黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(13/07) †

2013-07-31 | 新刊情報
7/上
阿部智里『烏は主を選ばない』文藝春秋

7/5
乙一『Arknoah 1 僕のつくった怪物』集英社

7/10
矢崎存美『ぶたぶた洋菓子店』光文社(文庫)

7/17
篠田真由美『わたしはここにいます』光文社

7/22
畠中恵『たぶんねこ』新潮社

7/24
森博嗣『赤目姫の潮解』講談社

7/25
乙一『GOTH番外篇 森野は記念写真を撮りに行くの巻』角川書店(文庫) 

小路幸也『娘の結婚』祥伝社

茅田砂胡『トゥルークの海賊 2』中央公論新社(ノベルス)

7/下
伊坂幸太郎『死神の浮力』文藝春秋 

7/29
川上弘美『晴れたり曇ったり(仮)』講談社 

7/31
綾辻行人『Another エピソードS』角川書店 

マカロン・その3@ペシェ・ミニヨン

2013-07-31 | スイーツ
 フランボワーズ、ヴァイオレット(?)、カシス(?)の3種。
 ヴァイオレットとカシスはやや風味がわかりずらいので、逆かも。
 ヴァイオレットは青いマカロンに黄色っぽいクリーム、カシスは紫のマカロンにピンクのクリームで、なかなか色が(笑)。

 ペシェ・ミニヨン:北海道(函館)

マカロン・その1@ペシェ・ミニヨン

2013-07-29 | スイーツ
 オレンジ、フレーズ、紅茶、キャラメル、パッション、バナーヌ・ココの6種。
 さっくりねっちりとした食感。
 それぞれの風味のマカロンの中に、それぞれの風味のクリームが入っています(パッションはショコラ)。

***** ***** ***** *****
 ペシェ・ミニヨン:北海道(函館)

 北海道の洋菓子屋さん、のようです。
 ドコモのポイント交換のカタログで詰め合わせを注文してみました。


 

『鯖猫長屋ふしぎ草紙』田牧大和(PHP研究所)

2013-07-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
縞三毛の白茶鯖縞柄の雄猫の「サバ」は、根津宮永町にある割長屋「鯖猫長屋」で一番えらい存在。飼い主は、猫ばかり書いている売れない絵師・青井亭拾楽である。
以前サバは、祭りに出かけようとした長屋の大工与六おてる夫婦が出かけるのを止め、その後永代橋が落ちたのを予見したことがあり、それ以来一目置かれる存在なのだ。
ある日、そんな長屋にお智という女が越してきた。その彼女の絵を、拾楽が描いたというので、長屋に住む娘で彼に思いを寄せているおはまが気落ちしていると、仕切り屋のおてるが乗り込んできて……“其の一 猫描き拾楽”、
長屋の二軒奥の向かいに住む店子、魚の振り売り・貫八…おはまの兄が、拾楽のところに白無地の団扇を持ち込み、猫を描けとやってきた。希望通りに団扇を渡した拾楽だったが、その後、その団扇を貫八が富札が当たる御利益がある団扇だといって売っていたことをお智が知らせにやってきた。
やがてその団扇を買ったという小間物屋の徳右衛門が長屋に乗り込んできて……“其の二 開運うちわ”、
鯖猫長屋に、名の知れた読本作家・長谷川豊山が越してきた。どうやら彼は方々の長屋で騒ぎを起こしては家移りを繰り返しているという噂もあり、心配する長屋の人々。
そんな中、サバが姿を消し、心配していた拾楽だったが、その後豊山の元にいると判明。
ある物の怪退治の話を書いていた彼は、以来怪現象に悩まされており、それ故に家移りを繰り返しているのだという。サバが来てからその現象が止んでいることから、サバを貸して欲しいと頼まれるが……“其の三 いたずら幽霊”、
品川町の笠屋真砂屋の手代が、主の幼い跡取り息子が雄の三毛猫を欲しがっているからと譲って欲しいとやってきた。もちろん話を断った拾楽たちだが、金の力で何とかしようとする手代たち。そこへちょうど越してきたばかりの侍・木島主水介が現れて、追い返すのに力を貸し、事なきを得る。
だがその後、「成田屋」というあだ名を持つ北町定廻同心の掛井十四郎が長屋に現れ、件の手代が再びその話を蒸し返していることを知った拾楽。曰く、お智の知り合いである三次が間に入って話がついたといっているというのだが……“其の四 猫を欲しがる客”、
大晦日。拾楽の部屋の前に、犬が行き倒れていた。
長屋には赤子もおり反対もあったが、おとなしい性質でサバの云うこともよく聞くらしいことからその顔に免じて、しばらく長屋で世話することになり、「アジ」と名付けられる。そんなアジは誰かを探している様子だった。
そんな中、根津権現で大道芸を披露している主水介と出かけたアジが侍に噛み付いたという知らせが入り……“其の五 アジの人探し”、
春。花見を前に、長屋の差配磯兵衛が風邪を引いたという。
代わりの差配を引き受けることになった拾楽は、磯兵衛からお智の身の回りに気をつけて欲しいと頼まれる。その矢先、お智の部屋が荒らされる事態が発生。
彼女からこの長屋に越していた経緯を聞く……“其の六 俄か差配”、
磯兵衛の快気祝いを兼ねて、藤の花見に出かけた長屋の人々。そんな中、おはまが拐かされてしまう。
さらに三次が首を絞められた死体で見つかり……“其の七 その男の正体”を収録。

俺様な雄の三毛猫・サバが活躍する(笑)時代物。ちょっとミステリテイスト。
拾楽は表向きさえない絵描きを装いつつ、実はかつて義賊として名の知れた男で、死んでしまった弟分の遺志でそのうちに姿を現すらしい何者かに謝るために、その長屋にいるという(目印が鯖縞の猫)設定。
その用件に関わる話は各章の冒頭でいろんな視点から語られ、謎めいた人々の行動の理由とともに徐々に明らかにされていく様は、面白く読めました。
何はともあれ、サバが可愛い♪あ、アジも!

<13/7/26,28>

本なお茶会・その25@真昼造船

2013-07-28 | おでかけ
 今回のテーマは、色のシリーズ第2弾(笑)『青い本』でした。
 参加者は4名。
 わたしは、前回(雨の回)にちょっと悩んで止めた宮木あや子さんの『雨の塔』と、桑原弘明さんの『Scope』作品集(表紙が青い)、ちょうど前日買って読んだばかりの佐藤弓生さんの歌集『世界が海におおわれるまで』を持って行きました。
 他には、森さんの『スカイ・クロラ』(文庫)、太宰の『女生徒』(+写真集みたいな)、足穂の『少年読本』、河出のムック本『澁澤龍彦』、最相葉月さんの『青いバラ』、講談社ブルーバックスの簡単にできる手品の本等々。



 久々に本の画像も撮ったので(笑)。



 おやつは、おなじみトゥジュールさんのスイーツ。
 わたしは午前中に親知らずを抜いたばかりだったので、硬めのものは避けて、トマトのゼリー。
 +マカロン(←わたしの差し入れ分)。 

野中ユリ展&<遊ぶ>シュルレアリスム展

2013-07-27 | おでかけ


 鎌倉にある、神奈川県近代美術館鎌倉別館で開催中の「野中ユリ展 ~美しい本のために」を観に行ってきました。
 本当は先月くらいにあちこちで開催してた野中さんの展示も行きたかったのですが、日程的にどうしても折り合いがつかず;
 こちらの展示は9月までは開催しているものの、うかうかしてる間に行きそびれそうだと、急遽予定が空いたこともあり突発的に思い立って行動(笑)。

 こちらの展示は、サブタイトルにもあるように、主に本の装丁に使われたコラージュ作品などを集めた展示。とても美しく素敵な作品たちでした♪生で見れてよかった~(´▽`)



 そして鶴岡八幡宮にすら詣る時間はなく(鳥居は通ったのに/笑)、新宿へ移動。
 もうひとつの目的「<遊ぶ>シュルレアリスム展」が開催中の損害保険ジャパンビル内の東郷青児美術館へ。 
 巖谷國士さん監修で、まさにシュルレアリスムにおける<遊び>の部分に着目した展示。
 目当てはコーネルと岡上淑子さんの作品だったのですが、前者は期待ほどではなく(数が)、ちょっと残念…;
 でも、なかなか楽しい展示でした(個人的には鳥脚のテーブルがお気に/笑)。

 鎌倉はこんどはゆっくり観て回りたいな~。


『桜庭一樹短編集』桜庭一樹(文藝春秋)

2013-07-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
出版社の雑誌の編集長をしていた<俺>。どうやら二ヶ月ほど前に亡くなったらしいが、その意識はまだここにある。
そんな俺の家に、愛人の艶子がやってきた。彼女との浮気を気づいていないと思っていた妻・千代子が、実は二人の仲を知っていたと知るが……“このたびはとんだことで”、
薔薇窓の美しい礼拝堂に、友人のジャンが飛び込んでいったのを目撃したアンブローズ。二人は共に、《青年のための読書クラブ》のメンバーだ。
その後、現れたサマセット曰く、反抗的な態度を先生に注意されたジャンは、「魂が汚れているのを礼拝堂のマリアさまが見ている」と、皆の前で辱められたという。そんなジャンに、礼拝堂のマリア像を持ち出したら先生が驚くだろうとサマセットがからかったらしい。
最前にジャンの姿を見ていたアンブローズはそれを実行にうつしたのではと、心配する。そんな中、礼拝堂の扉が開きシスターが出ていったのを目撃した面々だったが……“青年のための推理クラブ”、
大学で知り合った、独特のファッションに身を包んだモコと、猫というあだ名をつけられたぼく。
思いを寄せつつも、それを告げられぬまま。互いに気になる存在であり続けたが、付き合うことはなかった。スクリーンにうつる映画のように。十年近く経ったいま、彼女のことを振り返る……“モコ&猫”、
山の上ホテルのホテルマン・桜里。勤続三十年近いベテランである。
ある日、ホテルに美貌の青年が現れた。彼は新進の若い小説家・村岡清香。ホテルに飾られていた珍しい鉄砲薔薇に興味を示していた。曰く彼の故郷に咲く薔薇だという。
年輩の小説家・滋野は、彼に知人から聞いた血液を栄養源とする不思議な一族の伝承を語る。同じ森に彼らを狩らんとする人々の村もあり、長い攻防が続いているという。
桜里は三十年近く昔に聞いたことのある、当時の客室係が即興で作った歌を、清香が口ずさむのを聞き……“五月雨”、
三十二歳の誕生日の真夜中、よっぱらってアパートの前で寝ていた山田牡丹は、隣人の男・田沼慎に助けられる。
半年ほど前から実家を出て、一人暮らしをしている牡丹は、二人姉妹の姉で、しっかりものの成績優秀な子だった。父の希望に応え、望む道を歩んできたはずだったが……“冬の牡丹”、
家庭の事情で田舎にやってきた、赤いシャツをきた少年・太一は、そこでユキノと名乗る女の子に出逢い、地元に伝わる妖怪譚を話す。
床田のじいさんの向かいの勝田家で神隠しがあったという話を聞いた太一。神隠しの人が死んで見つかったという三本松という場所に行くというユキノと一緒に出かけることになったが……“赤い犬花”の6編。

タイトル通り、短編集。
いろいろなタイプの話が楽しめます♪

<13/7/23,24>