黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『書林逍遥』久世光彦(講談社)

2006-06-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
太宰治『お伽草紙』、江戸川乱歩『人間椅子』、柴田錬三郎『うろつき夜太』、宇野千代『おはん』、岡本綺堂『半七捕物帳』、川口松太郎『人情馬鹿物語』、三島由紀夫『潮騒』、舟橋聖一『雪夫人絵図』、幸田文『おとうと』、芥川龍之介『奉教人の死』、中河與一『天の夕顔』、川端康成『片腕』、夏目漱石『吾輩は猫である』、柴田翔『されど われらが日々-』、吉行淳之介『夕暮まで』、伊集院静『乳房』、吉村昭『少女架刑』、山田風太郎『明治断頭台』、小沼丹『村のエトランジェ』、吉田満『戦艦大和ノ最期』、向田邦子『あ・うん』、近松秋江『黒髪』、上田敏『海潮音』、武田泰淳『秋風秋雨人を愁殺す』……作者の思い入れのある24冊について語る書評集。

発売当初の書影なども見れて興味深い1冊。
活字にも味わいがあり、良い感じです♪

<06/6/30>

パイシュー@ガトーベニヤ

2006-06-29 | スイーツ
 皮がパイのシュークリーム。
 中のクリームはカスタードと生クリームのブレンド。
 これはこれで美味しいんですけど、昔のシュークリームも食べたいなぁと思ったり(クリームが生とカスタードの2色だったのです/笑)。

 ガトーベニヤ:新潟(見附)

『ポケットから出てきたミステリー』カレル・チャペック(晶文社)

2006-06-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
何者かによって盗まれた珍種のサボテン。その犯人を見つける為にとった方法とは?……『盗まれたサボテン』、
犯していない罪を自白した男が入れられていた監房。その後、監房は入ったものが改心するという奇跡を起こしたが……『奇跡の監房』、
毛皮商を営むヒルシュ老人。ある日姿を消した彼は、駅のトイレに置き去りにされていたトランクの中で発見され……『ヒルシュ氏の失踪』、
超高価級なペルシャ絨毯が発見。しかも持ち主は価値を知らないらしい。何とかそれを安く手に入れようとする男だったが……『チンタマニと小鳥の絨毯』、
“盗みに入るときにゃ金準備万端、抜かりがあっちゃいけねぇ”というのが口癖の金庫破り。そんな彼が最後の仕事で犯した失敗とは……『金庫破りと放火犯』、
ある共同住宅の近くで殺人事件が。住人たちは、自分達が知るその事件が新聞に載るのを楽しみにしていたのだが……『殺人盗難事件』、
赤ん坊が誘拐されたという母。その赤ん坊の特徴を説明するが……『赤ん坊誘拐事件』、
対諜報部の大尉が知り合った美しい伯爵夫人。彼女からもらった手紙の筆跡は、スパイのものと同一で……『伯爵夫人』、
言葉の通じぬ地で道に迷った指揮者・カリナ氏。その音楽的感覚から殺人犯を察するが……『指揮者カリナ氏の物語』、
謎に包まれた東洋人の冒険家・ガンダラ男爵。ある日、何者かによって射殺された。その事件の捜査にあたるピトル刑事は、“殺人は身内の誰かの犯行である”というのが持論で……『ガンダラ男爵の死』、
あまたの女性を騙しているという、五本の金歯をはめた結婚詐欺師。ようやく逮捕されたが……『結婚詐欺師』、
山奥の寒村に住む男、ユライ・チュブ。姉を殺した罪を自白する為、厳しい真冬のカルパチア山麓を越えてきたという……『ユライ・チュブのバラード』、
兵役から逃れる為、片足を無くしたと嘘をついた男。やがて、本当に片足を病んでしまい……『なくなった足』、
若く美しい妻を得た、大金持ちのギエルケ氏。新婚旅行に出かけた先で倒れたのを最初に、めまいを起こすようになり……『めまい』、
神父に自分の犯した罪を懺悔する男。しかし彼は神の存在を信じておらず、贖罪する気はないらしい。しばらく後、再び現れた彼は……『懺悔』、
犯行現場に詩を書いて残していった泥棒。その詩を新聞でとりあげた編集長は、警察署長に注意され、その後、彼の詩を掲載するのをやめるが……『泥棒詩人の話』、
法律問題に詳しいハヴレナ氏。ある男が飼っていた鸚鵡を使い、向かいに住む未亡人を中傷したという事例について、彼が下した判決は新聞に載ったところ、法務省から通達があり……『ハヴレナ氏の鸚鵡裁判』、
ある女性が買ったロールパンに針が混入されていた。誰が混入したのを調査する為、化学研究所で実験が行われ……『針』、
離れたところに住む娘から実家に電報が。しかしその内容は意味不明。あれこれと心配する家族だったが……『電報』、
山にスキーに行く為の買物に出かけた男・ムシル。彼の留守中に、悪筆のマンデル博士が残したメモは解読不可能。スキー旅行の出発に間に合わず、列車の中で読もうと、その手紙を持って出かけたが……『不眠症の男』、
子供の頃、切手のコレクションを友人に盗まれて以降、人を信じられなくなっていた男。しかし真実は……『切手コレクション』、
小さな商店を営む老女が殺された。そこで“死”を見たハナーク氏。戦争にも行き、大勢の死人を見てきたはずの彼が、その“ありふれた殺人”に感じた思いとは……『ありふれた殺人』、
自分の夫を殺害した妻を裁く裁判に陪審員として関わる事になったフィルバス氏は……『陪審員』、
処刑されかけた夢を見たククラ氏。彼がその夢の中で思ったこととは……『人間の最後のもの』の24編収録の短編集。

またしても作品数が多すぎて、粗筋を書くのに一苦労;
いつか読もうと思っていた、カレル・チャペックの作品。図書館で見かけて、手頃そうなので読んでみました。
雰囲気としては、星新一さんの作品に似た感じ?(特に前半)。一応短編ですが、それぞれの話が、前の話での会話を引き継ぐ形で展開しています。

<06/6/28>

『銃とチョコレート』乙一(講談社)

2006-06-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
少年・リンツの住む国で、富豪の家から金貨や宝石が盗まれる事件が多発。
犯行現場に残されているカードに書かれていた“GODIVA”の文字は、泥棒の名前として国民に定着、その怪盗・ゴディバに挑戦する探偵・ロイズは、子どもたちのヒーローとなっていた。
ある日リンツは、父・デメルの形見の聖書の中から古びた手書きの地図を見つける。その後、知り合いの新聞記者見習い・マルコリーニから、“GODIVA”カードの裏には風車小屋の絵が描かれている、という極秘情報を教えてもらったリンツは、自分が持っている地図がゴディバ事件の鍵をにぎるものだと確信する……地図の裏にも風車小屋が描かれていたのだ。
リンツは、怪盗の情報を寄せたものに懸賞金を出す、というロイズに知らせるべく、彼が手に入れた事実をしたため、手紙を出す。
かくして、ロイズたちと共に捜査を始めたリンツだったのだが……。

普通に探偵vs怪盗ものと思いきや、そこはさすがに一筋縄ではいかず、二転三転(笑)。
黒い面や白い面などさまざまな作風で楽しませてくれる乙一さんですが、今回はさしずめマーブル模様、といった感じ?

<06/6/27>

『大鷲の誓い デルフィニア戦記外伝』茅田砂胡(中央公論新社)

2006-06-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
大華三国の一角を担う国、デルフィニア。時代は国王・ドゥルーワの治世。
ラモナ騎士団とティレドン騎士団の親睦試合で、目覚ましい活躍をしたのは、ラモナ騎士団の代表……まだ年若い騎士見習いの若者、ナシアス・ジャンペールだった。
そんな彼に勝負を挑んできたのは、ティレドン騎士団に所属する少年……彼は、国王の妹を妻とするサヴォア公爵家の子息、グラスメア卿ノラ・バルロ。
家柄故に腫れ物に触るような対応をする周囲とは違う接し方をするナシアスに興味を覚え、剣の稽古をつけてもらうようになったバルロ。しだいに交流を深めてゆくが……。

デルフィニア戦記の外伝、ナシアスとバルロの若き日の物語です。
デル戦、あまりにも久しぶり過ぎて設定を綺麗さっぱり忘れてましたが(笑)、読んでるうちにだいぶ思い出しました。この話を踏まえつつ、本編ももう一回読み返したいところですが、何しろ分量が……(笑)。

<06/6/26>

『彩雲国物語 1』由羅カイリ/雪乃紗衣(角川書店)

2006-06-25 | 読了本(漫画)
彩雲国の名門・紅家に生まれた紅秀麗は、お嬢様なのに父の稼ぎは少なく、家計は火の車。
そんな秀麗の元に金五百両で昏君と評判の王・紫劉輝の教育係の仕事が舞い込んだ。貴妃として後宮に入ることになった秀麗だったが……。

劉輝が美形だということをすっかり忘れていました(この作品自体の美形率が高い所為もありますが/笑)。
登場人物が多い作品なので、マンガ化された方が人物は把握しやすいかも知れませんね~。

<06/6/25>