黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(12/10) †

2012-10-31 | 新刊情報
<10月>
10/上
三浦しをん『本屋さんで待ちあわせ』大和書房

ジェフリー・ディーヴァー『バーニング・ワイヤー』文藝春秋

10/9
マティアス・エナール『話してあげて、戦や王さま、象の話を』河出書房新社 

佐伯泰英『居眠り磐音江戸双紙 春霞ノ乱』双葉社(文庫) 

10/12
宮部みゆき『ソロモンの偽証 第三部 法廷』新潮社

デイヴィッド・アーモンド『ミナの物語』東京創元社 

10/17
宮木あや子『婚外恋愛に似たもの』光文社

10/20
桜庭一樹『無花果とムーン』角川書店 

10/23
中里友香『カンパニュラの銀翼』早川書房

10/26
長沢樹『夏服パースペクティヴ』角川書店 

10/31
七河迦南『空耳の森』東京創元社 

乾石智子『太陽の石』東京創元社 

有栖川有栖『江神二郎の洞察』東京創元社 



『完全な真空』スタニスワフ・レム(国書刊行会)

2012-10-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
実在しない書物の書評は、ホルへ・ルイス・ボルヘスにその種の試みがある。これは実現されなかった数々の夢想の書物について語った本『完全な真空』(スタニスワフ・レム)、
無人島に漂流したセルジュ・Nは、自分のおかれた状況を認識するや、本物のロビンソンになるべく決意する。空想の中から、召使や侍女を呼び出し、孤島生活を楽しもうとするが……『ロビンソン物語』(マルセル・コスカ)、
ジョイスの名声を妬んだ作家による、ユリシーズの二番煎じめいた作品……『ギガメシュ』(パトリック・ハナハン)、
化学物質NOSEXによって世界中の人々から性欲が失われ、人類絶滅の危機が訪れる近未来のニューヨークを描いたSF『性爆発』(サイモン・メリル)、
大戦直後からの十年、南米アルゼンチンのジャングル奥地に、18世紀フランス王国を再建した元ナチス親衛隊少将ジークフリート・タウドリツは、敗戦し占領下におかれたドイツを脱出、王朝華やかなりし頃のフランス王国を再建しようと夢想する。ルイ16世の再来たらんと……『親衛隊少将ルイ16世』(アルフレート・ツェラーマン)、
「列車は着かなかった。彼は来なかった…」否定に否定を積み重ね、無限に後退を続ける語り手。書くことの可能性の限界に達した、最初の小説。何もないことを描く『とどのつまりは何も無し』(ソランジュ・マリオ)、
ドイツ人が、ろくに理解していないオランダ語で著し、フランスで出版した予言の書『逆黙示録』(ヨアヒム・フェルセンゲルト)、
知恵遅れの子と平凡な夫婦の話。ドストエフスキーの異端が貧弱だと立証しようとしてるかのような『白痴』(ジャン・カルロ・スパランツァーニ)、
取り扱い説明書と目録、組み立て部品の一揃いがセットになっており、自分で本が作れる<小説組み立て器>。全く別の話を組み合わせて、違う話にしてしまうことができるという破廉恥な使い方を暗に期待し、売り出した出版社。しかし思ったほど売れず……『あなたにも本が作れます』、
世に埋もれた<第一級の天才>を見出さんと、<精神の金羊毛を求める探検隊>プロジェクトを組織し、探索を続ける青年ホーマー・マリア・オデュッセウスの奇妙な冒険を描く『イサカのオデュッセウス』(クノ・ムラチェ)、
読者について語りながら、なおかつ読者に対する奉仕を拒絶する。どこまでも後退する作品『てめえ』(レイモン・スーラ)、
コンピュータ・ネットによって、人生のあらゆる局面を演出する<ビーイング社>の企業戦略。その結果、実現したすべてがあらかじめ設定された世界を描く『ビーイング株式会社』(アリスター・ウェインライト)、
文化とは新しいタイプの適応の道具なのだ。文化は誤謬だと宣言する『誤謬としての文化』(ヴィルヘルム・クロッパー)、
著者の生誕の可能性を算出するため、両親のロマンスから紀元前250万年の造山活動にまでさかのぼってしまう確率論を描く『生の不可能性について/予知の不可能性について』(ツェザル・コウスカ)、
ADAN300やNAADや他のパーソノイドたちの共同討議あるいは独語という形を取り、弁神論について語る『我は僕ならずや』(アーサー・ドブ)、
コスモスを創造者たちのゲームの産物としてみて、<ゲームの理論>によって宇宙の発生と成長を論じる、サイバネティック宇宙論。ノーベル賞受賞したアルフレッド・テスタ教授の講演『新しい宇宙創造説』の16編収録。

架空の書物(あるいは演説)について語った書評集(笑)。
純文学、ヌーヴォー・ロマン、SF、文化論、宇宙論などさまざまなジャンルの作品を、恰も存在するかのようにもっともらしく批評されてるのですが、架空、というのが楽しいです……しかも書き込み具合が半端ない(笑)。

<12/10/28~30>

いちじく饅頭@紅屋重正

2012-10-29 | スイーツ
 いちじくのジャムを包んだお饅頭。
 ありそうであまりない感じで、良いですね~♪
 いちじく好きなので、ちょっと定番化してほしいかも(年中は無理でも季節限定で)。

 紅屋重正:新潟(長岡) ※旬Naベジおやつイベント(@アオーレ)で購入。


おもいのほか錦玉羹@紅屋重正

2012-10-29 | スイーツ
 おもいのほか(食用菊)を閉じ込めた錦玉羹。
 水中花のようで、花びらの紫が綺麗♪
 でも、新潟なのに使ってる菊は、『かきのもと』ではなく『おもいのほか』なんですね(笑)。

 紅屋重正:新潟(長岡) ※旬Naベジおやつイベント(@アオーレ)で購入。