黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

雪甘月マカロン@雪甘月

2010-03-22 | スイーツ
 限定マカロン(今週末くらいまで)。
 ショコラ、抹茶、ごまの3種(バラ売りなし)。
 ショコラはショコラクリーム、抹茶には抹茶クリームと小豆、ごまにはカシスクリームがそれぞれ挟まれています。
 大きさは小さめ(3.5cmくらい)で平たく、表面はさっくり、中はしっとり。
 和菓子屋さんらしく、色合いは渋め。それぞれ風味をしっかり感じます。

 雪甘月:新潟(長岡) ※江口だんごでも販売
 

『天地明察』冲方丁(角川書店)

2010-03-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
四代将軍家綱の御代。将軍の御前で碁を打つ役目を負う“碁打ち衆”として登城を許された四家のひとつ、安井家に生まれ、父である算哲亡き後、その名を継いだ二代目算哲。しかし、出来の良い養子の兄・算知に気がねもあり、専ら役目以外の時は自ら名付けた、渋川春海と名乗っていた。
彼は、碁に飽き、その興味は次第に算術へと向いていた。
そんなある日、会津藩士で屈指の算術家である安藤有益から耳にした、宮益坂の金王八幡神社に算額奉納されている…絵馬に算術の問題が記されている…のを見に出かけた春海は、自分が目を離したわずかの間に、難問の数々を一瞥即解した、謎の人物に興味を惹かれる。
やがてそれが別名「解答さん」と呼ばれる“関”という名の自分と同い年の男だと知った彼は、彼に出題しようと思った矢先、なぜか彼を気に入っているらしい老中・酒井雅楽頭の命により、北極測地の旅に出ることが決まってしまう。
急ぎつつも何とか旅に間に合わせ出題した春海だったが、それを見た関は何故か答えずに去ったらしい。やがてそれが自分の出題間違いであると知った彼は、激しく落ち込みつつ、また神社で知り合った娘・えんにも心を残しつつ旅に出る。
右筆の家系につらなる旗本・建部昌明と御典医・伊藤重孝を隊長副長とする観測隊で日本を歩き、仕事を成し遂げた春海だったが、そんな彼にはさらなる使命が待ち受けていた……

日本独自の暦を作り出したという、江戸時代の実在の人物・渋川春海の、算術、そして暦にかけた人生を描いたお話。
さまざまな人との出逢いや別れの中で、いろんな思いを受け取りながら成長し、挫折を繰り返しながらもそれを叶えていく春海の前向きさとひたむきさが(そしてそれを支えた周囲の人々が)素敵で、とても魅力的なお話でした♪
冲方さんというと、『マルドゥック』シリーズとかバリバリSFなイメージでしたが、時代小説もうまいですね(…まぁ、あまり時代小説っぽくはないですが/笑)。

<10/03/22>