黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『マドンナ・ヴェルデ』海堂尊(新潮社)

2010-03-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
桜宮市に住む山咲みどりは、夫と死別後マンションでひとり暮らしをする、55歳の平凡な主婦。
ある日、一人娘で、東京の帝華大の産婦人科医である曾根崎理恵が帰省した。
理恵には、世界的なゲーム理論学者の夫・曾根崎伸一郎がいるが、彼は現在渡米し、マサチューセッツ工科大学に在籍しており、現在別居生活。理恵は夫の子供を身籠ったというのだが、子宮に奇形が判り、摘出することになったのだという。
そんな自分の代わりに、代理母として曾根崎夫婦の子供を産んで欲しいという理恵。
戸惑いながらも、娘の為にその話を引き受けたみどり。かくして無事双子を妊娠した彼女だったが、ある疑念が芽生えはじめ……

『ジーン・ワルツ』の姉妹編というか別バージョン?
同じ時系の話を、理恵の母・みどりの視点で描かれています。
そして『医学のたまご』の前日譚的でもあり…と例によって繋がってます(笑)。
……みどりだから“ヴェルデ”なのだということに途中で気づきました(笑)。

<10/3/30>