日常のあれこれをそこはなとなく

料理、わんことの日々、海外ミステリを中心とした読書、ソフトバンクホークス、JAZZなどを書いていきます。

卒業生には向かない真実

2023-08-22 05:25:00 | 読書
ホリー・ジャクソンの『卒業生には向かない真実』を読みました。




この作品は、『自由研究には向かない殺人』から始まったピップを主人公とするミステリーの完結編です。高校の自由研究で、自分の町で過去に起こった殺人事件を扱って真犯人を探り出してしまったピップは、大学進学が決まって準備をする時期でした。そのピップに対して匿名のメッセージが送られて来ました。さらに、ストーキングを感じさせる落書きや、首のない鳩の死体が置かれるなど、明らかに彼女に敵意を抱く人物がいるように感じられます。




最初は恋人のラヴィにも相談出来なかったピップですが、やむを得ずラヴィに相談したピップは、彼の説得で警察署に相談に行きます。しかし、以前の事件の際と同様、刑事はまともに取りあってくれませんでした。ラヴィとストーカーについて調べるうちに、過去の連続殺人事件に行き当たります。ダクトテープを使って女性をぐるぐる巻きにして殺した犯人は逮捕されて服役中ですが、犯人の母は無実を信じて活動していました。ピップは彼女と連絡を取ってみることにしました。

前作、前々作から時間が経ったので、冒頭部分はなかなか頭に入って来なくて苦労しましたが、中盤からはノンストップで一気読みしました。いやはやこれはすごいです。この展開は全く予想しませんでした。傑作です。


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