2005/ 10月 15日 回想 恐山
今回の旅で一番の目的地恐山に向かいますが、その前に、
薬研温泉ー大間崎港ー佐井港(遊覧)ー仏ヶ浦ー(遊覧)ー佐井港ー陸奥(昼食)ー恐山ー青森空港ー観光物産館(アスパム)ー青森空港ー羽田空港
黒まぐろ大間崎港モニュメント (写真)
海うかぶホタテ養殖秋の潮
大間崎は本州最北端で北海道の松前町より北に位置します、北海道の連山を眺めたことの証明書をもらいました。
佐井港から海岸線を南下、神のわざ 鬼の手ずづくり 仏宇陀(ほとけうた)と言はれている仏ヶ浦です。(うた”とはアイヌの ”はま”の意味です)
秋収め白緑色の奇怪岩
荒波や仏像仏具に削りとり (岩に名がついています)
奇岩は大きく上手に写真が写せません、もう少し撮り方勉強しないと、
佐井港から来た路を戻り、むつ市で昼食をすませ、恐山に入ります。
ホタテ貝七輪の上味噌仕立て
この旅は毎回の食事にホタテ・イカがでましたが、味つけは変わります。
下北から鬱蒼とした檜樹林を左右に見ながら北上し恐山・宇曾利湖にむかいます。
日本三大霊場(高野山・比叡山)の一つ恐山は曹洞宗で永平寺の管轄です。一千二百年前慈覚大師円仁により開かれた霊峰で、延命地蔵菩薩が本尊です。
霊場に赤く色づく七竈
立ち上る硫気漂う秋湿り
開山は10月31日までで11月から厳しい冬になり閉ざされます、近代イタコは大祭典と秋詣りにきますが普段はいません。以前亡母は祖母をよんでもらったと言っていましたので、今回は亡母に会えると願っていましたが、残念です。
水子尊くるくるまわる風車
霧繞賽の河原に石を積む
秋寒し赤白かけた六地蔵 (エプロンをおせんたくと言う)
恐山は思っていたような、荒れ果てたドロドロした処では無く、湖から霧がのぼりあたりを包み、清浄の世界の様におもわれ、母はこんは処に入るのかと安心し、嬉しくなり、目頭があつくなりました。
白砂に足跡のこし秋惜しむ
御朱印戴く堂に秋時雨
秋詣りも終わり、人影もまばらで、閉山に備えかたずけられ、七かまどの紅葉と果実、白い小石、青い湖、硫黄の臭と立ち上る硫気、そして静かに降る午後の時雨 延命地蔵尊の眼差し、 浄土です
そう感じられたのは私だけしょうか 般若心経を唱えながら地獄巡りをしました。
あの日から丁度2ヶ月たちます、今年は雪が多いので今は真っ白な銀世界になっていることでしよう。 留守番を二人残して後は下山し、山には電話も携帯もつながらず、里との連絡はとれない。 6ヶ月の間大変な苦を味わうそうです。
これも修行の内なのでしようか、5月までの無事をお祈りいたします。