司馬遼太郎さんの『この国のかたち2』を読みました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/0a/219cab606de3954f9dd7538d6879f273.jpg?1693340799)
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歴史小説家の司馬遼太郎さんが、小説には書かなかった歴史上のあれやこれやを書いたエッセイの第2週です。詩人の長田弘さんは、本の良いところは忘れることだと書いていますが、僕はこの本をずいぶん以前に読んでいたはずなのに、ほぼ完全に忘れてしまっていました。江戸時代天領と藩領では、天と地ほど税率などに差があって、その天領はごくわずかな人数で運営されていたことや、日本では伝統的に職人を尊ぶ風潮があったこと、また江戸時代の町人にはさらに細かな階層があったことなど、次々目から鱗の内容が書かれていました。
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司馬遼太郎さんが、フランシスコザビエルの生家であるバスク地方の城を訪問した事は『街道をゆく』で読んで記憶にありました。司馬さんは、ザビエルがバスク人で、比較的背が低く、黒髪であったことが当時の日本人に受け入れられやすかった要因ではないかと書いています。またザビエルが当時の日本人の勤勉さや、貧乏を恥じない精神を称賛しています。町は清潔で、農民でさえ基本的な文字を読み書きできることなどを報告しています。
しばらくこのシリーズを再読して行こうと思います。