きんちゃんのぷらっとドライブ&写真撮影

「しんぶん赤旗」の記事を中心に、政治・経済・労働問題などを個人的に発信。
日本共産党兵庫県委員会で働いています。

インビクタス 負けざるものたち~マンデラの包容力の大きさを感じました!

2010-03-06 18:33:58 | 映画について
南アフリカをラグビーのワールドカップ優勝へ導いた実話をもとにしています。
3月6日、やっと観てきました!

出だしは、アパルトヘイト時代(黒人差別)の南アフリカ。その国で、アパルトヘイト政策が見直され、黒人指導者のマンデラが27年間収容されていた監獄から釈放されるところから始まります。
釈放されたマンデラを黒人は熱烈に歓迎。でも、白人は「これからが自分たちの屈辱の時代が始まる」と受け止める。


人口では圧倒的な数の黒人。人口では少数派の白人だが、経済力の大半は白人が握っている。
政治の出方に疑心暗鬼の白人。被害者意識の染み付いた黒人。「このままでは国はなりたっていかない」と思ったマンデラ。
スポーツと言えば、黒人はサッカー、白人はラグビー。
くしくも、マンデラが大統領に当選した1994年の翌年、南アフリカでラグビーのワールドカップが開催される。

これを利用しない手は無い。南アフリカをなんとしても優勝に導こう!

それから、マンデラの苦闘がはじまります。


黒人の仲間たちに、南アフリカチームのユニホームと国歌は、彼ら白人の魂だ。それを認めてあげよう。と言う事を訴えます。
南アフリカには、白人の国旗・国歌と黒人の国旗・国歌があったのです。



マンデラが、自らの思いを手紙にしたためます。インビクタスの文字が・・・


映画では、ラグビーのチームをマンデラ大統領が収容されていた監獄を見学します。
キャプテンは、マンデラが収容されていた独房に入り、「大統領は30年近く迫害してきた人々を許せる人なんだ」と実感します。


「専門家の予想なら、南アフリカは良くて準々決勝どまりだろう」という指摘に、「専門家の予想なら、私はまだ監獄の中だ」と返すユーモアもある。

「自分たちは絶対負けない」という固い意志。そして、仲間を鼓舞していくこと。
何事にも通ずるものでしょうね。


【ラグビー・ワールドカップ】
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山田洋次監督の映画「おとうと」。人生負け組みでもいいんじゃないの。

2010-02-23 20:15:18 | 映画について
山田洋次監督の映画「おとうと」を観てきました。

おとうとポスター
おとうとポスター
2月21日、神戸三宮の国際松竹です。

どうしようない弟と小さいながら薬局を経営しているできた姉との兄弟愛の物語です。
それを、娘の視点から描いていきます。

鶴餅演ずる弟は突然帰ってきて娘の結婚式をめちゃくちゃしてしまいます。大阪では、大衆演劇に情熱を燃やしていますがなかなかうまくいきません。
そんな弟を、吉永早百合演ずる姉が「いっそ、たこ焼き屋で身を起こしたらどうかな。まだ結婚もできるし、子どももできるかもね」と励まします。

そんな弟なんで多額の借金をつくって元愛人が返してくれと言ってきます。それでも、なけなしの貯金をはたいて返します。
弟は、娘の名付け親なんですが、娘はつねに嫌がっています。

娘も結婚したエリート医師と心が通じなく、「他人といるみたい」と・・・。離婚してしまいます。

弟が行き倒れで担ぎもまれ、姉は飛んでいきます。そうこうするうちに、危篤状態になり、娘もご近所の大工をしている彼氏といっしょに大阪に・・・。
最後に、姉と娘で弟の最後を看取るわけですが・・・。


「人生の本当のしあわせって、なんなんだろう」って感じさせる映画ですね。
決して勝ち組がいい人生だなんて思えないし、負け組みでもいいんじゃない。
細々と調剤薬局を親子でやって行くのもいいんじゃない。
と思わせますでね。


最後、サービスで国際会館のイルミネーションをアップしておきます。
国際会館イルミネーション_02
国際会館イルミネーション_02


国際会館イルミネーション_01
国際会館イルミネーション_01

国際会館イルミネーション_04
国際会館イルミネーション_04
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映画「アンダンテ~稲の旋律~」の主演 新妻 聖子さんのインタビュー

2010-01-05 23:50:00 | 映画について
旭爪(ひのつめ)あかねさんの小説『稲の旋律』を映画化した「アンダンテ~稲の旋律」が公開される。

そこで、「しんぶん赤旗」日刊紙に、主演の千華役の新妻聖子さんのインタビューが掲載された。
それを紹介する。


人を救えるのは人だけ
新妻聖子さん 映画「アンダンテ~稲の旋律~」で主演


 前に前に走り続ける人と、転んでうずくまる人。ミュージカル女優として活躍の場を開拓してきた自身は前者であり、23日公開の映画「アンダンテ~稲の旋律~」千華は後者でした。
 対照的に見えても「人はどちらの側面も持っていて、自分は何とか踏ん張り、歩んでこれたけど、千華は我慢のタンクがいっぱいになって前に進めなくなってしまったんだと思う」といいます。
 原作は2001年から2002年にかけ、「しんぶん赤旗」に連載された旭爪あかねさんの小説『稲の旋律』。音楽家の道に挫折し、家に閉じこもるようになった千華が、農家の晋平に出会い、希望を取り戻す物語です。

 映画初出演で初主演。舞台との違いに戸惑いは大きかったものの、それが千華役にはプラスと監督は考えたのか、抜てきされました。けれど、当初抱いた役への思いは、いささか辛口だったと振り返ります。「私は毎日つらいことがあっても、えいって踏ん張て、何とか1日を乗り切っている。だから千華の心情を理解できるか不安でした」
 原作を読み、原作者に会い、「引きこもり」の関連書籍に目を通し、誰より一番苦しみ、一歩踏み出したいと切望しているのは本人だと知りました。自身と千華を隔てる壁が崩れ、紙一重の印象を強くしたといいます。困難を乗り越えたいのに、自分に勝てない。人の期待に応えたいのに、うまくいかない。誰でも千華と同じ葛藤を抱えているから「この映画は自分を見つめ直す機会になるし、皆が無理のない範囲で優しく生きていけたらと思います」。
 現実から逃げるように、ある日、電車に乗り込んだ千華は、車窓から見た一面の稲穂に癒やされ、やがて農業に従事する人の輪に入っていきます。「結局、人を救えるのって人しかいない。自分の殻に閉じこもっていては、何も進展しないし、大きな喜びも生まれない。それをこの作品は教えてくれるんじゃないかな」
 千葉県横芝光町のロケ現場では、地元ボランティアの手料理でもてなされ、「地産地消」を体感しました。日々の食事を写真に収め、ブログで紹介するほどの「食いしん坊」。本作と出合い、日本の自給率の低さと、農家の窮状がリアルに身に迫り、「農業を危機にさらしたら、いけないでしょうと思うわけです」。



 もともと歌手志望。大学時代、片っ端からオーディションに応募し、まずはテレビのリポーターとして活動を始めました。初舞台は2003年のミュージカル「レ・ミゼラブル」。
 5000倍の競争率を勝ち抜いて、銃弾に倒れる悲劇のエポニーヌ役を射止めます。それまで、専門の歌唱指導を受けたことはありませんでした。「普通に歌が好きで、目立ちたがり屋で、声が大きくて。カラオケで初めて歌ったら、皆にうまいって言われたから、その気になったってだけの話なんです」と、ぶっちゃけたように笑います。
 敷かれたレールの上を必死で走っていたという芸能の世界。転機は、ベトナム戦争の悲劇を描いた「ミス・サイゴン」のヒロイン、キム役でした。表現者として「欲と責任が芽生えて、世界が広がりました」。今年は歌手として初のツアーも控えています。
 当たり前のように「人の役にたちたい、世の中を良くする歯車になりたい」と考えてきたから、自身の歌で誰かが救われることが原動力。「もう少し私が大きな人間になれたら、もう一歩進んで、社会に何か貢献したい」。そんな思いも秘めつつ、「29歳の女性として今後どうするの!って思いもありつつ・・・」、いざいざ、2010年代へ。
文 田中佐知子


にいづま・せいこ
 1980年、愛知県生まれ。父親の仕事の都合で小学5年から7年間タイで生活。ミュージカルを中心に舞台で活躍し、菊田一夫演劇賞、文化庁芸術祭賞新人賞を受賞。2月20日に東京・有楽町よみうりホールでライブ開催。


『稲の旋律』の単行本を買って読んで感動しました。映画化されると聞き、撮影が始まり、ついに公開にたどりついたそうです。
「アンダンテ」とは、音楽のテンポの用語で、「歩くような早さで」の意味。
大阪や兵庫でも上映さるようです。ぜひ見てみたいですね。

【アンダンテ~稲の旋律~(公式サイト)】
コメント (2)
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「キャピタリズム~マネーは 踊る~」 早速見てきました!

2009-12-05 22:23:53 | 映画について
マイケルムーア監督の「キャピタリズム~マネーは踊る~」を早速見てきました。

関西では、12月5日から、大阪・梅田の「TOHOシネマズ梅田」で限定公開だ。
キャピタリズム チケット
キャピタリズム チケット

劇場では、マイケルムーアの人形が迎えてくれた!
キャピタリズム マイケルムーア
キャピタリズム マイケルムーア

キャピタリズム ポスター
キャピタリズム ポスター

銀行が家の差し押さえにくる現場を撮ったビデオ。なんと保安官が一緒にやってきている。

マイケルムーアが自分の子どもの頃を回顧して、「あのころは、だれもがほどほどの給料をもらって、ほどほどの家に住んで、自動車をもって、医療や教育もうけられた」「だが、今は、ちょっとのことで、住まいから追い出されホームレスになってしまう」と。

映画の中で、「欧州や日本では、医療や教育などが充実している」って紹介されている場面があったんですが。
残念ながら、日本と欧州ではかなりの落差がありますね。
大学を卒業したら数百万円の借金を背負ってのスタート。非正規社員が増えてきて生活もままならない。借りた住宅ローンが返せなくて住まいを失う。
金を貸す銀行はリスクをとっているので、損をしない。
デリバリブという得体のしない金融商品を売り出して大もうけ。
残念ながら、日本も同じじゃないですか。

この映画の公開される前日、NHKで「日本の、これから」で「自殺者3万人 命をどう守るか」という番組をやっていました。
そこでも、「非正規」の働かせ方、中小企業いじめ、メンタルヘルスケアの問題、行政の側のケアの弱さなどが自殺の原因になっていると議論が進みました。


映画の最後で、「インターナショナル」の替え歌が流れました・・・
起て 飢えたる者よ 今ぞ日は近し
さめよ 我が同胞(はらから) 暁は来ぬ
暴虐の鎖 断つ日 旗は血に燃えて
海をへだてつ われら
腕(かいな)むすびゆく

いざ たたかわん いざ
ふるいたて いざ
あぁインターナショナル
われらがもの

いざ たたかわん いざ
ふるいたて いざ
あぁインターナショナル
われらがもの

 
聞け われらが雄叫び
天地とどろきて
屍越ゆるわが旗 行手を守る
圧政の壁破りて 固きわが腕(かいな)
今ぞ高くかかげん
わが勝利の旗

いざ たたかわん いざ
ふるいたて いざ
あぁインターナショナル
われらがもの

いざ たたかわん いざ
ふるいたて いざ
インターナショナル
われらがもの

全世界の労働者への熱いメッセージでしょう!
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マイケルムーア監督の新作映画 「キャピタリズム(資本主義)」が話題を呼ぶ!

2009-12-03 23:47:59 | 映画について
マイケル・ムーア監督の新作映画「キャピタリズム~マネーは踊る~」が話題を呼んでいる・・・

 ブッシュ大統領のイラク戦争を痛烈に批判した「華氏911」。アメリカの医療保険の実態に鋭いメスを入れた「シッコ」。
 1作ことに話題を呼ぶマイケル・ムーア監督(55)が、今度は、「キャピタリズム(資本主義)~マネーは踊る~」で、強欲資本主義に迫ります。新作の公開を前に初来日したムーア監督は、記者会見(11月30日)で、熱く語りました。




 会見は、ムーア監督が入国の際、税関で指紋を取られることを知り、抵抗したてん末から始まりました。「誰もが、時には自分の権利のために立ち上がらなければならない」というユーモアたっぷりのムーア節。

信頼寄せる人
 デビュー作以来20年。約束なしに不意打ちの突撃取材を重ねる作品を次々送り出し、すっかり有名になったムーア監督。「企業のトップや権力の座にある人たちは、僕と話をしたがらないので、彼らの取材をするのは大変厳しい」と言います。
 一方で、大企業や権力者を遠慮なく批判する監督に信頼を寄せる人たちがいます。その人たちからは、続々と投書や資料が届き、「取材が楽になった」とも。
 そのなかの一つの映像が、「キャピタリズム~マネーは踊る~」の冒頭に使われています。銀行に差し押さえられた家に近付く車列。ドアのかぎをたたき壊す音。保安官に自宅からの強制退去を迫られるさまを家の中から撮り続けたノースカロライナ州の一家が、ビデオを届けてくれたのです。「ムーアに送るのが一番、と送ってくださった。とてもありがたい」と。
 低所得者向け住宅ローン(サブプライムローン)の破たん以降、今やアメリカでは、「7秒半ごとに、家が1軒差し押さえに遭い、強制退去させられている」、その生々しい実例です。
 「キャピタリズム~マネーは踊る~」は、2時間7分のドキュメンタリー。丹念な取材で、富と力ある者の横暴を突き、貧者に優しいまなざしはここでも生きています。
 銀行や企業の倒産で突然クビになった労働者。家族に内緒で社員に生命保険をかけ、その死でもうける大企業・・・。利潤本位の社会であえぐ人々を映し出します。新自由主義のはしりとなったレーガン大統領以来の弱肉強食の経済政策がもたらした国民の実態です。
 金融業界トップが政権の中枢に座り、自分たちに都合よく規制緩和を進めたあげくの、アメリカ経済の破たんを映像ならではの迫力で見せていきます。
ところが、金融危機を招いた投資銀行や保険会社は、議会の後ろ盾によって国民の税金7千億ドル(約63兆円)で救済されます。1%の富裕層が、99%の庶民を虐げるアメリカ社会。いったい税金はどこへ。ムーア監督の怒りはニューヨークのウォール街に。さらには、不当な処遇に屈せず立ち上がった人々を追って、意気高くともにたたかおうと呼びかけます・・・。
 ムーア監督は、「いろんな文明国の中で、アメリカの現状は、なぜこんなに目をおおいたくなるものなのか。その疑問を永遠のテーマとして自作で描いているつもり」と会見で語りました。

日本は侵略戦争を支援しないで
 この映画の中に、日本が数分だけ紹介されます。敗戦で新しい憲法を持った国として-。

まねをしないで
 会見で、日本人へのメッセージは、と聞かれて、こう語りました。
 「アメリカでエルビス(・プレスリー)のまねをしてくださった首相がいました」。その首椙も含め、保守的な首椙が代々続いて、犯罪率、失業率も高くなり、日本がアメリカと同じようになってきている。けれど、アメリカをまねないで、「BE JAPAN」(日本は日本のままでいてください)、と。
 語り口にだんだん熱がこもります。
 「教育の価値を十分大切だと思った日本、解雇はしないと言った日本になってください。他国に一切侵略しない、他国を侵略しようとしている国を一切サポートしないと言った国に戻ってください」
 さらに、世界中の人々が苦しんでいる理由の一つは、ブッシュ前政権にあると言い、その戦争政策を支えた日本をはじめとする諸国の責任も問いました。
 ムーア監督は、最後に、映画にも登場した88歳の父親の話をしました。父親は、太平洋戦争中、沖縄に駐留し、おじは、フィリピンで戦死しています。
 父親は、オバマ大統領が、アフガニスタンでの今後の戦争政策について1日に発表する前に、要望を送った、といいます。“オバマ大統領、あなたは戦争をご存じない。戦争を知っているわれわれは、もう戦争は欲しくない”と。
 「世の中は絶対良くなると信じている」。常に大きな希望と楽観的な考え方を持っている、と信条を語ったムーア監督。「いつの日かわれわれが、戦争を知らない人間になれることを願っています」とのべ、こう結びました。
 「日本の方々と平和への願い、平和へのメッセージを分かち合えることを大変うれしく思います。戦後60年以上、日本の方々は平和への旗手として活躍していらっしゃったと僕は思います」


「しんぶん赤旗」日曜版(2009年12月6日付けで紹介)

12月5日から、東京・TOHOシネマズシャンテ、大阪・TOHOシネマズ梅田で公開されます。
全国での上映は来年の1月9日からのようです。

近い大阪梅田に、見に行きたいですね!
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