黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(12/01) †

2012-01-31 | 新刊情報
<1月>
1/5
綾辻行人『奇面館の殺人』講談社(ノベルス)

1/10
佐伯泰英『居眠り磐音江戸双紙38 東雲ノ空』双葉社(文庫)

山尾悠子『ラピスラズリ』筑摩書房(文庫)

1/12
桜庭一樹『傷跡』講談社

1/中
大崎梢『プリティが多すぎる』文藝春秋

坂木司『ウィンター・ホリデー』文藝春秋 

1/19
小路幸也『Coffee bleus』実業之日本社

1/20
三田完『モーニングサービス』新潮社

1/25
近藤史恵『ダークルーム』角川書店(文庫)

天祢涼『葬式組曲』原書房

1/27
香月日輪『妖怪アパートの幽雅な人々 妖アパミニガイド』(講談社:YA!ENTERTAINMENT)

1/31
中島京子『眺望絶佳』角川書店 

1/下
菅野彰『帰ってきた海馬が耳から駆けてゆく 2』新書館



マカロン’12冬@スタバ

2012-01-31 | スイーツ

 今回、大きいマカロンは姿を消し、普通サイズのが2個入りヴァージョンを主にしたのかな?



 チョコレートのみ2個入り。
 ちょっといつもより軽め?(色あいからして…)



 
 バニラ&コーヒーの2個入り。
 せっかくスタバだから、もうちょっとコーヒーの方に特色があっても良さそうだけど。

 スターバックスコーヒー:全国


 


『ばくりや』乾ルカ(文藝春秋)

2012-01-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
昔から、とりたてて優れた容姿でもないのに女に異常に好かれている男・三波敏行。
それ故に男たちからは反感を買い、リストラ候補にされたり、特に好きでもない女・洋子にはストーカーのように付きまとわれている。
半年前、「あなたの経験や技能などの『能力』を、あなたにはない誰かの『能力』と交換いたします」という宣伝文句の路地裏の店<<ばくりや>>を訪れていた三波は、自分のその能力を交換するという契約を交わす。
そんなある日、ばくりやから、能力の交換移植完了を知らせる手紙が届き、ようやくその能力を手放すことができた。代わりに刃物研ぎの能力を手に入れた彼は、洋子から逃げ出し、包丁研ぎをしてまわることを仕事にするが……“逃げて、逃げた先に”、
どこかに出かけようとすると必ず悪天候に見舞われる男・永井賢介。おかげで社内旅行にも出かけられない。
そんな彼は、オーストラリアへ短期留学に出かける、職場の同僚・真奈美を送るため新千歳空港へ。
二年前の夏、ばくりやで契約していた彼の、能力の交換相手の適合者がみつかったとの手紙が前日届いていた。
移動中の真奈美から、空港で大食いタレントの庄司誠に出会い、同じ乗り継ぎをするときかされるが……“雨が落ちてくる”、
就職する会社が必ず倒産するという能力を持つ男・藍川臣。すでに行く先々で十三の会社と地方公共団体をつぶしていた。
そんな彼はばくりやを訪れてから二日後、交換移植が実行され、代わりに手に入れたのは動物に好かれる能力だった。
藍川はその能力を活かし、動物園の飼育員になった。動物たちに愛される存在となるが……“みんな、あいのせい”、
剛速球だけが取り得で、制球能力はまるでないプロ野球投手・吉良洋行。そんな彼には、これといった売りのない三流タレント・神原あかりという同棲相手がいるが、すぐに暴力をふるい、憂さを晴らしていた。
ドラフト一位で入団したことを鼻にかけていた彼は、球団から戦力外通告を受け、とうとう解雇されることに。
そんな中、テレビで日本シリーズを見ていると、いきなり画面が切り替わり、ばくりやの広告が差し込まれた。それが気になり、あかりがメモしていたその住所を盗み見た吉良は、北海道へと向かった……“狙いどおりには”、
両親の離婚とともに捨てられて、S市内で花卉栽培農家を営む清田夫婦の里子になった石倉幸彦。清田家の一人息子・嘉男は兄のように可愛がられたが、昔からの泣き虫はいつまでも直らなかった。
大人になり、土地開発や街づくりを総合的に手がける建設コンサルタントで働いていたが、少しのことでも泣いてしまい、皆から馬鹿にされていた。
ばくりやでその泣き虫を交換し、泣かなくなった幸彦。人が変わったように有能になるが、そんな中で世話になった里母が他界、しかし彼は泣くことができなかった。
その一周忌が過ぎた十月。付き合っていた美帆と結婚が決まり、大きなプロジェクトを手がけることに。しかしそのプロジェクトで、地下鉄の終着駅の建設予定地に清田家の土地が含まれていた。同意しない嘉男の元を訪ねた幸彦は……“さよなら、ギューション”、
昔から同僚たちの密会に出くわしたりと、常に間の悪い女・三浦のぞみ。
子供の頃も、父が亡くなった後、弁護士と再婚した母と一緒に旅行に出かけるはずが、直前で出かけられなくなり、キャンセルになったことがあった。
そんな彼女は、ばくりやの存在を知り訪れるが、折りしも一年にあるかないかの閉店日。出てきた女性は、彼女は間が悪くないといい、むしろもったいから、交換に出すべきではないというが……“ついてなくもない”、
やたらとキリ番を踏むことの多い男・柏原貴彦。
付き合っている女・島田朋子が、男を疲れさせる女だということに気づき、別れようと思った矢先、動物園の来園者百万人と報道され、職場の人間に恋人同士だとばれてしまう。
おまけに彼女と関係を持って百回目だと告げられた貴彦は、彼女が妊娠すると確信。逃げるように、ばくりやにやってきた。そこに待ち受けていた白衣の男は……“きりの良いところで”の7編収録。

北の街にある路地裏の洋館にある、あやしげな店<ばくりや>にやってくる人々を描いた連作短編集。
そこは、人の能力を交換できるという店だけれど、自分の差し出した能力の代わりに手に入れる能力を、選ぶことはできないし、気にいらないから戻すということもできない、という設定。
不思議な印象の残る店名『ばくりや』の、『ばくる』というのは、北海道の方言で「交換する」という意味があるのだとか。
基本ブラックな感じのオチだけれど、変化球もあり、秀逸。

<12/1/29,30>


グレープフルーツのカンディータ@ラ・スカーラ

2012-01-29 | スイーツ
 グレープフルーツの、ちょっと大きめにカットされた皮を砂糖漬けにしたもの。
 甘さの中にも、特有のほろ苦さもあり、お茶受けに良さそう。
 5本単位の販売。黄色っぽいのとオレンジ色の2種類あり(オレンジのはルビー?)

 トラットリア ラ・スカーラ・エ・ピアディーナ:新潟(長岡)


トルタ・ディ・オッティマ@ラ・スカーラ

2012-01-28 | スイーツ
 人気のケーキだというので気になりつつも、ついフルーツ系に目がいってしまい、食べそびれていたので、ようやく食べました(笑)。
 ホワイトチョコババロアの下に、フランボワーズソースの入ったクリームチーズで、上下とも口どけのよい感じ。
 上はキャラメリゼされてて、ほろ苦。
 
 トラットリア ラ・スカーラ・エ・ピアディーナ:新潟(長岡)


アランチャ!アランチャ!!@ラ・スカーラ

2012-01-28 | スイーツ
 オレンジのタルト。
 さくさくなタルト生地の中にダマンド、オレンジの皮のコンフィ、カスタードクリームと生クリーム…の上に、フレッシュなオレンジの果肉がどん!と半分載っています。上には皮の細切りが。
 
 トラットリア ラ・スカーラ・エ・ピアディーナ:新潟(長岡)


『東雲ノ空 居眠り磐音 江戸双紙』佐伯泰英(双葉社)

2012-01-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
天明二年、秋。坂崎磐音おこん夫婦、そして、息子の空也の一行は、長い旅を終え、三年余ぶりに江戸の地を踏んだ。
雹田平たちを倒した磐音らは、姥捨の郷を出、途中、京都の茶屋本家中島家や名古屋に立ち寄り、田沼対策を練りつつ、江戸入りしたのだった。その間に、おこんは二人目の子を身籠っていた。
一時身を寄せていた小梅村の今津屋の寮にやってきた磐音たち。その隣には、今津屋によってあらたな尚武館道場が建てられていた。そこを江戸での生活の新たな拠点として、一歩を踏み出すことに。
そんな中、これまでの無沙汰を詫びつつ、世話になった人々の元に顔を出し、再会を喜ぶ磐音。
一方、重富利次郎は、主君である土佐藩藩主山内豊雍から他家への婿養子の口を言い出されるが、思う相手がいると断る。その胸中にあるのは霧子のことだった……

シリーズ第38弾。雹田平たちを倒した後、しばらく時間が飛んで(この部分はあっさりと紹介)、磐音一家江戸帰着の巻。
概ね各方面への挨拶回りと、田沼の下っ端がちょっかいを出してきたり~な展開で、まださほど大きな動きはない感じでほのぼのムード。空也くんが大きくなって、いろいろしゃべる姿が微笑ましい~v
そしておこんさんは二人目の子どもを懐妊中。次は女の子がいいなぁ(笑)。
まだ甲府へ山流し中の速水様も、次巻くらいには戻ってこれそう?

<12/1/28>


『傷痕』桜庭一樹(講談社)

2012-01-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
偉大なるポップスター“キング・オブ・ポップ”が、五十一歳で急死し、彼の娘である十一歳の子供が残された。パパラッチと世間の目を恐れて、バリ島で購入したという魔除けの仮面をかぶせられていた、その娘の名前は、傷痕という。
もと名門小学校だったという建物を『楽園』にした館に、一緒に暮らしていた二人。突然彼がが亡くなり、これまで疎遠だった彼のファミリーがやってきた。
チャイルドスターとして幼い頃から人気者だったが、それ故にさまざまなスキャンダルにも曝されていた……“一章 終末時計”、
一度だけキング・オブ・ポップと手をつないだことがあると告白するおじさん。
三十年ほど前、まだ大学生だった春。老舗の大型デパートに出かけた時、そこに、キング・オブ・ポップが現われ、少女たちが集団ヒステリーを起こし大騒ぎに。そこで怪我をしたファンの女の子と出会い、彼女を病院に連れて行ったことが縁で、後に結婚。彼女を妻にした。
だが就職し忙しくなり、子供が生まれた頃、音楽にかまけている時間はなくなり、妻との関係がぎくしゃくしはじめた……“二章 孤島”、
キング・オブ・ポップのスキャンダルを追うルポライター・滋田夏生。
それ故に半月ほど前に、とうとう妻が家を出て行ってしまい、息子と二人暮し。
そんな中、かつてキング・オブ・ポップを訴えたことのある少女・復讐の行方を突き止めた滋田は、取材に出かける。しかしかつてクラスの人気者であったという彼女にはその面影もなく……“三章 胡蝶”、
かつてイエロー・ジャーナリズムにより復讐と名付けられた少女。
父は留守がちで貧しい生活の中、ひょんなことから彼のファンとなり書いた手紙がきっかけで、彼が子供たちを集めているという『楽園』に呼ばれるようになった。
彼の“お気に入り”の一人にも入ったが……“四章 風の歌”、
おさないころから弟がとくべつ大好きだった、キング・オブ・ポップの姉・孔雀。
弟が亡くなり二カ月。昔のことを思い出していた。
彼ら兄妹をチャイルドスターにしようとする、厳しい父親に振り回されて過ごした子どもの頃。
やがて弟はキング・オブ・ポップとなり……“五章 魔法”、
キング・オブ・ポップの突然の死から二カ月。彼を送るための特別のセレモニーが行なわれることになった。そのチケットは入手困難。
孔雀のお抱え運転手、セキュリティスタッフ、病の母が当てたチケットで代わりに観に行くことになった女性らが語る……“六章 世界地図”。

限りなくマイケル・ジャクソン的な設定の日本人有名ポップスターが急逝した後を、遺された娘・傷痕やファン、周囲の人などの視点で描く物語。
テーマは、心の拠り所となる存在の喪失と再生…かな?
傷痕がこれからどんな人生を歩んでいくのか、とても興味があります。

<12/1/26,27>