黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(11/11) †

2011-11-30 | 新刊情報
<11月>
11/9
篠田真由美『黄昏に佇む君は』原書房 

11/10
東川篤哉『謎解きはディナーのあとで 2』小学館

吉田篤弘『木挽町月光夜咄』筑摩書房

11/15
恩田陸『夢違』角川書店

恒川光太郎『金色の獣、彼方に向かう』双葉社  

近藤史恵『ホテル・ピーベリー』双葉社

11/17
FEEBEE『The Art of FeeBee 1(revised edition) フィービー作品集 1 新装改訂版』河出書房新社(E.T.Insolite) 

FEEBEE『The Art of FeeBee 2 フィービー作品集2』河出書房新社(E.T.Insolite)

大沼紀子『てのひらの父』ポプラ社  

小路幸也『花咲小路四丁目の聖人』ポプラ社

松尾由美『煙とサクランボ』光文社 

小野不由美『ゴーストハント 7 扉を開けて』メディアファクトリー 

桜庭一樹『ファミリーポートレイト』講談社(文庫) 

服部真澄『極楽行き 清談佛々堂先生』講談社(文庫) 

11/22
有川浩『ヒア・カムズ・ザ・サン』新潮社 

勝山海百合『さざなみの国』新潮社 

西崎憲『ゆみに町ガイドブック』河出書房新社 

リシャール・コラス『旅人は死なない』集英社  

相沢沙呼『ロートケプシェン、こっちにおいで』東京創元社

11/24
中田永一『くちびるに歌を』小学館

11/25
加門七海『猫怪々』集英社

茅田砂胡『祝もものき事務所 2』中央公論新社(ノベルス) 

11/下
辻村深月『ネオカル日和』毎日新聞社

山本兼一『赤絵そうめん とびきり屋見立て帖』文藝春秋



『チューブな形而上学』アメリー・ノートン(作品社)

2011-11-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
“わたし、呑み込んではまた空になるチューブなの”…生まれて2年半を植物のように無反応に…食べ物を通すだけのチューブのように…育ち、その後半年、野獣のようだったアメリー。祖母から与えられたチョコレートにより、この世の喜びを知った彼女は、ようやく人間として生き始める。
話す言葉の選択、好きだった家政婦・ニシオさん、苦手な池の鯉…。自分は日本人だと、ずっと固く信じていたが……

駐日ベルギー領事の娘として、神戸で生まれ、5歳まで日本で暮らしたというアメリーの、0歳から3歳まで(!)を著した自伝。
まさか周囲の大人たちは、小さな子がこんな哲学的なことを考えてるなんて、思いもしなかったでしょうね~(笑)。すごく達観している部分と、幼い部分とのアンバランスさが、絶妙。

<11/11/30>

『QED 伊勢の曙光』高田崇史(講談社)

2011-11-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
銀座で行なわれる予定だった、伊勢の秘宝展に展示公開される予定であった珍しい鮑真珠『海の雫』が何者かに盗まれた。
さらに、伊勢の小さな村・八岐村にある海風神社の神宝である、それを携えて上京した神職・日祀栄嗣が両手の親指を切られた上でホテルの五階から転落死。さらに、その後一緒に上京していた栄嗣の姉・外城田小夜子も両手の小指を切られた、首吊り死体となって発見されていた。
友人の小松崎良平から、その事件に絡み伊勢に来てほしいと頼まれた桑原崇(タタル)は、本来一緒に行くはずだった小松崎の都合がつかなくなったことから、代わりに棚旗奈々を誘い、伊勢へと向かう。その道中、謎の多い伊勢神宮について語るタタル。
そんな彼らを待ち受けていたのは、タタルのかつての恩師である五十嵐弥生だった……

シリーズ第17作で、最終作。今回のテーマは伊勢神宮や天照大神の謎について。
何気にこれまでの登場人物たちも再登場。
タタルと奈々はどうなるの~と、別な意味でハラハラしましたが(笑)、最後の最後でちゃんと言う事は言ったらしいので、ちょっと安心しました(笑)。

<11/11/28,29>

『ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』京極夏彦(講談社)

2011-11-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
近未来。人々は管理社会に統制された都市に住み、物理接触が希薄となったその世界に、突如現われた連続殺人犯により巻き起こされた事件に、関わることになった少女たち。
それから三ヶ月。先の一件に関わっていたひとりである来生律子は、ある日、作倉雛子の訪問を受ける。毒が入っているらしい小瓶を律子に渡し、姿を消した雛子。
さらに律子たちを見張る、全国統合警察機構公安部十課の警察官・小山田の存在が明らかとなる。
一方、免職に近い形で刑事を辞めた橡兜次は、かつての同級生で、三十年数年前に女児と自分の家族を殺害する事件を起こし、医療施設に送られていた霧島タクヤが、先の一件で殺害された者の中にいたことを知り、彼について調べ始める。
だが、律子が毒の解析を依頼していた天才少女・都築美緒の住居が何者かに爆破され、未登録住民の暴動が勃発。霧島の件で彼女の手を借りようとしていた橡は、騒ぎに巻き込まれて怪我を負い、麗猫に助けられる。
そして彼らは、再び事件へ巻き込まれていくことに……

続編。
作品内の時間経過的には三ヶ月ですが、前作を読んだのはおよそ10年前なので、ほとんど忘却の彼方だったりして(苦笑)、読みながらちょっとずつ思い出しました;
それにしても、凶器になりそうなほど厚い……(笑)。

<11/11/24~27>

秋の収穫祭ツアー@農園ビギン

2011-11-27 | おでかけ

 長ねぎ&カリフラワーの収穫に行ってきました♪
 いつもの如く電車&バスで出かけるつもりでしたが、 おりよく、まちゃさんの車に同乗させていただくことになり、すいすい小千谷まで~。

 天気予報では晴れで、最高気温が17度…ということだったので、ちょっと軽装で出かけたのですが、小千谷はさすがに風が寒い(……その後、動いているうちに、気にならなくなりましたが)。
 早目に到着したので、工場の二階で、まったりとウェルカム焼き芋を食べていたり(笑)。
 
 その後、受け付けを済ませたり、いろいろした後、社長の挨拶により、開会~。
 今回は、老若男女50名以上の大人数!

 みんなでぞろぞろと、工場の裏手にある長ねぎ畑に移動。
 ちょっと傾斜もあって、kyokoさんちのU太郎くんは辿り着く寸前でバテバテでしたが、美人なkazumiさんに手をとってもらったら、途端に元気になり、自分がひっぱって行く勢いに(さすが男の子!)。



 ねぎ畑~。
 大きな米袋(30kgくらい入るやつ?)を各人に渡され、抜いたねぎを入れていくのですが、簡単に抜けるので、あっという間に袋いっぱいに。それでも微妙に畝に残ってる分とかが気になり、ついつい詰めまくってしまいました(持ち上げるとめっちゃ重!)



 その後、すぐ下にカリフラワー畑に移動。
 白くて綺麗なのを探して、とりあえず根ごと引っこ抜く(鎌が足りないので、あとから持ってる人が切り落とす)、という作業。
 意外と根がしっかりと張っているのと、畑が結構ぬかるんでて、思いのほか大変でした(足が嵌まってしまい、かなり本気で動けなくなったり/笑)。

 工場に戻って、長靴を洗ったりした後、収穫体験のみの方とお別れして、工場でランチ♪







 ビギンの皆さんによるお料理(主にさつまいもとカリフラワー/笑)や、皆さんからの差し入れなど。



 ひと通り、皿に取ったら既に山盛り(↑が、わたしの皿ですが、だいぶ食べた後…)で、それを食べただけでお腹いっぱい……S氏が4リットルも作ったという、ホワイトソースを使ったカリフラワーのグラタンが絶品だったので、それはおかわりしましたが(同じく美味しかったS氏の天ぷらは、しっかりテイクアウト/笑)。
 S氏を嫁に欲しいよね~、というのが、皆の合言葉のようでした。



 さつまいも豚汁



 デザートも(笑)。

 あ、じゃんけん大会もありましたが、わたしはあっさり負け…。

 その後解散になり、わたしたちは工場の二階へ移動して、ちょっと休憩して(というか温まって)から、帰路につきました~。

 ご一緒した皆様、ビギンの皆様、そして乗せていただいたまちゃさんありがとうございましたvv





『謎解きはディナーのあとで 2』東川篤哉(小学館)

2011-11-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
立川駅南口の権藤ビルの踊り場で、菅野由美という女性の刺殺体が発見された。
彼女の住む国分寺市にある古アパート・若葉コーポ周辺を調査した結果、同じアパートに住む中年女性・松原久子により、午後7時30分に由美がアパートにいたという証言があり、結果、7時45分から9時の間に犯行が行なわれたのではないかと推測された。
由美は、望月製菓に勤める江崎達夫と交際していたが、重役の娘との逆玉の輿を狙う彼から別れを切り出され、関係が泥沼化していたという。
彼が最も疑わしいと考える、国立署の風祭警部と宝生麗子だったが、彼は完璧なアリバイがあって……“第一話 アリバイをご所望でございますか”、
米山自動車旧工場2階に住む、カラオケボックスのバイト店員・神岡美紀が風呂場で死体となって発見された。事故による溺死とも思われたが、何故か彼女が収集していたという帽子が、棚から消えていた。
麗子行きつけの帽子店・クローシェの娘・藤崎美羽から、帽子の謎について何かヒントを得ようと、意見を聞くべく、執事の影山を伴い、店を訪れた麗子。
美紀の周辺には3人の男性の陰があるのだが、いずれも決め手に欠けていて……“第二話 殺しの際は帽子をお忘れなく”、
ホテル港区で催されている、桐生院家当主・桐生院吾郎の還暦祝いのパーティに出席した麗子と影山。
桐生院家は宝生家同様、さまざまな分野で事業を展開する財閥で、娘の綾華は、大学時代、同じサークル・シーズンスポーツ同好会(SSD)に所属するメンバーだったが、麗子とは犬猿の仲。
パーティ会場には、彼女の他に、同じくメンバーだった宮本夏希や森雛子も同席していた。
そんな中、麗子も旧知のホテル王の娘・手代木瑞穂は、屋上庭園で何者かに殴られるという事件が発生。犯人は、「赤いドレスを着た、どこかで見たことがあるような知らない女性」だという。だが、赤いドレスを着ていたのは、麗子も含め面識のある人間ばかりで……“第三話 殺意のパーティにようこそ”、
12月24日。予定があるという影山に対する怒りから、リムジンではなくバスで出勤した麗子。だが、バス通勤に慣れていない麗子は、本来の列から弾き出されて、別のバスに乗り西国分寺病院前に着いてしまう。が、そこで事件発生の知らせを聞き、折りよく駆けつけることに。
被害者は日吉茶房でバイトをする、松岡弓絵。ロフトから転落したことによる事故死と思われたが、隣家の老婆・佐々木時子による人影の目撃証言があったことから殺人事件の説が浮上する。
だが、昨夜降った雪に残されていたのは、弓絵の自転車のタイヤの痕と、第一発見者である友人・中沢里奈の足跡だけで……“第四話 聖なる夜に密室はいかが”、
日本有数の家電量販店・家電のハナヤギの経営者一族である、花柳家の邸宅で、親戚筋…亡き当主・賢治の子供、春菜と夏希の従姉妹にあたる…の女子大生・寺田優子が刺殺体となって発見された。
しかも美しいロングヘアが自慢だったという彼女の髪は、短く切られ、その髪は暖炉で燃やされていたという。
花柳家は、先頃賢治が亡くなり、遺産相続に絡み、妻・雪江と愛人・伊藤芙美子との間で問題が勃発していて……“第五話 髪は殺人犯の命でございます”、
高名な画家・松下慶山が、屋敷の別館にあるアトリエで刺殺された。
そこには、彼は製作中だった巨大な壁画「眠り姫と妖精」と、横たわる梯子が置かれていた。
彼は、いまわの際にその壁画を指差したというのだが、そのモデルは、妻の友江とも、フリーライターの中里真紀であるともいわれており……“第六話 完全な密室などございません”の6編収録の連作短編集。

シリーズ第二弾。例によって例の如く、な人々と展開です。
個人的に『夏希』という名前の登場回数の多さが、ちょっとどうかと…(6編中3編に使われてて、全部別人…/笑)。思わず何か意味があるのかと、勘繰ってしまいました(笑)。

<11/11/23>

『世界が終わる灯』月原渉(東京創元社)

2011-11-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
クライストチャーチの全寮制の女学校に通う親友同士のふたり、ジュリア・グレイ(ジュリアン)とバーナード・ロイド(バーニィ)は、大学進学を前に、ニュージーランドの山間を走る豪華寝台列車・ノクティス号に乗ることに。
オリエント急行のように、レトロな雰囲気の漂う客車は、豪華で優雅な旅へと乗客たちを誘うが、そんな中で鍵のかかった客室で、乗員のイーサンが凄惨な首なし死体となって発見される。フランスの情報機関DGSEのバッジが落ちており、フランスが関与しているのではと、人々の疑惑が高まる。
さらに乗員たちが次々と姿を消し、吹雪の中、列車はトンネルの中で停まってしまう。怯える乗客たちに追い打ちをかけるように、さらに殺人が起き……

前作『太陽が死んだ夜』にも登場したジュリアンたちが、オリエント急行ばりの豪華列車に乗ったところ、事件が起きて…という、ミステリ。背景を考えると、社会派かな?
今回登場した探偵役のイタリア人が、今後も登場するのか、気になるところ(詩のみの登場の彼女も…)

<11/11/21,22>