黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『ガラスの麒麟 2』碧也ぴんく/加納朋子(幻冬舎)

2005-06-30 | 読了本(漫画)
何者かに殺された学園のカリスマ美少女・安藤麻衣子。
断片的に残された彼女の生きた軌跡が、次第に大きな形を描いていく。
麻衣子の『死』の意味とは、一体なんだったのか?

『ガラスの麒麟』コミック版全2巻の2巻目。
1巻が黒、2巻が白が基調になったデザインが良いです♪

<05/6/30>

『肩胛骨は翼のなごり』デイヴィッド・アーモンド(東京創元社)

2005-06-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
以前一人暮らしの老人の終の棲家だった、古ぼけた家に引っ越してきた、マイケル一家。そんなマイケルの生まれたばかりの妹は、重い病を抱え予断を許さない状態。
その家の、がらくたばかりが詰め込まれたガレージで、彼は青蝿の死骸にまみれた不思議な存在『スケリグ』に出逢う。
学校に行かず、母から勉強を教わる少女・ミナと親しくなり、彼の存在を打ち明けたマイケルは、二人で古屋敷に匿うことに……。

マイケルの純粋さが良い感じ。
不可思議な存在のはずなのに、妙にリアルな造型のスケリグが興味深いです。
……素朴な疑問なんですが、外国の場合赤ちゃんの名前って、いつまでにつけなければ(届け出なくては)いけないとかないんでしょうか?(最後の行でようやく名前が付けられてるので…/笑)

<05/6/29>

『この本が、世界に存在することに』角田光代(メディアファクトリー)

2005-06-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
18歳の時、古本屋に売りに出した翻訳本は、その後、彼女の行く先々に現れ……『旅する本』、旅行中のタイでマラリアに罹り寝込む彼女は、バンガローに置かれていた片岡義男の本の元の持ち主について夢想する……『だれか』、恋人と喧嘩し、一人で旅館に泊まることになった彼女は、部屋に置かれた詩集の間に1通の手紙を見つける……『手紙』、本の趣味がことごとく合っていたハナケン。しかし突然別れを告げられ……『彼と私の本棚』、恋人を自分の友人に奪われ、留年し、空き巣に入られ、旅先では怪我……。そんな不幸の原因はいつの間にか部屋にあった本の所為だと思い込み……『不幸の種』、バイト先の客から聞いた伝説の古本の話……一見何でもないその文庫本の裏表紙には、びっしりと書き込みがされているという……『引き出しの奥』、ある文芸雑誌の新人賞を受賞し、作家デビューした青年。本が出たら一番誰に伝えたいかとの問いに、彼が思い浮かべたのは、昔近所にあったミツザワ書店のおばあさんだった……『ミツザワ書店』、余命いくばくもない祖母に頼まれた本を探す少女。しかしその本はなかなか見つからず……『さがしもの』、バレンタインに自分の大好きな本を彼にプレゼントしたのだが……『初バレンタイン』……の『本』にまつわる短編6作とあとがきエッセイを収録。

短いですが、どれもよかったです~。
本読み的には、ミツザワ書店のおばあさんの一生がちょっと理想だったり(笑)。

<05/6/28>

『胡蝶の鏡 建築探偵桜井京介の事件簿』篠田真由美(講談社ノベルス)

2005-06-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
1912年夏、ハノイの緑の庭に鳴り響いた銃声。砕かれた鏡、絶命した青年、血の色の蝶。その日から少年は最愛の人を奪われ、無垢の楽園を失った。やがて戦乱に翻弄されていく国と人。
それから90年後の世…2002年。京介たちは、京都で以前知り合った四条彰子と再会する。
2人の助けにより恋を成就させ、ベトナム人と結婚した彼女だったのだが、現在離婚を望んでいるというのだが……。

建築探偵桜井京介の事件簿・第3部開始です。
……結局、京介の挙動不審の理由って何だったのでしょう?(笑)

<05/6/27,28>

『WILD ADAPTER 04』峰倉かずや(徳間書店)

2005-06-27 | 読了本(漫画)
「ウチに帰って来ないでもらえる?」
突然、久保田から遠ざけられた時任。訳もわからず憤る時任に、思わぬ情報が飛び込んでくる。久保田はある殺人事件の容疑者として、警察に連行されたというのだ。時任は救出の手立てを探し奔走するが、その事件の裏には『W・A』の存在が……。

最後の言葉が、すごくよかったです~♪

<05/6/27>

『アンダカの怪造学Ⅰ ネームレス・フェニックス』日日日(角川書店/スニーカー文庫)

2005-06-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
はてしなく遠い隣の異世界……虚界(アンダカ)。
これはアンダカに棲息する生物をこちらの世界に召喚する『怪造』が一般的となったそんな時代のお話。
怪造生物と共存できる世界を夢見る少女・空井伊依は、希望を胸に古頃怪造高等学校に入学した。だが入学早々、恩師が召喚した怪造生物の所為でとんでもない大事件へと巻き込まれ……。

夢を追い、怪造生物たちとの共存を夢見る伊依ですが、今後あの事柄を知った上で、それでもその夢に向かえるかが、作品の評価につながりそう…。
個人的に、<雪童>の桃子ちゃんがかわいいのですが、文中の描写とイラストの服装が微妙に違うのが何故なのかが気になっていたり;

これで4冠を達成したという作品全部が出揃ったわけですが、本当に高校生とは思われない多才さではありますよね……あるいは、若いからこそ書ける作品、ともいえるのですが(笑)。

<05/6/25,26>

『マリア様が見てる 4』長沢智/今野緒雪(集英社)

2005-06-26 | 読了本(漫画)
リリアン女学園は冬休み中。自宅でお正月を迎えた祐巳のもとに、白薔薇さまからの電話が。白薔薇さまに連れられて、『ある合宿』に行くことになった祐巳。そして辿り着いた場所は……『長き夜の』。
年が明けて三学期が始まったリリアン女学園では、来年度の生徒会役員選挙が行われることになる。祐巳はつぼみの三人がそれぞれの薔薇を引き継ぐのだと思っていたが、二年生で「ロサ・カニーナ」と呼ばれる生徒も立候補することを知って…!?

原作では、もう少し大人になった彼女たち。ちょっと懐かしい気持ちになってしまいました(笑)。

<05/6/26>

『八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし 卵のふわふわ』宇江佐真理(講談社)

2005-06-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
北町奉行所隠密廻り同心・椙田正一郎の妻、のぶは、食道楽の舅・忠右衛門や姑・ふでとの仲は良いのだが、肝心な夫との仲は芳しくなかった。
そんな夫との冷たい関係に終止符を打つべく、家を出たのぶだったが……。
黄身返し卵、淡雪豆腐、水雑炊、心太(ところてん)、卵のふわふわ、ちょろぎ……さまざまな食べ物を通して綴られる人間模様。

舅の忠右衛門さんがいい味を出してます。それだけにラストがちょっと悲しいのですが;;

<05/6/24,25>