黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(11/02) †

2011-02-28 | 新刊情報
<2月>
2/7
高里椎奈『遠に呱々泣く八重の繭 薬屋探偵怪奇譚』講談社(ノベルス) 

2/中
近藤史恵『モップの精と二匹のアルマジロ』実業之日本社(ノベルス)

2/18
小池昌代『響と弦』光文社

2/21
坂本真綾『from everywhere.』講談社
 
2/23
輪渡颯介『古道具屋皆塵堂』講談社 

2/25
小川洋子『人質の朗読会』中央公論新社 

中島京子『花桃実桃』中央公論新社 

2/28
辻村深月『本日は大安なり』角川書店 

2/下
北村薫『いとま申して 『童話』の人々』文藝春秋 


日付不明
三木笙子『人形遣いの影盗み』東京創元社

西條奈加『無花果の実のなるころに』東京創元社 



『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』穂村弘(小学館)

2011-02-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
キャバクラ嬢やウエイトレスをして暮らす女の子・まみは、ファンである歌人・ほむらひろしに、せっせと短歌の手紙を書き送る。
妹のゆゆや最愛のクロウサギとの、詩的でほわほわしていて乱れていてストイックな生活、まみとゆゆを巡る恋人や友達や隣人たち、そして切なくふるえるまみの心、愛、祈りを短歌に乗せて……

ほむらひろしファンの手紙魔な女の子が書き送った短歌のお手紙…という設定のもと、書かれた歌集。
ほむらさん本人の影はかなり希薄。まみ自身もある意味、現実から乖離した感じなので、どこかふわふわとメルへン的でもあり…。
タカノさんのイラストがとってもキュートv

<11/2/27>

『冬桜ノ雀 居眠り磐音 江戸双紙』佐伯泰英(双葉社)

2011-02-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
木枯らしが吹き、江戸が寒気に包まれる頃。
佐々木磐音は、おこん、霧子、早苗を伴い、千鳥ヶ淵一番町に出かけていた。大工の棟梁の銀五郎から話に聞いた、高家瀬良播磨守定満の屋敷の冬桜を見物するためである。
ところがその瀬良家の前で騒動が。二人の武士…御家人・神沼平四郎の家臣・古賀継之助と二田道安が、瀬良家に貸した、千宗易ゆかりの鼠志野の茶碗霞紅葉を返して欲しいというのだが、瀬良家ではすでに返却しているとけんもほろろな対応。刃傷沙汰に発展しそうな雲行きに、磐音が仲裁に入り、その場は治まった。
ところが、その後、弥助から古賀が自裁したとの報告が届き、その亡骸があるという青山原宿村の長谷寺へと向かった。そこで出会った徒目付・伊佐村八兵衛から、件の茶碗の来歴について聞いた後、神沼家の墓所に立ち寄った磐音は、その墓石を動かそうとしている、瀬良家の老用人たちに遭遇する。
翌日、速水左近の元に茶碗の一件を報告した後、若狭屋に豊後関前藩の船の様子を聞きにいくが、あいにく番頭の義三郎らは出かけていて留守。しかしどうやら藩の物産販売はうまくいっているらしい様子に安堵する。
その帰り、今津屋に立ち寄り、道場の手前まで来たところで、瀬良家用人・釜之助が浪人たちを引き連れ、待ち伏せしていた。磐音に口出し無用との忠告だったが、既に速水の元に進言してある旨を告げると動揺して襲ってきた。結局、磐音たちが退治し、その身柄を木下一郎太に渡そうとしたのだが、他の件で手の離せない彼らはなかなか現れず、結局朝方まで待つ羽目に。
そして現れた笹塚孫一と一郎太。いつもにも増して口数の多い笹塚に、おこんはまた厄介な頼み事をしにきたのではと、釘を刺すも動じない。
そんな笹塚が持ってきたのは、佐渡に送られた能楽の丹五郎という渡世人が、仲間とともに役人に怪我を負わせて逃亡しているという話。昨夜鉄砲洲で火事があったのは、その丹五郎らの仕業であるという。どうやら舟を乗っ取って上方へと逃げるつもりであるらしい彼らを、罠にはめて捕らえる為の相談に来たのだった……

シリーズ第二十九弾。茶碗騒動→丹五郎一味を捕まえるのに付き合わされる→新たな強敵登場で、家基もピンチ!な流れ。
最後の部分は、時代小説らしからぬ(笑)夢の中からの攻撃……。

<11/2/27>

本なお茶会・ふたたび@真昼造船

2011-02-27 | おでかけ

 先月に引き続き、今回も参加(笑)。
 何しろ今回のテーマは『穂村弘  世界音痴で、現実入門!』……ということで、歌人でありエッセイストでもある、穂村弘さん♪
 参加人数は、ご店主含めて7名。わたし的には女子多めかと思っていたら、意外にも割合は半々…読んでいる人あり、初めてな人ありで、いい感じにバラバラ。

 今回のおやつは、パウンドケーキ。ご近所の桑原商店さんのかな?


 2種類ありましたが、わたしは甘夏?の方で。
 飲物はイノダコーヒーでした。

 テキストは、エッセイ『世界音痴』、歌集『ラインマーカーズ』(というか『ドライ ドライ アイス』と『シンジケート』の2冊分より)より抜粋。
 ほむらさんの世界音痴っぷりを堪能しつつ、短歌における言葉選びの妙や世界観を楽しみました。

 何気に『世界音痴』は、単行本と文庫で同じ写真かと思いきや、実は微妙に違っている(前者は寿司が動いていて、後者は止まっている)ことを初めて知りました~。
 
 男性から、女性側から見た時の穂村さんはどのように感じるのか?との意見があったのですが……それはもう、あのヘタレっぷりが愛しい感じ、ですよね(母性本能をくすぐられるタイプ/笑)。
 かといって、他の人が同じようにしてたらモテるかといえば、その辺は微妙なバランスなのですけれど(笑)。


アササン@かわさき

2011-02-26 | スイーツ
 ミルクチョコのムース、カスタード(?)、フランボワーズ風味のガナッシュ、チョコ生地が重ねられています。
 上には、チョコとフランボワーズと生クリーム。
 チョコレートの風味は強すぎず、フランボワーズの甘酸っぱさと調和した感じ。

 パティスリーかわさき:新潟(長岡)


『世界音痴』穂村弘(小学館)

2011-02-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
歌人・穂村弘は、三十九歳独身の総務課長代理。
寿司屋で注文を無視されて、菓子パンをベッドでむさぼり、青汁、ビタミンを服用しつつ、ネットで昔の恋人の名前を検索。飲み会では「自然に」振る舞えず、十五年間部屋の窓を開けようとさえ思わなかった……
そんな世界音痴な日常を赤裸々に綴るエッセイ。

ほむらさんの初エッセイ集。何気に読みそびれていたので、読書会に備えて予習(笑)。
飲み会で「自然に」に振舞えないとか、経験値の低さとか、個人的には共通項が多過ぎでイタイです;
ただ、ほむらさんの場合は、ただ自虐的にさらしているだけではなく、世界との隔絶感として捉えて、表現者としてのスタンスを保っているようなところもあるので、鵜呑みにはできない感じですが(笑)。

<11/2/26>