黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

すいーとぽてと(ベニキララ)@農園ビギン

2010-03-27 | スイーツ
 ベニキララというオレンジ色っぽいさつまいもを使ったスイートポテト。
 同じさつまいもでも、味が(というか甘さの感じが)ちょっと違う気がします。
 画像で見ると、にんじんかかぼちゃのようですね…。
 
 農園ビギン:新潟(小千谷) ※長岡日赤病院で。

さつまいもプリン(パープルスイートロード)@農園ビギン

2010-03-27 | スイーツ
 パープルスイートロードというむらさきいもを使った、さつまいもプリン。
 さつまいもの繊維も感じつつも、なめらかな感じ。
 素朴で自然な甘さで良いです♪

***** ***** ***** ****: **** *****
 農園ビギン:新潟(小千谷) 

 小千谷市で野菜を育ててられる方たちが、作られているさつまいも商品を販売されています。
 いろんなところで、出張販売されているのですが、今回は長岡日赤病院の売店で購入(その為だけに病院に…/笑)。3月末までの販売。
 

『叫びと祈り』梓崎優(東京創元社)

2010-03-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
海外の動向を調査することを仕事にする青年・斉木は、広大な砂漠の中で塩を運ぶ商人たちのキャラバンに同行し、取材することに。
ところが町からの帰りの道中で、毒の風と呼ばれるシムーンが起き、そのキャラバンの長が亡くなった。さらに、キャラバンの者しか通らない交易路で、次々にキャラバンの人間が殺害され……『砂漠を走る船の道』、
大学の仲間だったサクラ、ヨースケ、斉木はスペインのバルセロナへとやってきた。
そこに佇む風車で、サクラは付き合っていた彼女・アヤコに振られており、苦い思い出の残る場所だった。
その場所には、戦争中逃げ込んだ兵士が、忽然と姿を消したという逸話が残されていたが、それと同様にアヤコもまた姿を消していたのだった。
その謎を3人で解いてみようということになり……『白い巨人』、
ロシアの山奥にある修道院に神父・ウラディーミルとともにやってきた斉木。
その修道院に安置されているリザヴェータという信者の遺体が、不朽体であるという申請が修道院長からなされ、それを確認し列聖する神父を取材するのが目的。
そんな中、神父が三日間、その遺体の安置されている祈りの間に籠ることになり……『凍れるルーシー』、
英国人医師アシュリー・カーソンと共に、アマゾンの奥地にあるデムニという少数民族を訪ねることになった斉木。
ところが到着すると、そのデムニの集落の様子がおかしい。エボラ出血熱らしき病気が蔓延、生き残っているものがわずかとなっていた。
部族のダビと斉木が町に知らせに行くことになったのだが、その途中にある橋は増水により落ちていて、戻ることに。
ところが、長老をはじめとするまだ病気を発症していない人々が、何者かに次々と殺害されて……『叫び』、
僕の元に、森野という男がたびたびやってきて物語を聞かせる。
ある島に、ゴア・ドアという洞窟を寺院にした場所があるという。そこに祈りの洞窟という意味の名前をつけられたのは何故か、そこは元々なんだったのか、クイズをしようと僕に持ちかける森野……『祈り』の5編収録の連作短編集。

海外を取材する斉木が行く先々で出会う謎を描いた、ミステリ。
『砂漠~』が、08年のミステリーズ!新人賞(短編)受賞作でデビュー作。
それぞれの価値観の元に起きる事件というのが、とても興味深くおもしろかったのですが、短編で叙述トリックばかりが続くと(ましてや馴染みでない内容で)若干疲れます…。

<10/3/27>

『メグル』乾ルカ(東京創元社)

2010-03-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
H大学に通う大学生の高橋健二が、学生部奨学係の女性職員・ユウキに押しつけられたバイトは、老婆・木林スミヲの遺体の添い寝だった。
その地域では、手だけ死後硬直がこない状態を“引く手”といい、生きている周囲の人をあの世に引っぱっていくのだという。身内は連れて行かれやすいことから、無関係な大学の人間にバイト頼んでいるのだった。
彼が添い寝をする中、やがてスミヲは起き上がるが、そこへ彼女の孫・美香がいなくなったとの知らせが……『ヒカレル』、
飯島涼子は、ユウキからH大学医学部付属病院内の売店の商品入れ替え作業のバイトを斡旋された。
先日その病院には父が脳出血で運ばれて、一命はとりとめたものの後遺症が残った。
父はその鬱憤で母にあたり、母は飯島に当たるようになった。父と二人きりでいることに耐えられなくなった飯島は勉強を言い訳に逃げたが、そんな中で母が結婚指輪を無くし、病院内のあちこちを探す騒動があったのだった……『モドル』、
バイトを探して学生部にきた高口康夫は、二週間の犬の餌やりで一日一万円を支給するというおいしいバイトを見つけて喜ぶが、ユウキに反対される。その反対を押しきり、何とかそのバイトを決めたが、彼女からは後悔しないようにと釘をさされる。
かくして、向かったバイト先は、猛犬を飼っているという根竜川家。
彼の先輩・小田が同行したのだが、夫人から家族は夫妻と子供2人の4人だと聞いた彼は、何故か不審げな声を上げる。
犬に与えるのは夫人が用意した冷凍の肉だというが、肉の正体がわからず、また犬の姿も見えない……『アタエル』、
ゼリー飲料のゴミを捨てるために学生部にやってきた橋爪啓太は、バイトを斡旋される。業務内容は、食事。
雇用主・佐藤総一郎のマンションの一室に用意される、豪華な食事の数々を食べるだけなのだが、橋爪はある事情から人前での食事を避けていたことから、食べることができなかった。
そのため、苦学生の小泉に譲るが、責任からそのバイトに自分も付き添うことに……『タベル』、
大学職員の大橋冬樹。彼が大学4年だった5年前と同じ依頼がきた。
それは、冬囲いの撤去等の庭仕事。ところがその住所は、彼が住む家のそれだった。しかし依頼人の三瀬みゆきは自分の家だと主張して……『メグル』の5編収録。

H大に勤める学生部奨学係の、ミステリアスな女性職員・ユウキ(悠木)さんが斡旋するバイトにより、さまざまな経験をする人たちを描いた連作短編集。
彼女のいうことを聞かなかった『アタエル』はちょっとアレですが(笑)、それ以外はSF要素を織り込みつつ、ちょっとハートウォーミングな感じのお話でした。

<10/3/26>

『本からはじまる物語』恩田陸、ほか(メディアパル)

2010-03-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
空飛ぶ絵本たちを狩る私と助手。『ウォーリーをさがせ』、『せいめいのれきし』、『ちいさいおうち』…さまざまな絵本たちが飛んでいて……恩田陸『飛び出す、絵本』、
中学生の時のこと。書店で成人雑誌を立ち読みしていた僕は、六十過ぎの男に出会う。彼に勧められた文庫を読んだら、その雑誌を買ってあげるといい、一週間後に会う約束をしたのだが……本多孝好『十一月の約束』、
河原町三条にある本屋。そこには、置物のように小豆色の猫・しずかがいた。私の選んだ本に対してある反応を示すしずかは、さながら批評家のようであった。そんなある日、しずかが失踪し……今江祥智『招き猫異譚』、
有楽町のビル街にある新刊書店。
そこにおヒゲの紳士がたびたびやってきては、文庫コーナーの本を並べ替えて、ぐちゃぐちゃにしていた……二階堂黎人『白ヒゲの紳士』、
幼い頃、長野の小さな町に住んでいた私。そこには本屋があり、いつもお婆さんがすわっていた。子供向けの本が充実し、読みたい本があるとあっという間に取り寄せてくれたお婆さんは魔法使いのようで……阿刀田高『本屋の魔法使い』、
祖父はいつも本をゆっくり読んでいた。それを彼に訊くと、それは読むのを楽しんでいるからではなく、六十年前の海辺の町での少年時代の出来事があったからだという……いしいしんじ『サラマンダー』、
会社の友達・珠ちゃんと、本屋ではたらく珠ちゃんの双子の妹・成美ちゃんと三人で台湾旅行に出かけることになったわたし。とりとめもなくあれこれとおしゃべり……柴崎友香『世界の片隅で』、
僕の家の猫・ロップは本が読めるんじゃないかと思う。僕がインテリア用に古本屋で買ったロシア語の本を、たびたび読んでいるようなしぐさを見せるのだ……朱川湊人『読書家ロップ』、
書店で働く私。遅番勤務の後、恋人のとの逢瀬の間、お腹の減っていた私は、ついついモンブランパフェに夢中になり、愛想をつかされてしまう。
そんな中、いつもは地下2階にしかいけないはずのエレベーターが地下5階で止まって……篠田節子『バックヤード』、
貸本屋・閻魔堂で働く弥太郎。そこへ門前仲町の小間物屋桔梗屋の奥付き女中が、美人だと評判な主の娘の為に本を借りにやってきた。弥太郎にさえなついていない猫のタマも彼女のことを気に入った様子。戻ってきた本にはちゃんと鏝が当てられており、まだ見ぬ娘に好意を抱く弥太郎だったが……山本一力『閻魔堂の虹』、
年上の既婚者・渋井さんと付き合っている二十代の私。いつも本屋の旅行本のコーナーで待ち合わせている。そんな私にはオスの九官鳥だけをプレゼントしてくる叔母がいて……大道珠貴『気が向いたらおいでね』、
本人も忘れていたようなエピソード、あるいは言葉にならなかった家族の思いを含め自分の人生を本にしてくれる書店があるという話を聞いた彼は、そこに出かけ……市川拓司『さよならのかわりに』、
店の本が乱されていた。店のバイトの男・青地が犯人だと思う、書店の女性店主・杏子。彼女の一人息子の和也は引きこもりで……山崎洋子『メッセージ』、
二人の紳士が迷い込んだ山の中で見つけた一軒の書店『MAZE書房』。どんな物語も揃うというそこには、迷宮のように本棚がならんでいた。何故か妙に注文が多く……有栖川有栖『迷宮書房』、
どこかにぶつかると身体が欠けてしまう病にかかった私。ある日、書店を訪れたのだが……梨木香歩『本棚にならぶ』、
待ち合わせに使われる機会の多い書店。その書店で働く女性社員・本谷弓佳は、七つ下の大学生アルバイト・成島瑞樹が話があるといわれ……石田衣良『23時のブックストア』、
いつの間にか店の書棚にかまぎれこんでいる薄い本。どうやらそれはあるおじいさんが書いた自叙伝らしい。バイトの加藤は、彼の家を訪ねてみることに……内海隆一郎『生きてきた証に』、
4月23日。本たちは持ち主の元からいっせいに飛び立ち、新たな持ち主の元へと向かう。5年前に亡くなった夫の学術書、研究書を見送ることにした妻は……三崎亜記『The Book Day』の18編収録のアンソロジー。

いろんな作家さんによる、本にまつわるショートストーリーのアンソロジー。
だいぶネタがかぶっているものも多々あるのですが、個人的には恩田さんと朱川さんのが好きかな?

<10/3/25>

『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』万城目学(筑摩書房)

2010-03-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
小学一年生になった元気な女の子・かのこ。同じクラスのすずちゃんの存在が気になるけれど、何故か彼女に避けられて、なかなか話しかけることができない。
そんなある日、クラス内でどれだけ難しい言葉を知っているかという競争が、男女対抗で始まり、男子のたくくんに対し、女子代表になっていたのが、すずちゃん。彼女が行き詰ったところで、“いかんせん”と助け舟を出したかのこ。そんなこんなで、いつの間にか“ふんけー(刎頚)の友”となった二人は、かけがえのない日々を過ごす。
一方、半年前のゲリラ豪雨の日、ふらりと現れ、かのこの家の猫になったアカトラの雌猫。
その毛色からマドレーヌと名付けられた彼女は、外国語が話せるという。猫にとっての外国語とは、犬語。しかしすべての犬と話せるわけではなく、かのこの家の老犬・玄三郎限定。種族は違えど、彼らは夫婦なのだった。近所の猫たちの集会に加えてもらうかわりに、その能力を示したマドレーヌは仲間入り。その物腰からマドレーヌ夫人と呼ばれる。
老いた玄三郎は、ドッグフードを食べるのもひと苦労。そんな彼に夫人は今まで食べた中で、いちばん美味しかったものを訊ねると、おばあさんからもらった赤身の生肉だという。
その後、玄三郎から猫股の話を聞いた夫人が、寝て起きると尻尾が二本に。おまけにたまたま行き会った「かとりさん」に化けていて……

小学一年生のかのこちゃんとすずちゃんの日常と、猫のマドレーヌの周辺のちょっとファンタジーなお話がそれぞれの視点で語られています。
かのこちゃんたちの微笑ましいエピソードの数々にほのぼのしつつも、ちょっと切ない別れのお話で、今までの万城目作品とはずいぶん違う雰囲気でしたが、とても素敵でした♪
ちなみに、かのこちゃんの名前の由来は、お父さんが「鹿に言われたから」名付けられたらしいのですが…あの人でしょうか(笑)。

<10/3/24>

マカロン@イーグル製菓

2010-03-23 | スイーツ
 父からのホワイトデイのお返し(多分、コンビニか大手スーパーあたりで買ったと思われる…)。
 ストロベリー、ショコラ、ピスタチオの3種類×2で、計6個入り。
 賞味期限が2ヶ月後、というあたりで嫌な予感がしたのですが(…なので、見かけてはいたものの、自分では買わなかったのですが…)、堅焼きせんべいの如き硬さ…;
 しかも噛んでいくと、飴状になって歯にくっつくという;;
 何故か、原産国はベルギーだし…(笑)。

 イーグル製菓:大阪

『甘栗と戦車とシロノワール』太田忠司(角川書店)

2010-03-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
名古屋に暮らす高校2年生の甘栗晃。交通事故で父が不慮の死を遂げ、しばらく休学していた彼は、夏休み明けの2学期に復学した矢先、かつて“名古屋最凶の中学生”と言われ、戦車というあだ名を持っていたという同級生の徳永馨から、ある依頼を受けた。
曰く、彼の目前で“幽霊のように消えた”、小学校時代の彼の恩師である音辺麻由子の行方を探して欲しいのだという。彼女は徳永の小学六年の時の担任だったのだが、現在は教師を辞め、家にもいないのだという。
その後、甘栗が消えた種あかしを解明、彼女が自分の意思で姿を消したのだと知れるが、気になる甘栗はさらに彼女の行方を探ることに。
そんな中、甘栗の元に、脅迫めいた手紙や嫌がらせなどが続く。徳永を再び仲間に引き込もうとする者たちの仕業なのか?
やがて、かつて麻由子の父が起こした交通事故により母を亡くしていた、幼馴染・高浪季彦の元に行ったという彼女の両親の言葉から、高浪のアパートへと向かった甘栗だったのだが……

『甘栗と金貨とエルム』の続編。ハードボイルドテイストな青春ミステリ。
高校生なのに、だんだん老成していている甘栗がちょっとおかしいです(妙な人々に見込まれまくりだし/笑)。
シロノワール(名古屋名物の激甘デザート)は、一度食べてみたいですね~♪

<10/3/23>