黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『さよならドビュッシー』中山七里(宝島社)

2010-03-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
ピアニストを目指している16歳の少女・香月遥。
祖父・玄太郎が資産家である彼女は、銀行員の父・徹也と、母・悦子、オタクな叔父・研三、インドネシアで暮らしていた叔母・玲子たちが地震で被災し、亡くなったことから引き取られていた従姉妹・片桐ルシア、そして祖父と同居している。
そんなある日、両親や叔父が出かけた留守の折、祖父やルシアと共に火事に見舞われた。
病院で目覚めた彼女は、祖父と従姉妹の死を知らされ、自らも全身大火傷の重傷。顔は復元されたものの、全身皮膚を移植したため包帯姿で、松葉杖生活を余儀なくされた。
そんな遥は、事故前に受けた入学試験により、音楽学校に特待生として入ることになっていた。さらに祖父の遺言により、彼女がピアニストになることが条件で、父や叔父よりも遺産を多く受け取れることになっていると明かされる。
それまで習っていたピアノ講師・鬼塚からは拒絶されたのだが、代わりに名乗りでた新進気鋭の天才ピアニスト・岬洋介の厳しい指導の元、リハビリに励みつつコンクールに出場するべく、ピアノの練習に励む。
そんな彼女の周囲では、次々に不審な事故が起き……

『このミステリーがすごい!』第8回大賞受賞作。
ピアニストを目指す少女が、火事により負った障害にも負けず頑張るが、その周辺では事件が起きて…という話。青春ミステリ。
ミステリ要素よりもピアノに打ち込む姿の方が印象深いので、その辺はちょっとのだめっぽいかな?
いろいろツッコミを入れたい部分がないわけではないですが、作品のまとまり具合と読ませる筆力はあると思うので、これからもチェックしたいです♪

<10/3/28>


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