黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(10/08) †

2010-08-31 | 新刊情報
<8月>
8/5
小川洋子『原稿零枚日記』集英社

8/7
恩田陸『土曜日は灰色の馬』晶文社 

8/10
大沼紀子『ばら色タイムカプセル』ポプラ社 

8/20
有川浩『ストーリー・セラー』新潮社

堀川アサコ『魔所 イタコ千歳のあやかし事件帖2』新潮社

西澤保彦『からくりがたり』新潮社

8/26
朱川湊人『鏡の偽乙女  薄紅雪華紋様』集英社

千早茜『おとぎのかけら 新釈西洋童話集』集英社
 
8/30
野村美月『“文学少女”見習いの、卒業。』(文庫:ファミ通)

初野晴『空想オルガン』角川書店 

8/31
中田永一『百瀬、こっちを向いて。』祥伝社(文庫)

8/下
須賀しのぶ『神の棘 2』早川書房


日付不明
恩田陸『夜の底は柔らかな幻 上・下』文藝春秋 →延期?




『乙女の密告』赤染晶子(新潮社)

2010-08-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
京都の外国語大学に通う女子大生・みか子。
彼女が授業を受ける、ドイツ語のスピーチを担当しているバッハマン教授は、人形を抱いて通勤する他、奇矯な言動の多いエキセントリックな人物。
彼は、学生を乙女と呼び…彼が受け持つ学生は女子100%…、彼が謎の理由で振り分けた“黒ばら組”と“すみれ組”という派閥があった。みか子はすみれ組で、友人の貴代は黒ばら組だ。
スピーチコンテストに向け、『ヘト アハテルハイス(アンネの日記)』の“一九四四年四月九日、日曜日の夜”の章をドイツ語暗唱することになり、乙女たちは練習に励むが、みか子は、いつも同じ一節を忘れてしまう、“スピーチの魔物”にとりつかれてしまう。
そんな中、みか子が密かに憧れる、スピーチになみなみならぬ情熱を傾ける先輩・麗子様と教授が、密かに話しているのを聞いたというまことしやかな黒い噂が、乙女たちの間に流れて……

第143回芥川賞受賞作。
京都の外国語大学を舞台に、そこに通う乙女たちのコミュニティで囁かれた『密告』と、彼女たちがスピーチの題材とするアンネの日記における『密告』を絡めつつ描いたお話。
雰囲気としては、(大学というよりも)閉鎖的な女子高を舞台にした少女漫画を読んでいるようなテイスト(笑)。

<10/8/29>


『少年舞妓・千代菊がゆく! もうひとつの阿修羅像』奈波はるか(集英社) 

2010-08-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
舞妓の千代菊の置屋・吉乃家の女将であり、美希也の母でもある岡村花枝に荷物が届いた。フリマで見かけて気にいり、こっそりへそくりで買ったのだという。室町時代に作られたという子供の頃の聖徳太子像だというのだが、気に入った理由は、美希也の小さい時にそっくりだったからだという。
その晩、お座敷に出た千代菊は、お客としてやってきた近間という青年から、地藏菩薩そっくりだと絶句される。曰く、彼はある会社に付属する美術館の学芸員をしているのだが、その会長の指示で落札した仏像が偽物だったのだという。その仏像が千代菊にそっくりだというのだった。そしてその彼に先の太子像を見せたところ、最近作られた偽物だと鑑定される。
その後、楡崎慎一郎から、父・源一郎も気にいっているという、奈良の飛鳥という仏像制作工房に千代菊をイメージした天女像を作ってもらうという話を聞かされる。ところがそこへ出かけた千代菊は、自分が男だという真実を見破られてしまい、秘密のモデルを引き受けることに……“もうひとつの阿修羅像”、
スタイル抜群で、カリスマモデルな上、女優として活躍するMARIこと倉本茉莉は、女性実業家という顔も持っていて、巷で話題となっていた。
そんな彼女が、何故か千代菊を知っていて、関心を持っているらしいと壱菊さんねえさんに聞かされる。
そんな中、楡崎の秘書・宗方から電話が。グループ会社のパンフレットの撮影中なのだが、楡崎の機嫌が良くないので、すぐに来て欲しいという。その撮影は、結婚式をモチーフとしており、楡崎の相手の花嫁役はそのグループ会社の社長だという…それはMARIだった。千代菊が何とか楡崎の機嫌を取り、撮影は滞りなく終了。
ところが二週間後、吉乃屋にMARIが乗り込んできて……“イケズは嫌いどすえ”を収録。

シリーズ第三十七作。
うーん;相変わらず、微妙な展開(笑)。

<10/8/28>


『土曜日は灰色の馬』恩田陸(晶文社)

2010-08-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
自らの作品を書く上で、多大な影響を及ぼしている、心に深く刻まれたさまざまな作品。
小説、少女漫画、映画などについて、遍歴を語る一冊。

恩田さんが大好きな作品…小説、漫画、映画等について、あれこれ書かれたエッセイ集。
特に少女漫画については、遍歴に重なる部分があって懐かしさを感じました。

<10/8/27>