黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『白いへび眠る島』三浦しをん(角川書店)

2005-05-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
高校最後の夏、悟史が久しぶりに帰省したのは、今も因習が残る拝島だった。
十三年ぶりの大祭をひかえ高揚する空気の中、悟史は大人たちの噂を耳にする。言うのも憚られる怪物『あれ』が出た、と。
不思議な胸のざわめきを覚えながら、悟史は『持念兄弟』と呼ばれる幼なじみの光市とともに『あれ』の正体を探り始めるが……。
※『白蛇島』を文庫化に際し、改題。

再読(文庫書き下ろし掌編『出発の夜』は別)です。
悟史と光市の、そして神宮家の次男・荒太と謎の存在・犬丸のそれぞれの絆が、良いな~と思う作品です。個人的に、装丁はハードカバー版の方が妖しげ(笑)で、作品のイメージにあっているような気がするのですが……。

<05/5/30,31>

甘えん坊

2005-05-30 | 雑記
 何かの上にちょっこっとだけ(寝てる人の胸の上とかに、力いっぱい乗ったりはしないので/笑)乗るのが好きらしいです。
 写真では、昼寝中の母の腕に…。その後、あごも乗せてましたが(笑)。


……それにしてもこの甘えっぷりは、どうみても外猫には見えない;(他にも、人の足等に頭から突っ込んで甘えたりする体勢もあり/笑)

『窓際の死神(アンクー)』柴田よしき(双葉社)

2005-05-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
ダイエットを続けながら、一方的に思いを寄せる恭助のフィアンセ・絵里の死を想像してしまう多美は、影の薄い窓際社員・島野とひょんなことから話すようになる。
彼は死神で、もうすぐ彼女の近くにいる人間が死ぬというのだが……『おむすびころりん』。
条件のよい結婚のためだけに就職先を選んできた麦穂。気まぐれに出した小説の投稿で第一次選考に通ったことから、以後投稿を続けるようになったが、いっこうに成果が上がらない。そんな時、同じ会社の社員だという島野に、声をかけられる。彼から、同僚の片野京美が同じように小説を書いていることを知らされる。その彼女が新人賞を受賞し、会社を辞めた麦穂は、とあるビストロで働きはじめる……『舌きりすずめ』。
その2編の前後に、入院中の母からもらった千円で、昔ばなしの本を買い、その本を読む子供と、それを見つめる男の話が挿入。

『島野』という死神の存在は、彼女たちに『死』を通して、『生』というものを認識させる役目を果たしているような気がする。
……でもそうなると、死神的に有能なんだか有能じゃないんだか(笑)。

<05/5/29>

『のだめカンタービレ 12』二ノ宮知子(講談社)

2005-05-29 | 読了本(漫画)
新学期が始まり授業レベルの高さに圧倒されたのだめ。指揮者修業の旅を終え、4ヵ月ぶりにパリに戻った千秋の助言も耳に届かず……。

落ち込み気味だったのだめも、本調子(?)を取り戻した様子♪
やはり彼女は元気でなくては!(笑)
……とうとう最新刊まで読み終えてしまったので、次が待ち遠しいです(笑)。

<05/5/29>

『帝都・闇烏の事件簿 3』真瀬もと(新書館/ウィングス文庫)

2005-05-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
憎き怪盗の正体は、なんと幼なじみで兄と慕う藤木友也だった。
衝撃を受けた高久だったが、『闇烏奇談』と関係しているらしき友也の育ての親・香枝の死を調査し始める。
一方で、『闇烏奇談』に出ていた薔薇のドレスに似たものを、義母・ゆかりが所有することを知り、自暴自棄となり誰も信じられなくなった藤木は、最後となるはずの予告状を、ゆかり宛に出す。
ところが予告状を見て家を飛び出した高久が誘拐されてしまい……。

最終巻です。ついに明らかになった真相!
今回おいしいところをさらっていった頼兄ですが、本当の兄の自分よりも、高久に慕われている友也にヤキモチを焼いちゃうところがちょっと可愛いかったです(笑)。

<05/5/28>

『のだめカンタービレ 11』二ノ宮知子(講談社)

2005-05-28 | 読了本(漫画)
オケと不協和音を奏でてしまった千秋は挽回に挑み、ライバル・ジャンと片平との最終決戦へ……指揮者コンクール、ついにクライマックス!
そして、休む間もなく師匠・シュトレーゼマンとともに90日間世界一周修業旅行へと連れさられる千秋。
一方パリに残されたのだめには前途多難な新学期が待っていた。

念願だった千秋とのピアノ共演を、他の女性に越されて、凹み気味ののだめ。
その上、ようやく始まった授業にもついて行けず、結構ピンチ;
早く調子を取り戻してくれると良いのですが…。

<05/5/28>


『笑酔亭梅寿謎解噺』田中啓文(集英社)

2005-05-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
元担任教師から無理矢理、落語家・笑酔亭梅寿に入門させられた不良少年・竜二(髪形は金髪のモヒカン)。
破天荒な梅寿の元で、落語家として成長してゆく竜二の青春ミステリ(?)。
梅寿の落語<たちきり線香>で三味線をつとめた後事故死したあかね。その3周忌の法要を兼ねた落語会で起こった不思議な出来事の真相とは……『たちきり線香』、『らくだ』というあだ名を持つ外国人落語家の殺人事件の謎を解く『らくだ』、ベテラン漫才師がテレビに出たがらない理由とは……『時うどん』、初高座を前にトラブルに巻き込まれる竜二……『平林』、後家殺しの殺人容疑をかけられた兄弟子を救う『住吉駕籠』、破門され、家を出た竜二。ところが、かわいがっていた梅寿の孫・テルコが誘拐され……『子は鎹』、若手噺家の登竜門<O―1>に出ることになった竜二。しかし兄弟子に邪魔され……『千両みかん』。上方落語をモチーフにした7編。

おもしろかったです~。
『笑酔亭梅寿謎解噺』というタイトルですが、どちらかというと謎を解いているのは、竜二だったり(笑)。
ヤンキーな外見でありながら、実は落語家として天性の才能を持っている(本人は気付かず)という竜二が、師匠・梅寿たちに囲まれ成長していく様が微笑ましいです。

<05/5/27>

『のだめカンタービレ 10』二ノ宮知子(講談社)

2005-05-27 | 読了本(漫画)
クラシック音楽の聖地に旅立った千秋とのだめ。期待と不安に胸を躍らせながらパリでの生活が始まった。早くも指揮者コンクールに挑む千秋とはうらはらに、のだめはホームシックに……。

パリ編開始。
のだめのフランス語の覚え方が、いかにものだめらしくておかしかったです(笑)

<05/5/27>

『のだめカンタービレ 9』二ノ宮知子(講談社)

2005-05-26 | 読了本(漫画)
高熱で寝込んでしまったのだめ。最後の1曲を仕上げられないまま、コンクール本選を迎えることに。
また千秋は、学生生活の最後を飾るR☆Sオケの公演で華々しい活躍を遂げる。
彼の目は欧州へと向けられ、のだめとともに留学を考えていた。
しかし、のだめは……。

コンクールの結果はアレでしたが、誰よりも格好よかったです♪>のだめ
今回は、のだめの実家も登場……やはり母親似でなのしょうか(笑)。

<05/5/26>

『続・詩歌の待ち伏せ』北村薫(文藝春秋)

2005-05-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
プレヴェール、李白、堀口大學……著者の温厚な知性、豊かな教養と瑞々しい感性により読者を心地よく耕してくれる詩歌ワールド第3弾。

プレヴェールの詩『朝の食事』の翻訳の比較など興味深かったです(訳す人によって主人公の性別まで変わっていたりして)。
……個人的に、北村さんがラーメンズの片桐さんとお知り合いだという一文に驚いたり(笑)。

<05/5/25,26>