クレオ・コイルの『事件の後はカプチーノ』を読みました。
コクと深みの名推理シリーズの2作目です。老舗コーヒーハウスのマネージャー、クレアは娘の身を案じてお見合いパーティに参加しました。彼女はそこで出会った一人の紳士に惹かれてしまいます。ところが、彼女の店の利用者の女性たちが立て続けに自殺するという事件がありました。彼女たちの私生活は充実していて、とても自殺するような理由が見当たりません。
クレアの知り合いの警察官が、連続殺人事件として捜査に乗り出しました。クレアはこの警察官から、彼女の惹かれている男性が容疑者であると告げられます。彼女は自分の勘を信じて彼の周辺を探り始めます。前作に続いてクレアは事件を解決できるのでしょうか?
例によって、コーヒー関係の蘊蓄を語りながらのミステリーです。謎解きよりも、クレアをはじめとする人間模様がしっかり描かれています。後半の急展開は、僕にはちょっと無理があったかなと思われましたけれど、面白く読めました。