黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『マリア様がみてる ステップ』今野緒雪(集英社)

2011-01-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
親友の律から、突然恋人ができたと打ち明けられた佳月。ショックのあまり泣きながら帰った彼女は、青年にぶつかってしまう。思わずその場から逃げた佳月だったが、その後酔っ払いに絡まれたところを彼に助けられる。偽名を名乗って立ち去ったが、密かに“ケンさん”と名付け、その存在が気になりだした佳月。
ところが後日、件の“ケンさん”が律と一緒に親しげにしているのを目撃してしまい、佳月は、彼が律の恋人だと思いこむが……

スピンオフ。
薔薇様たちは出てこなく(しかも年代がだいぶ前)、まったく単独なリリアンの話?と思いきや…そうくるか!な、繋がりに、にやりとしたり(笑)。
いつもよりかなりラブコメテイスト。

<11/1/31>

† 新刊情報(11/01) †

2011-01-31 | 新刊情報
<1月>
1/5
篠田真由美『燔祭の丘 建築探偵桜井京介の事件簿』講談社(ノベルス)

1/6
村山早紀『カフェかもめ亭』ポプラ社(文庫:ピュアフル) 

1/7
三崎亜記『海に沈んだ町』朝日新聞出版 

1/14
小路幸也『ピースメーカー』ポプラ社 

1/18
越谷オサム『せきれい荘のタマル』小学館 

浮穴みみ『寒中の花 こらしめ屋お蝶花暦』双葉社

1/19
若竹七海『ポリス猫DCの事件簿(仮)』光文社

1/20
小野不由美『ゴーストハント 2 人形の檻』メディアファクトリー

1/25
有川浩『シアター! 2』メディアワークス(文庫) 

1/26
乾ルカ『六月の輝き』集英社

瀬尾まいこ『おしまいのデート』集英社 

小川洋子『妄想気分』集英社 

桜庭一樹『本に埋もれて暮らしたい 桜庭一樹読書日記』東京創元社 
 
吉永南央『アンジャーネ』東京創元社 

1/31
森見登美彦『四畳半王国見聞録』新潮社

1/末
デボラ・ソロモン『ジョゼフ・コーネル 箱の中のユートピア』白水社 


マカロンスペシャル@アンジュ

2011-01-30 | スイーツ
 苺と木苺、タヒチバニラ、塩キャラメルの3個セット。
 苺~はコンフィチュール、タヒチ~はガナッシュ(ホワイトチョコ?)、塩~はやわらかい塩キャラメルが挟まれています。
 みんな違う形式(?)のものが挟まれているので、セットとしてのバランスが良いですね♪

 パティスリー アンジュ:新潟(燕) ※姉妹店 Cafe&Cakesアンジュで購入。
 


『佳代のキッチン』原宏一(祥伝社)

2011-01-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
今年三十路の佳代は、中学卒業間際に、弟・和馬と自分を残して失踪した両親を探すことを決意。「いかようにも調理します」という看板を掲げ、お客の持ってきた材料で調理をする移動料理屋をしながら、キッチンワゴンでその足跡を追っていた。
東京中野区の新井薬師梅照院近くで商売を始めた佳代の元に、ある日、キャベツだけを持ってひとりの男の子がやってきた。その母親からの挑戦か?と思いつつも、依頼どおり料理を作った佳代。ところが男の子・ユウヤは今度は卵だけを持って現れて……“第1話 キャベツの子”、
手掛りを追って横須賀にやってきた佳代。
そこでアメリカの黒人男性に“おやき”を作って欲しいといわれ作るが、それは彼が求めているものではない様子。
その後どんぶり持参で現れたことから、どうやら彼のいうおやきとは親子丼であると判明するが、ちょっと普通の親子丼ではないらしい。曰く、子供の頃横須賀にいた彼にハウスキーパーのケイティという日本人が作ってくれたものだという……“第2話 ベア五郎”、
京都のライブハウス・拾徳の話をしていたという証言を手掛りに、京都にやってきた佳代。
衣棚通にで店を出し、賄いのカレーを作っていると、それを分けて欲しいという着物の女性が現れた。彼女は近くにある割烹・宇佐美を夫と切り盛りしている麻奈美だった。
その後、新聞記者をしている和馬から、父はかつて京大の学生だったらしいと聞かされる。ライブハウスを訪ねると店主は両親を覚えていた。“ボニ&クライド”と呼ばれていた彼らはヒッピーに憧れていたらしい……“第3話 板前カレー”、
島根の湧之水温泉にやってきた佳代は、リヤカーを引く老女と出会い、旅館・水名亭の敷地内で店を始めることになった。
佳代が両親の調査に出かけている間に、彼女・櫻井スミが腰を痛めて入院していると聞く。スミはかつて水名亭の女将だったが、息子である社長と折り合いが悪くなり、出て行ったのだという……“第4話 コシナガ”、
中学生まで住んでいた東京都墨田区押上にやってきた佳代。そこで小学校の同級生だった鉄雄と再会、銭湯藤之湯の側で店を始めた。昔鉄雄に作ってやったことのある鮨天が好評で、昔なじみの客もたくさん来たが、突然ぱったりと客足が途絶えた。どうやら母には不倫の噂があり、娘の佳代も鉄雄と不倫しているのではと疑われたらしい。
以前住んでいた里中荘の大家に、話を聞きにいくことにした佳代は……“第5話 井戸の湯”、
岩手県盛岡市へやってきた佳代。スーパーで、美加という少女から麺の試食を勧められる。
その麺は、リストラされた彼女の父が開発中の麺。地元のゆきめぐみという小麦を使って作ったらしいが、今ひとつ。
それをラタトゥイユに合わせたラスタに仕立てて、気にいってもらえた様子。
ところがうっかり転んで腰椎にヒビが入った佳代は入院。そんな中、ゆきめぐみを作っている梶原夫婦が、両親を知っているという情報が入り……“第6話 四大麺”
北海道に向かったらしい両親を追って函館に入った佳代は釜谷というトラック運転手と知り合う。
彼に連れられ市場で食べた魚介めしという料理に感動するが、その魚介めしを作った自由海亭のタエは、両親について何か知っているらしい……“最終話 紫の花”を収録。

料理の腕を生かして、両親を探し日本中を旅する女性のお話。
出てくる料理はすごく美味しそうなのですが、両親が姿を消した理由が釈然としないので、もやもや;
義務教育も終わってない子供たちを残したままで(しかも様子を見に戻ってくるでもなく)、理想郷探しなんて言ったって、何の為の理想郷って感じが…;

<11/1/30>

『紅花ノ邨 居眠り磐音 江戸双紙』佐伯泰英(双葉社)

2011-01-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
安永七年、季節は仲夏から晩夏へ移ろうとする頃。竹村武左衛門の娘・早苗が佐々木家に奉公に出て十数日が経とうとうとしていた。何とか雰囲気に馴染むべく頑張らねばと思うが、慣れない環境に戸惑いを覚え、飼い犬・白山に向かって呟く早苗。
そんな中、三味芳六代目の名を継いだばかりの、三味線造りの鶴吉が佐々木道場を訪ねてきた。最初に造った三味線をおえいに、献呈すると決めていたのだ。おえいはその三味線の素晴らしさに感動するが、何十年も手にしていない素人同然の腕前では申し訳ないと固辞する。しかし結局おこんと共に新たな師匠を探して三味線を習うこととなった。そんな顛末が繰り広げられていた頃、佐々木磐音は旅の空だった。
磐音は、十日あまり前に吉原会所の四郎兵衛から使いを貰った。かつての許婚の奈緒が、吉原の白鶴太夫となった後に落籍され嫁いだ山形の紅花大尽・前田屋内蔵助が身代ごと乗っ取られそうな騒ぎに巻き込まれているのだという。しかもどうやらそこには山形藩が関わっているらしい。
磐音は奈緒の手助けとなるべく、吉原会所の若い衆千次、園八とともに山形へと向かう。後から届いた速水左近の書状には、前田屋に山形藩勘定物産方紅花奉行の手が入ったらしいことが記されており。山形藩秋元家の元年寄・久保村光右衛門実親に密かに会うようにと添え状を書いてくれた。
どうやらその紅花奉行・播磨屋三九郎が今回の騒動の仕掛け人であるらしい。財政立て直しの為、そして藩主の秋元但馬守永朝を寺社奉行職に就かせようとする側近のものたちが金策の為に、紅花を専売制にしようとしているのだが、前田屋を筆頭として藩内では反対運動が起きていた。山形での紅花商いには最上義光の時代から、栽培農家、紅花商人、京の紅花問屋を密に契る文書・紅花文書があり、それなくしては藩が専売をもくろんでもままならない。それを持っているのが前田屋で、藩は手に入れようとしたのだが、勘定物産方が踏み込む前に前田屋から姿を消した奈緒が、密かにどこかに隠したらしい……

シリーズ第二十六弾。奈緒さんがお嫁に行った山形で問題勃発の為、吉原会所の若い衆と一緒に手助けに行くお話。
でも再会らしい再会はできないままで終わる~、というあたりの演出が憎い感じ。

<11/1/29>

『うたかたの日々』岡崎京子(宝島社)

2011-01-29 | 読了本(漫画)
内容は前述の早川版『うたかたの日々』にかなり忠実なので、あらすじは省略。
かなり原作の雰囲気そのままに、コミック化されてます。
文章ではちょっと判らない部分が表現されてるのが(カクテルピアノとか)、興味深いです。睡蓮が咲いてるところや銃から花が咲いたりするところとかも…。
……でも、アチャラカダンスは謎のまま(笑)。

<11/1/29>

本なお茶会@真昼造船

2011-01-29 | おでかけ
 古書店・真昼造船さんで催された読書会<本なお茶会>に、初参加してきました♪

 今回のテーマは“ボリス・ヴィアンの『うたかたの日々』入門”。

 新潮版の『日々の泡』は、だいぶ前に読んだものの内容がうろ覚えだったので、急遽再読しました(笑)。
 しかし、テーマの所為か、折からの大雪の所為か参加者が少なかったそうで、申し込みしたのはわたしだけらしく、結局、ご店主のイチシマさんとふたりだけのミニお茶会に。

 ちなみにお茶会のお菓子は、ミスドのドーナツ。お茶はカフェオレでした。

 岡崎京子さんの画によるコミックスも読ませていただき、作中のカクテルピアノ(カクテルが作れるピアノ)がどんな感じで表されてるかとか、パルトルのモデルになっているサルトルの写真と顔を見比べてみたりだとか、いろいろ比較。
 思いのほか楽しく、内容を再認識できました。 

……が、場所が本屋さんだけに(しかも品揃えがかなり好みv)、気になる本がたくさんあって、ついそちらに目が行ってしまい、たびたび脱線(笑)。でも、いろいろなお話を聞けて楽しかったです♪

『うたかたの日々』ボリス・ヴィアン(早川書房)

2011-01-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
有能な料理人ニコラを抱え、働くことなく悠々自適な日々を過ごす裕福な青年・コラン。
哲学者ジャン=ソオル・パルトル狂いの友人のシックは、ニコラの姪であるアリーズと付き合い出し、コランも素敵な恋人が欲しいと熱望する。
そんな中、友人イジスの犬の誕生パーティで知り合ったクロエに一目ぼれ。やがて恋人同士となり、豪華な結婚式を挙げたふたりは幸せの絶頂に。
ところがその矢先、クロエが肺に睡蓮の咲く奇病に罹り、コランは彼女を助けるために奔走する……

ちょっとファンタジックな恋愛小説。
能天気な雰囲気漂う前半と、悲痛な後半の対比が際立っていて、その様子が、部屋の内装などで具現化されていく描写がシュール(同じ部屋なのに狭くなったり、暗くなったり…)。
どちらも、違う意味で破滅へと向かっていく二組の恋人たちの姿が切ないですね…。

<11/1/27,28>