黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(13/01) †

2013-01-31 | 新刊情報
<1月>
1/上
恩田陸『夜の底は柔らかな幻 上・下』文藝春秋

1/10
中山七里『いつまでもショパン』宝島社 

1/中
乾ルカ『たったひとり』文藝春秋 

1/17
坂木司ほか『坂木司リクエスト!和菓子のアンソロジー』光文社 

大崎梢ほか『大崎梢リクエスト!本屋さんのアンソロジー』光文社 

近藤史恵ほか『近藤史恵リクエスト!ペットのアンソロジー』光文社

1/19
篠田真由美『黎明の書 巻之壱 出会いと旅立ち』徳間書店(ノベルス)  

1/22
米澤穂信『リカーシブル』新潮社 

1/23
篠田真由美『ホテル・メランコリア』PHP研究所 

1/25
万城目学『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』角川書店(文庫) 

1/31
江國香織『ちょうちんそで』新潮社



『№6 beyond』あさのあつこ(講談社)

2013-01-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
具合が悪くなり倒れ込んでしまったイヌカシは、紫苑たちに助けをもとめて犬を走らせる。
その間、赤ん坊の頃、運良く爺さんに拾われ育てられた頃のこと。空家だと思って入り込み、使えそうな物を失敬しようとしたところで、ネズミに咎められたことなどを思い出す……“イヌカシの日々”、
森の民であるネズミたちを襲った災禍の合間をくぐり抜け、老婆に救われ生き延びたネズミ。
森のカミの御座所の跡につくられた№6は、カミの裁きを受けるだろうと語る老婆からの教えを受け、№6を、そしてその市民すべてを憎んできたネズミ。
しかし紫苑と出逢ったことでその心が揺らいでいた……“過去からの歌”、
№6崩壊から一年以上が過ぎた。
再建委員会が中心となり再建計画がすすめられ、紫苑はその十二人のメンバーの中で、最も若い人間であった。何があっても変わらないで欲しいと願ったネズミの言葉を、胸に刻みつつも、現実との狭間で思い悩む紫苑。
そんな中、母・火藍が力河とイヌカシを家に呼んで食事を共にし、つかの間楽しい時を過ごす。それは紫苑を心配する彼女の気遣いだった。
紫苑同様にメンバーである楊眠たちとの間に確執があり、なかなか事が思うように進まない……“紫苑の日々”
№6を去り、旅の途中にあるネズミは、紫苑とのエピソードを思い起こしていた。
そんなある日。彼の荷物を盗もうとした男を捕まえたネズミ。№6から来たのなら崩壊の話を聞きたいのだと言い訳する男。
そんな彼を追って、男たちがやってきた。彼はシオンと名乗っていて……“ネズミの日々”の4編収録。

シリーズ番外編。キャラクタたちの過去なども描きつつ、№6崩壊後の話など。
本編で崩壊してめでたしめでたし、かと思いきや、新たな問題の狭間で苦慮する紫苑。しかもネズミは側にいない…というのが切ない;(回想で、らぶらぶっぷりが描かれてるだけに)
何だか紫苑父まで登場してきて、どう考えても続きそうな気配なんですが……果たしてどうなるのか、このシリーズ。

<13/1/31>

『私と踊って』恩田陸(新潮社)

2013-01-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
今朝の十時には内線で、同窓会の話をしていたというのに、午後には会社から突然消えてしまった同僚・樺島。
「ミラーさんが心変わりしちゃってさ、その日仕事なんだよ。富樫によろしく」という、不可解な言葉を残して。
彼の席に、様子を見に来た総務の城山はあることに気づく……“心変わり”、
月に一度の戦略会議の日。渋谷の街中にある、ガラス張りのスタジオで公開形式で行われる会議。都民の平均的な意見を代表する、六人の人々が集まり、私もそのうちの一人だ。だが、いつもとはちがい、女が一人紛れ込んでいて……“骰子の七の目”、
突然言葉がわかるようになった飼い犬・ジョンから手紙を貰った。妻が浮気をしており、愛人とともに彼を抹殺する計画を立てているという……“忠告”、
舞台に上がった、就職活動中の女子大生は、ある日のことを語る。
就職活動のための会社訪問中。一社目でおもいのほか疲労したあたしは、公園でしばらく起こしたことのなかった発作を起こす。しかもそんな時に限って、薬を持ってくるのを忘れてしまう。
連日夜遅くまで、劇団の準備をしていた無理がたたったのだろうと……“弁明”、
今日も世界は動いている。ゆっくりと。少しずつ。分からないように。誰にも予想できない形で。世界は固定しておらず変わり続ける。故に人々は予想する。さまざまな事柄や「彼女」の居場所も。
そんなある日、キリコとマサコとあたしは、公園で金色の箱…マンダラを見つけて……“少女界曼荼羅”
UFOからの謎の光を浴びた、飼い猫のココが女に手紙をよこした。
彼女の夫が浮気してるという。庭の薔薇の根本に、浮気相手の女たちに関わる何かを隠していると書かれており、掘ってみると……“協力”
コーヒーショップで、私がたまたま耳にした同窓会の話。
女性二人の会話で、「同窓会の通知、来た?」「二歳下の妹には来たんだけどね」と。同窓会とは同じ学年で行われるものではないのだろうか?さらに、会話上には五歳年上の兄までも登場し、さらに謎が深まっていく。
そんな中、店の中にキャリーバッグに入れて客が持ち込んだ、犬が逃げて……“思い違い”、
世界的な名声を得た、大陸生まれの映画監督Yは、十年前にアメリカでなくなった。同業者で親しかったKは、この度まとめられることになった彼の全集のリーフレットに思い出を書くことになり、二人にとって特別な街である台北にやってきた。そんなMの元に謎のメールが届く。
生前最後の電話での会話中、切れる間際に向こうで誰かに話しかけたY。「ドアを開けてくれ---蛇口を閉めてくれ」と。あれは誰に向けて言われた言葉だったのか……“台北小夜曲”、
友人の家に遊びにいき、昼寝中の私の頭を踏み越えようとした散歩中の猫が、私の左の耳の穴に落ちてしまった。
何とか出そうと試みるけれど、どうにも取り出せない。落ちたのは二匹の飼い猫…ソコツとウカツの兄弟…のどちらからしいのだが……“理由”、
台南。Kとともに運河の上を行く船に乗っていた私(Y)。台南は甘い街という印象を持つ私。それは子供の頃に、食べた果物に由来していた。
ふとその脳裏に、運河を滑る白い船が浮かび、その中には若い女が横たわり眠っているイメージが浮かび上がる。Kとの会話の間もたびたび浮かぶ女の顔。ふとしたきっかけで誰かを思い出す……“火星の運河”、
死者にふさわしい、死者のための季節というものがこの世にあるとすれば、それはいつ頃だろう。
四月は生命が萌えいずる季節。しかし同時にこの世に存在しない死者の気配を強く感じる、ならば死者にふさわしいのはこの残酷な四月、春なのではないか……“死者の季節”、
芝居を観終え、劇場から出てきた少女Nと男。男は彼女を妹のようにしか思っていない。別れた後、立ち寄った小さな公園で、少女は今観てきたばかりの『桜の園』の台詞を口にする……“劇場を出て”、
二十一歳の秋。音大のピアノ科にいた僕は、よりにもよって音楽コンクールの二次審査に出場する前の晩、親知らずが痛み出してしまった。そして最大級の痛みに襲われた瞬間、誰かが頭の中に入ってきたのを感じた僕。
落ち着く為に、自分にとってお守りのような曲『二人でお茶』を弾くと、何故か二人分の音が聞こえてきた。
そして二次審査当日。上がり症と親知らずの痛みに翻弄される僕の感情の狭間に「彼」が入り込み……“二人でお茶を”、
撮った人と同化するように、一枚の写真からその時の心境を読み取ることがをする能力を持つ青年。
そんな彼の元へ、ナイル河の氾濫を写した、古い写真を持ち込んだ老婦人。それは彼女の父が撮影したものだという。
エジプトを旅していた夫婦は、ある事柄から口論に……“聖なる氾濫”、
エーゲ海。特殊な才能を持つ左右の瞳の色が違う青年に、ロンドン大学の教授が見せたのは ケルスス図書館の前門を写した古い写真。
彼が読み取ったところによると、撮りたかったのは前門ではなく、花、赤いヒナゲシだという……“海の泡より生まれて”、
曾祖父の故郷である奈良へ、初めてやってきた青年。
家に伝わる古い写真を手に。それは日本で最も古い道を、そしてその途中にある古墳を撮ったものだという。奇妙な懐かしさを感じながら歩く……“茜さす”、
壁の花だったパーティ会場で私を誘ってくれた彼女。それが出逢いだった。
やがて彼女は古典的なバレエ音楽をテーマに衝撃的な問題作をひっさげて現れ、ダンス界にセンセーションを巻き起こす存在となる。私は記者の端くれとして劇評を書くようになったけれど、彼女の舞台について書くことはなかった……“私と踊って”、
来日し東京に滞在している私は、祖父と同じように日本製のノートに「東京の日記」と題し、東京での日常、気づいたことなどを手記を綴ることにした。
ある日、東京の戒厳令を解除せよ、というビラを拾った私。日本人の友人・カナコらに見せて訊ねても、やんわりと言葉を濁される。気になったが、それを図書館で調べると危険だといわれる。やがて……“東京の日記”、
どこにいる/どこにいる/返事をしてくれ/返事をしてくれ/……“交信”の19編収録の作品集。

ノンシリーズの短編掌編を集めた一冊ですが、『心変わり』と『思い違い』、『忠告』と『協力』がそれぞれ対。『聖なる~』『海の泡~』『茜さす』は連作になってます。
『東京の日記』で想定されてる祖父は、ブローディガンだそうで、横書き。
いろんなテイストの作品が楽しめましたが、個人的には『理由』がちょっとほのぼのテイストで好き(猫可愛い~/笑)。

<13/1/30>

『大幽霊烏賊 名探偵面鏡真澄』首藤瓜於(講談社)

2013-01-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
昭和の初め。これまで劣悪な環境にあった精神病医療に革新的な治療方法を齎した、養父秀三。
三年前に彼が院長を務めていた、県内唯一の公立精神病院である船走病院が火災で焼失。
その後につくられた真新しい病院・葦沢病院に赴任してきた新米医師・使降醫は、同様に赴任し、長い付き合いである面鏡真澄と下宿を借り、同居することに。
葦沢病院の副院長・胡柳教授は、大学時代から使降が尊敬している人物でもあった。
使降は着任早々、看護長である小田原妙子に病院内を案内してもらうが、院長が東京にいた頃から同じ病院で看護婦として仕えているという彼女は、胡柳や使降たち大学からやって来た医師たちに反感を持っているらしく、態度は冷淡。
人の真似ばかりして会話が成り立たない足助玉男、あるきっかけで突然昔のことを語りだす宙丸金二郎、一見普通だがパラノイアだという老鼠忠介らを担当することになった使降。しかし、彼には北第六病棟の閉鎖病棟に、一人気になる患者がいた。
それは、部屋の入口に“危険につき濫りに開扉を禁ず”と書かれているにもかかわらず、全く喋らず動かない男。使降は、誰に訊いても名前も経歴の不明のその患者を『黙狂』と呼ぶことにし、密かに探りを入れる。どうやら黙狂は船走病院からいる患者であるらしい。さらにその部屋に胡柳が入っていくのを目撃して……

昭和初期。精神病院に赴任してきた新米医師が、病院の閉鎖病棟のある患者の謎に迫るお話。
タイトルは、鯨取りを生業としていた老人が遭遇した(パラノイアなので虚実不明)と語った烏賊から。ビジュアル的にはダイオウイカを思い浮かべたり(笑)。
使降がアレだというのは割と最初の方で気づきましたが、その後それをどう絡めて話を展開させるのかなぁ、と期待していたのですが……うーん、やや微妙(最後のまとめ方と、放置気味のエピソードが多すぎ)。
サブタイトルに名探偵と打っているのに、たいして推理をしてない気がするし;>面鏡

<13/1/27~29>

スイートポテト@VIGO

2013-01-28 | スイーツ
 長岡産のさつまいも(品種はど忘れ/笑)を使ったスイートポテト。
 ちょっと芋ようかんっぽい?
 ねっとりとした食感で、濃厚。
 土台はクッキー。

 パティスリーカフェ VIGO:新潟(長岡) ※スイーツマルシェ@アオーレで購入。

defi@VIGO

2013-01-28 | スイーツ
 柚子のムース、チョコフレーク、チョコとカラメルのムース、スポンジの順で(上から)、層に。
 上にはクリームとピスタチオ、マーマレード(柚子?)と、丸い何か(さくさくした感じで、ちょっとナッツっぽい?)が載ってます。

 パティスリーカフェ VIGO:新潟(長岡)※スイーツマルシェ@アオーレで購入。

チョコムース@長岡グランドホテル

2013-01-28 | スイーツ
 チョコのグラサージュの中は、二種類のチョコムース。
 真ん中にベリー系のソース。土台はチョコスポンジ。
 上に、フランボワーズ、くるみ、アプリコット、生クリーム、ピスタチオが載ってます。
 いろんなチョコが楽しめる感じ。

 長岡グランドホテル:新潟(長岡) ※スイーツマルシェ@アオーレで購入。