夢をデジタル録画して、第三者が見られる“夢札”という技術が発明された、近未来。
夢の研究者である野田浩章は、ある日、十年以上前に死んだはずの古藤結衣子らしき人影を目撃し、驚愕する。
かつて浩章の兄・滋章の恋人であり、浩章が密かに思いを寄せていた相手でもあった結衣子は、日本で唯一、予知夢を見る能力を持つと認定されていた人物だった。だが、彼女自身が予知していた大惨事に巻き込まれ、その遺体は発見されぬまま、死亡とされていた。
そんな中、G県の小学校で発生したという、集団パニック事件について調査することになった浩章。子供たちは、何かが教室に侵入してきたという同じような白昼夢を見ており、やがて各地で同様の事象が起きていることを知る。そしてその夢の中には結衣子の姿が。
結衣子の葬儀で昔出会った男に似た、警察庁の人間・岩清水慧が浩章の前に現われ、彼女の生存を匂わせる。何かの予兆のように聴こえてくる『亜麻色の髪の乙女』、そして桜。
夢の源を追い、奈良吉野へと向かった浩章だったが……
舞台は他人の夢を可視化できるようになった近未来。死んだはずの初恋の相手を見かけた浩章は、その後たびたび彼女の影を見るようになり…というお話。
じわじわと怖さが迫ってくるホラーのような印象だけれど、どこか曖昧模糊とした終わり方が夢っぽいかな。
<11/12/30,31>
夢の研究者である野田浩章は、ある日、十年以上前に死んだはずの古藤結衣子らしき人影を目撃し、驚愕する。
かつて浩章の兄・滋章の恋人であり、浩章が密かに思いを寄せていた相手でもあった結衣子は、日本で唯一、予知夢を見る能力を持つと認定されていた人物だった。だが、彼女自身が予知していた大惨事に巻き込まれ、その遺体は発見されぬまま、死亡とされていた。
そんな中、G県の小学校で発生したという、集団パニック事件について調査することになった浩章。子供たちは、何かが教室に侵入してきたという同じような白昼夢を見ており、やがて各地で同様の事象が起きていることを知る。そしてその夢の中には結衣子の姿が。
結衣子の葬儀で昔出会った男に似た、警察庁の人間・岩清水慧が浩章の前に現われ、彼女の生存を匂わせる。何かの予兆のように聴こえてくる『亜麻色の髪の乙女』、そして桜。
夢の源を追い、奈良吉野へと向かった浩章だったが……
舞台は他人の夢を可視化できるようになった近未来。死んだはずの初恋の相手を見かけた浩章は、その後たびたび彼女の影を見るようになり…というお話。
じわじわと怖さが迫ってくるホラーのような印象だけれど、どこか曖昧模糊とした終わり方が夢っぽいかな。
<11/12/30,31>