黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(11/09) †

2011-09-30 | 新刊情報
<9月>
9/中
木内昇『笑い三年、泣き三月』文藝春秋 

小川洋子、福住一義『小川洋子 言葉の標本』文藝春秋

9/16
有栖川有栖『真夜中の探偵』講談社 

9/19
三浦しをん『舟を編む』光文社

9/20
乙一『ベッドタイム・ストーリー』講談社(星海社FICTIONS) 

森博嗣『つぶやきのクリーム The cream of the notes』講談社 

9/21
小野不由美『ゴーストハント 6 海からくるもの』メディアファクトリー

9/22
長島槇子『吉原純情ありんす国』早川書房  

9/25
浮穴みみ『夢行脚 俳人・諸九の恋』中央公論新社 

9/27
宮部みゆき『おまえさん(上・下)』講談社 ※単行本・文庫同時発売 

9/下
畠中恵『こいわすれ』文藝春秋




『キャベツ炒めに捧ぐ』井上荒野(角川春樹事務所)

2011-09-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
東京の私鉄沿線の、小さな町のささやかな商店街の中にある惣菜屋・ここ家。
オーナーの江子は、61歳。一緒に店を始めた友人の恵海と、自分の夫・白山が恋に落ちたことから、数年前に離婚。だが、今でも電話をかけたり会ったりしている。
麻津子は60歳。ずっと思い続けている年下の幼馴染・旬がいるが、普段は気が強いのに、彼には弱気。
店員募集の貼り紙を見て、そんなふたりの店で働き始めた同年代の郁子は、ずっと前に幼い息子・草を、そして昨年夫・俊介を亡くして、ひとり暮らし。
出入りの米屋の青年・進にちょっかいを出しつつ、季節の食材で美味しい惣菜を作る彼女たちの胸の内は……

惣菜屋さんで働くアラカン(60歳前後)の3人の女性の日常を描いたお話。
それぞれにいろんな過去や思いを抱えてるのですが、なんだか雰囲気は明るめ。彼女たちの思い出とともにある食べ物たちも、惣菜として出されるあれこれも美味しそうです♪
そしていくつになっても女性は女性なのだなぁと、しみじみ(そして3人寄ると姦しいのも/笑)。

<11/9/30>

『よろずのことに気をつけよ』川瀬七緒(講談社)

2011-09-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
因習や呪術、それにまつわる神事を研究している仲澤大輔は、ある日、女子大生・砂倉真由の訪問を受ける。
彼女の祖父・健一郎が一ヵ月前に何者かに惨殺されたのだが、先頃床下から“不離怨願、あたご様、五郎子”という言葉が記された呪術符が出てきたという。
それは古く、五十年程前に作られ、埋められたものだと推測した仲澤。
事件を担当した高井戸警察署の警部補・森居らに、さらに事件の詳細について訊く中で、かなり専門知識を持った者が関わっているらしいと知るが、いざなぎ流の主流からは外れ、かなり特殊な様式を為していた。
やがて温厚だったはずの祖父の謎の行動を知った真由。彼は何者かに激しく恨まれており、本人もそれを自覚していたらしいと知るが……

乱歩賞受賞作。
ちょっと冴えない三十男と可愛い女子大生コンビが事件を追う、というのは二時間ドラマ的…。印象に残るタイトルと読みやすさの勝利、という気がします。
でも乱歩というよりは横溝風かな…。

<11/9/28,29>

『五龍世界 2 雲谷を駈ける龍』壁井ユカコ(ポプラ社)

2011-09-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
五龍州の兎県で唯一の花街、小四馬路の妓楼・五郎館の美しい妓女・碧耀は、千里眼を持っている。
ある時、都に住む貴人の遣いが現われ、彼女を落籍、目的地もよくわからないまま生まれて初めて五龍州を離れることになった。
牛車に乗り運ばれる途中、山賊に襲われた。危機に陥るが、いざという時に唱えるようにと親友のユギから教えられていた呪文を口にすると、符力の左慈が現われ、事なきを得る。だが供の者たちは全滅してしまったことから、行き先さえわからぬ状態に。
彼に、彼女を代わりに目的地へ連れて行ってくれる人員を連れてきてくれるように、依頼した碧耀。
その間、近くのラオ村で世話になることになったのだが、そこは極東勢力が鉱山を拓き、進出しているその土地だった。
碧耀は、ひと目で彼女を妓女だと見抜いた老女・老大嬢の家に世話になることになったのだが、彼女には床に伏している夫・白老爺がいた。やがて纏足の靴を見つけ、老大嬢が、昔、碧耀同様妓女だったことを知る。
さらに、その地で思いがけず、ユギが思いを寄せる、蠱憑きの牧師イルラックに再会し……

シリーズ第2弾。今回はユギではなく、碧耀視点のお話。
自分で何を決めるでもなく、諦観のまま流されて生きてきた彼女の、人としての成長が、ちょっと微笑ましいです。
でもXXを口にいれちゃうのは;;
牛さんが素敵(笑)。

<11/09/26,27>

『水の中、光の底』平田真夫(東京創元社)

2011-09-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
赴任した先の地方の町の高校には、校庭の中央に路面電車の終着駅がある。昼間話した生徒は、その線路はずっと先は東京まで届いているといっていた。酒場で飲んでいた女教師は、電車に乗って……“一 循環 夜の車窓”、
酒場の主人にボートを借り、ワインを片手に海へ出た男。月を隠した雲が凝集をはじめ……“二 曇天 月の実り”、
東京の真上にある星が見たいという女から、空が見えるところまで連れて行ってほしいと頼まれた男。
ビアガーデンをやっていた屋上から浮かび上がり、上へ上へと向かうふたり……“三 雲海 光の領分”、
酒場には、酒瓶をどれだけ落とし込んでもいっぱいにならない、どこかへ続いた石筒がある。
ひたすら穴を掘り続ける男は……“四 空洞 掘る男”、
好奇心から、酒場にある海を見たいという男を、地下へと案内する主。
辿り着いたそこで男は泳ぎ……“五 潮騒 矩形の海”、
街が大雨で水没。酒場にいた女は、夫に連絡を取ろうとするが、電話がつながらない。しかたなく、ソルティードッグを呑みながら、時間をつぶすため店にいることに……“六 水槽 Craspedacusta Sowerbii”、
男が酒場に入ると、何故か三匹の猿がいた。突然世界が傾き、地震かと思いきや、そうではないらしい。主人からはおかしなことを頼まれ……“七 分銅 達磨さんが転んだ”、
夕暮れ。三日間歩きつづけ、中継点である酒場にようやくたどりついた娘。
酒場の主は、一晩だけ止まることができるが、明日にはふたつある出口のいずれかから発たねばならないと告げる。大渓谷を渡る道は一方通行で……“八 立春 山羊の啼く渓谷”、
大学で分子生物学を教える男は、学生たちとの飲み会の帰り道、無性に喉が乾き、公園に立ち寄る。水道を探しているとそこで、小豆を洗う謎の老人に出会う……“九 公園 都市のせせらぎ”、
夕暮れの街に、祭囃子が聞こえる。数十年ぶりに、母方の祖父母が暮らしていた、この地に降り立った男。
立ち寄った食堂の店長曰く、五十年続いてきた祭は今日で終わりだという……“〇 車軸 遠い響き”の10編収録。

ちょっとノスタルジックな雰囲気漂う、幻想的な日常を描いた連作短編集。
どの話にも、酒場とその主人がどこかに登場。
水がたびたび出てくることもあり、ふわふわと水に浮かんでいるような浮遊感。

<11/9/24,25>

山古志で稲刈り。

2011-09-25 | おでかけ

 noriさんにお誘いいただき、山古志の棚田に稲刈りに行ってきました♪
 山古志自体に行くのも初めてだったので、すごい山道っぷり(アップダウン&うねうね)にびっくりしたり。
 一昨日、雨が降った所為か、少し田んぼに水が残っていて、ぬかるみに見事に足を取られたり(笑)。
 そこで、長靴に水が入ってしまったので(穴があいていた模様…)、その後は、主に刈られた稲を束ねる作業に終始。
 ちょっと独特な縛り方を伝授してもらうも、手が遅いので、あまり進まず…;しかもやたらと軍手を巻き込むダメっぷり;;





 その後、軽トラに乗って、移動。先ほどの稲を運び、はざ掛け~。
 手の届く低いところは、そのままロープに掛けるのですが、上の方はハシゴに乗った人が、下の人が投げた稲を受け取って掛ける…という…。
 わたしは下から投げる方をやったのですが(上はnoriさんが)、ちょっと届かなかったり;





 何はともあれ、ほぼ埋まり、かなり豊作だった模様vv
 よかったです~☆


<おまけ>
 帰りにアルパカ♪(夏仕様/笑)
 でも餌の時間だったため、こちらを向いてくれず;




 ちっちゃい子だけ(笑)。