黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『C-bloossom <case729> Ⅱ』霜月かよ子/福井晴俊(講談社)

2005-12-31 | 読了本(漫画)
防衛庁の汚職事件に端を発した秘密組織“ダイス"の内部抗争。女子高生・松宮香奈は、その身柄を横領グループに狙われることになった。
そして、香奈を守る任務を命じられた工作員・如月行は、たった一人で闘いを挑む……。

本当に“イージス"直前の話でしたね~(笑)。

<05/12/31>

『黒祠の島一』山本小鉄子/小野不由美(幻冬舎)

2005-12-31 | 読了本(漫画)
探偵・式部剛が、数年来取材の補助を請け負ってきたノンフィクション作家・葛木志保が、自宅の鍵を預け失踪。郷里に戻るといいながら、三日後に戻らなければ部屋を始末してほしいといい残して……。
行方を捜す式部は、名前を変え、過去を切り捨てていた葛木の郷里“夜叉島"にたどり着く。
その島は、明治以来の国家神道から外れた、いわゆる邪教を祠る“黒祠”の島だった……。

原作の雰囲気に合った作画でよい感じです。

<05/12/31>

『蝶』皆川博子(文藝春秋)

2005-12-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
幼い日、祖母の家にたびたび訪れていたわたし。古風なイメージの祖母が、“空の色さえ陽気です"とモダンな歌詞を口ずさむのを聴く……『空の色さえ』、
復員後、妻とその情夫を拳銃で撃ち自首した男は、出所後廃屋同然の木造家屋に移り住み……『蝶』、
桟橋に佇んでいたしのぶは、そこで出逢った青年に詩集をもらう……『艀』、
わたしは、友人・祥子の従姉だというエダと知り合い、彼女の離れに通うのを日課とするようになるが……『想ひ出すなよ』、
いつも眼帯をしていた叔父には、婚約者がいたが……『妙に清らの』、
母がわたしと弟の為に海辺の村に一軒の家を借りた夏。そこで少年・勝男に出逢い……『龍騎兵(ドラゴネール)は近づけり』、
行儀見習いの為、奉公に出たわたしは、奥様に気に入られ、そのお相手をするようになるが……『幻燈』、
涼太が居候している伯父の家に、伯父の恩人の孫だという秋穂が逗留することに。夫といた内地で災禍に遭い、以来口をきかなくなってしまったという彼女は……『遺し文』の8編。

詩歌をモチーフにした作品集。主に戦前戦中が舞台となっており、その時代の物悲しい雰囲気が、引用される詩歌に、より引き立てられている印象を受けました。

<05/12/30>

『十字路のあるところ』吉田篤弘(朝日新聞社)

2005-12-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
映画の脚本を頼まれた私は、昔読んだ童話に出てきた“水読み"に着想を得、水の物語を模索する……『雨を聴いた家』、
絵描き・オビタダはおでん屋のつみれさんに恋をして……『水晶萬年筆』、
坂の上にある“ティファニー"へ向かうわたしと助手・サクラバシ君は……『ティファニーまで』、
ファンファーレ専門の作曲家・伊吹先生に弟子入りした僕・吉田。彼が学んだのは、夜を拾うこと……『黒砂糖』、
アシャは、“買えないもの"を売ることを思いつくが……『アシャとピストル』、
“ルパン"と呼ばれた怪盗。彼がコンタクトレンズを落としたところに行き合った僕は……『ルパンの片眼鏡』の6編。そして、その物語の合間に写真で綴られる『十字路の探偵』。

十字路を舞台にしたお話と写真たち。
……十字路で、非現実と現実が交差しているようで、楽しいです。

<05/12/29>

『マリア様がみてる 未来の白地図』今野緒雪(集英社)

2005-12-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
試験休み中、祐巳に柏木から電話がかかってきた。瞳子が家を飛び出し、戻ってこないのだという。乃梨子や可南子など、心当たりに電話しようとする祐巳だったが、そんなところへ彼女が現れて……。近所で帰宅途中の祐麒と出会ったのだという彼女と夕食を共にしつつも、家出の事情を訊けないでいる祐巳だったが……『未来の白地図』、
祥子の家を訪ねた令。由乃に言えないでいる複雑な心境を打ち明ける……『薔薇のダイアローグ』を収録。

ようやく動き出した妹問題。さて次回はどうなるのでしょう?

<05/12/28>

『おまかせハウスの人々』菅浩江(講談社)

2005-12-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
里親制度で夕香の元にやってきたロボット・純也は、従順で賢い。自分の育て方が正しいのか、常に悩みつつも親子として暮らしてしたのだが、優秀な彼への返還要求が早くも訪れて……『純也の事例』、
人の気持ちを読むことに不得意なサラリーマンが、通販で手に入れた“ダミーフェイス"……それは人の感情を読み取り形を変える品物で、それにより彼の仕事はうまくいっているように見えたのだが……『麦笛西行』、
医療用のナノマシンを身体に入れている小枝子。その為に、差別的な視線を受けた過去を持つ。ある日、友人との会話で、ダイエットの為、無認可のナノマシンを入れているらしいと察し……『ナノマシン・ソリチュード』、
自分が作った食事が原因で姑が“フード病”に罹り、亡くなったことを、義姉に責められた主婦。気に病み、神経質なまでに、食品に気をつかうように……。ところが、夫も義姉の元で夕食を食べているようで……『フード病』、
会社の人間関係に疲れたOL佑加子は、旧友から「離人症ではないか」といわれ、精神状態を好転させるきっかけを得るために、視覚の彩度を上げる薬を譲り受けるが……『鮮やかなあの色を』、
掃除、洗濯、買い物まで目配りのきいた全自動住宅“おまかせハウス"。そのモニターとして選ばれた人々は……『おまかせハウスの人々』の6編。

図書館の返却期限が迫ってて慌てて返したので、いろいろ確認できず、あらすじはちょっと怪しいです;
作品は、SFテイストの、ちょっとダークな感じのものが多かったですね。
この中では『純也の事例』が好きかな。

<05/12/27>

『バスジャック』三崎亜記(集英社)

2005-12-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
妻の留守中、近所の人から“二階扉"を取り付けるよう強要された夫。その使用法を訝りながらも、工事を依頼したのだが……『二階扉をつけてください』、
丘の上から双眼鏡で、自分の家を見ると、そこにはしあわせな光景が……『しあわせな光』、
同じ食事をしても同じ映画を見ても、食い違っていく恋人たちの記憶……『二人の記憶』、
“バスジャック"がブームとなり、ルールに乗っ取って行われるそれに、乗客までもがそれを期待する昨今。折しも乗っていたバスがジャックされた私は……『バスジャック』、
雨の日に本を借りにやってくる女性。彼女は彼の部屋を図書館と勘違いしていて……『雨降る夜に』、
特殊能力により動物の姿を見せることを仕事としている女性・日野原。ある動物園に依頼され、やってきたが……『動物園』、
突然家を出た母・晴美の後を追ってきた小学生・麻美。その行く先で彼女が見たのは、物言わぬものと暮らす人々だった……『送りの夏』の7編。

不条理な、不思議な設定の元で展開するお話たち。
ちょっと乙一さんとかを思わせる雰囲気ですね。
テイストはさまざまなのですが、どれもよい感じ♪
個人的には『雨降る夜に』とかお気に入りv

<05/12/26>

『少年舞妓・千代菊がゆく! 初めてのヴァレンタイン』奈波はるか(集英社)

2005-12-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
本当は男だけど舞妓を続けている千代菊。従兄の宏章がバイトをしているバーに客として訪れたパティシエ・佐原の手を借り、舞妓型の可愛いヴァレンタインチョコレートを完成。
もちろん贔屓の客・楡崎にも渡したのだが、何故か彼は受け取ってくれず……『初めてのヴァレンタイン』、
舞妓のポスター撮影で一緒に仕事をしたカメラマン・澤田のお座敷が入った千代菊。撮影を始めた彼は、千代菊のヌードが撮りたいと言い出し……『ハダカはかんにんどすえ』の2編。

舞妓型のチョコレートは可愛いですね~。
実際あったらちょっと欲しいかも。

<05/12/25>

『黄昏の楽園 7』伊庭竹緒(秋田書房)

2005-12-25 | 読了本(漫画)
研究成果を怪しげな者たちに狙われているというパル博士が、身の危険を感じ失踪したという。その弟子・パークスがウィリアムの元に相談に来たのだが……『file.24』、
ウィリアムがまだ幼い頃から、ずっと傍らで見守っていたマギー。その出会いは、彼の母であるアグネスが伯爵と結婚し、彼女が伯爵家にやってきたところから始まっていた……『番外編 I Kiss Your Hand,Madame』、
大英博物館の中でたまたま男たちの密談を聞いてしまったことから誘拐されてしまった珂月。彼等は社会主義の学生運動家で、ストを計画していたのだった……『file.25』、
エドワード殿下に呼び出されたウィリアム。彼に見せられたものは日本刀で……『ある日の出来事』、
イギリス軍の武器が独立運動家たちに使用されているという。どうやら内部で横流しが行われているらしい。その事件を探っていた海軍省の事務官、ジェームズ・ロウが行方不明に。彼を探し出してほしいと殿下より依頼されたウィリアムたちは……『file.26』

今回はウィリアムsideのお話が多いので、明るい雰囲気。
番外編のウィリアムたちとマギーの過去のエピソードが微笑ましいです♪

<05/12/25>

『テレパシー少女蘭 1 ねらわれた街(前編)』いーだ俊嗣/あさのあつこ(講談社)

2005-12-25 | 読了本(漫画)
蔦野市に住む、ごく普通の中学生・磯崎蘭。
ある日、登校途中に目の前に謎の美少女・翠が現れた。彼女がテレパシーで会話してきたことで、蘭は自分が超能力をもっていることに初めて気づく。
蘭たちを襲ってきた仮面の人物。そして街で起こる数々の奇妙の事件。蘭たちの運命は?

以前から気になっていたあさのさんの小説が、原作のコミックス。
原作は未読なので、今度読んでみようかなぁ(笑)。

<05/12/25>