黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(10/03) †

2010-03-31 | 新刊情報
<3月>
3/3
ダン・ブラウン『ロスト・シンボル 上・下』角川書店 

3/4
京極夏彦『冥談』メディアファクトリー

3/5
栗田有起『コトリトマラズ』集英社

3/13
高田郁『想い雲 みをつくし料理帖』角川春樹事務所(文庫:ハルキ時代小説) 

3/17
我孫子武丸『さよならのためだけに』徳間書店 

3/19
海堂尊『マドンナ・ヴェルデ』新潮社 

三浦しをん『天国旅行』新潮社 

3/20
角田光代、井上荒野、唯野未歩子、栗田有起、川上弘美『女ともだち』小学館  

3/25
山本一力『おたふく』日本経済新聞出版社

山口芳宏『100人館の殺人』東京創元社 

3/26
伊坂幸太郎『オー!ファーザー』新潮社 

近藤史恵『エデン』新潮社 
 
3/27
吉田篤弘『パロール・ジュレと紙屑の都』角川書店 

中村航『あのとき始まったことのすべて』角川書店

いしいしんじ『熊にみえて熊じゃない』マガジンハウス 

3/29
西澤保彦『こぼれおちる刻の汀』講談社  

3/31
雪乃紗衣『彩雲国物語 蒼き迷宮の巫女』角川書店(文庫:ビーンズ)



『断章のグリム Ⅳ 人魚姫・下』甲田学人(メディアワークス)

2010-03-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
神狩屋の婚約者・海部野志弦の七回忌前夜、人魚姫の物語をなぞるようにおこる惨劇。
志弦の妹・千恵は、大叔母の家で遭遇した<泡禍>により、両足を大怪我。
彼女が泡禍の中心である<潜有者>である可能性が高いとにらむ蒼衣たち。
どうやら今回の泡禍には、泡が関わっているのではと告げる神狩屋だったが、そんな彼が何かを隠していると感じる蒼衣たち。
そんな中、群草から電話があり、寺でも同じように惨劇が起きているとの連絡を受けた神狩屋は、現場へと向かう。
だが、千恵の母・牧子は泡禍により、発狂。蒼衣を刺し、雪乃の首を絞め失神させた後、千恵を乗せて、すべての元凶だと思いこんでいる神狩屋を殺すために車で向かう……

シリーズ第4作・人魚姫の後編。
ちょっと切ない感じ部分もありましたが…………やはりスプラッタ;

<10/3/31>


『マドンナ・ヴェルデ』海堂尊(新潮社)

2010-03-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
桜宮市に住む山咲みどりは、夫と死別後マンションでひとり暮らしをする、55歳の平凡な主婦。
ある日、一人娘で、東京の帝華大の産婦人科医である曾根崎理恵が帰省した。
理恵には、世界的なゲーム理論学者の夫・曾根崎伸一郎がいるが、彼は現在渡米し、マサチューセッツ工科大学に在籍しており、現在別居生活。理恵は夫の子供を身籠ったというのだが、子宮に奇形が判り、摘出することになったのだという。
そんな自分の代わりに、代理母として曾根崎夫婦の子供を産んで欲しいという理恵。
戸惑いながらも、娘の為にその話を引き受けたみどり。かくして無事双子を妊娠した彼女だったが、ある疑念が芽生えはじめ……

『ジーン・ワルツ』の姉妹編というか別バージョン?
同じ時系の話を、理恵の母・みどりの視点で描かれています。
そして『医学のたまご』の前日譚的でもあり…と例によって繋がってます(笑)。
……みどりだから“ヴェルデ”なのだということに途中で気づきました(笑)。

<10/3/30>

『雨降ノ山 居眠り磐音 江戸双紙』佐伯泰英(双葉社)

2010-03-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
季節は夏。両替商今津屋が客の接待の為、涼み船を仕立て、その警護を任された坂崎磐音。
昨今、あやかし船と呼ばれる輩が現れ、船客たちに嫌がらせをしていることから、追い払って欲しいというのだった。
そんな中、長屋への帰路で女の悲鳴を聞いた磐音。そこにいたのは同じ長屋に住むお兼で、男ともめていた。お兼は相手が誰か知らないというのだが、実はそれは彼女の元亭主。
彼女は磐音に助けられたことを吹聴し、食事の準備まで始めたことから、長屋のおかみさん連中から批難囂々。おかげで長屋にも帰れなくしまい……“第一章 隅田川花火船”、
今津屋を介して、豊後関前藩の海産物を、乾物問屋の若狭屋で商うことが決まり、ひと安心。
そんな中、今津屋の主人・吉右衛門の内儀お艶が倒れた。
一方、幸吉がはつね婆さんが首をくくった話をする。婆さんは安五郎という男に騙され、有り金を持っていかれたのだという。幸吉は鰻獲りの仲間を集め、安五郎を追うが……“第二章 夏宵蛤町河岸”
越後高田藩士・釜崎弥之助は、剣術大会で国家老の次男を叩きのめしてしまったことからやむなく脱藩。
今津屋では、病のお艶のたっての希望で大山詣でをすることになった。吉右衛門、おこんの他、磐音も同行することに。
旅先でそんな彼らを狙う輩が、弥之助に仲間にならないかと誘いをかける……“第三章 蛍火相州暮色”、
しばらく調子が良さそうだったお艶が再び倒れた。彼女の郷里も近いことから、懇意にしている医師・今村梧陽に見てもらうが、彼女の胃の腑にはしこりがあり、すでに余命いくばくもないらしい。
彼女自身も自分の病に気づいており、そのために今回の旅を言い出したのだった。
そんな彼女の望みを叶える為、磐音はお艶を背負って山に登ることに……“第四章 鈴音大山不動”、
お艶とともに残った吉右衛門を置いて、先に江戸に帰ることになった磐音とおこん。
主なき店は何かと気が緩みがちになるという懸念から、磐音に後見として店に顔を出して欲しいと頼む吉右衛門。
そんな中、南町奉行所の笹塚孫一が今津屋にやってきて、由蔵に慶長笹書大判の鑑定を依頼したが、それは偽物。
旗本の弓場雪岳が、帝から賜ったというその大判を借金の形に入れ、大金を用立ててもらった後、偽物にすり替え、さらに徳川家からの拝領の刀で脅し、詫料をせしめるというあくどい手口で、詐欺を行なっているというのだった……“第五章 送火三斉小路”を収録。

シリーズ第6作。
今津屋の供で大山詣でに出かける旅先の話が主。
お艶さんが~;;
弥之助は今後も話に絡んできそうで、ちょっと気になります。

<10/3/29>


とろりんプリン@農園ビギン

2010-03-28 | スイーツ
 パープルスイートロードを使ったさつまいもプリンですが、ノーマルバージョンよりとろとろな感じで、かつ、さつまいもの粒々が感じられるプリン。
 ブルーベリーソースが添付されていて、食べる時にかけるスタイルになっています。

 農園ビギン:新潟(小千谷)※食の陣長岡で。

『さよならドビュッシー』中山七里(宝島社)

2010-03-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
ピアニストを目指している16歳の少女・香月遥。
祖父・玄太郎が資産家である彼女は、銀行員の父・徹也と、母・悦子、オタクな叔父・研三、インドネシアで暮らしていた叔母・玲子たちが地震で被災し、亡くなったことから引き取られていた従姉妹・片桐ルシア、そして祖父と同居している。
そんなある日、両親や叔父が出かけた留守の折、祖父やルシアと共に火事に見舞われた。
病院で目覚めた彼女は、祖父と従姉妹の死を知らされ、自らも全身大火傷の重傷。顔は復元されたものの、全身皮膚を移植したため包帯姿で、松葉杖生活を余儀なくされた。
そんな遥は、事故前に受けた入学試験により、音楽学校に特待生として入ることになっていた。さらに祖父の遺言により、彼女がピアニストになることが条件で、父や叔父よりも遺産を多く受け取れることになっていると明かされる。
それまで習っていたピアノ講師・鬼塚からは拒絶されたのだが、代わりに名乗りでた新進気鋭の天才ピアニスト・岬洋介の厳しい指導の元、リハビリに励みつつコンクールに出場するべく、ピアノの練習に励む。
そんな彼女の周囲では、次々に不審な事故が起き……

『このミステリーがすごい!』第8回大賞受賞作。
ピアニストを目指す少女が、火事により負った障害にも負けず頑張るが、その周辺では事件が起きて…という話。青春ミステリ。
ミステリ要素よりもピアノに打ち込む姿の方が印象深いので、その辺はちょっとのだめっぽいかな?
いろいろツッコミを入れたい部分がないわけではないですが、作品のまとまり具合と読ませる筆力はあると思うので、これからもチェックしたいです♪

<10/3/28>