池澤夏樹の『うつくしい列島』を読みました。
この本は、池澤夏樹が『ナショナルジオグラフィック』と『旅』に連載していた日本各地の紀行文を収録した文庫本です。僕は、池澤夏樹のエッセイが好きで、『ハワイイ紀行』は、3回も読んでいます。彼は、沖縄やフランスにも住んでいた事があって、その暮らしを書いたエッセイも楽しく読みました。今回は、北海道、サハリンから沖縄八重山諸島、対馬など日本全国の主として自然豊かな土地を巡っています。
中でも面白かったのが、南鳥島への旅でした。今でも船でしか行けない小笠原諸島からさらに1000キロも離れたこの島には、気象庁と防衛省の職員が滞在していますが、いわゆる住人はおらず、ここへ行くには自衛隊の飛行機か、貨物船に乗るしかないのです。片道4000キロの船旅は、金曜日の午後に東京を出て、火曜日の明け方に到着するというとんでもない長旅です。気象庁の職員は、3か月ここに滞在すると交代するそうですが、文字通り文明のない島での暮らしは、それは大変だと思います。この本で取り上げられている各地へは一部行ったことのある所もありましたが、ほぼ知らない場所で、行ってみたい土地がさらに増えました。南鳥島は行かなくていいですけど。
この本は、池澤夏樹が『ナショナルジオグラフィック』と『旅』に連載していた日本各地の紀行文を収録した文庫本です。僕は、池澤夏樹のエッセイが好きで、『ハワイイ紀行』は、3回も読んでいます。彼は、沖縄やフランスにも住んでいた事があって、その暮らしを書いたエッセイも楽しく読みました。今回は、北海道、サハリンから沖縄八重山諸島、対馬など日本全国の主として自然豊かな土地を巡っています。
中でも面白かったのが、南鳥島への旅でした。今でも船でしか行けない小笠原諸島からさらに1000キロも離れたこの島には、気象庁と防衛省の職員が滞在していますが、いわゆる住人はおらず、ここへ行くには自衛隊の飛行機か、貨物船に乗るしかないのです。片道4000キロの船旅は、金曜日の午後に東京を出て、火曜日の明け方に到着するというとんでもない長旅です。気象庁の職員は、3か月ここに滞在すると交代するそうですが、文字通り文明のない島での暮らしは、それは大変だと思います。この本で取り上げられている各地へは一部行ったことのある所もありましたが、ほぼ知らない場所で、行ってみたい土地がさらに増えました。南鳥島は行かなくていいですけど。