黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『すき・やき』楊逸(新潮社)

2010-03-01 | 読了本(小説、エッセイ等)
21歳の梅虹智は、日本人と結婚している15歳上の姉・思智の家に居候しながら、日本の三流私立大学・大和大学に留学することに。
大学も決まり、姉からも許可が降りた為、アルバイトすることにした虹智。彼女に気のある同級生の韓国人留学生・柳賢哲から彼と同じ新大久保の焼肉屋を紹介されるも、反対され、姉がかつてバイトしていたという、田園調布にほど近い高級すき焼き屋・なごん庵で働き始める。
制服である着物の着付けに、丁寧な言葉や立ち居振る舞い、すき焼きの焼き方など慣れないアレコレに悪戦苦闘。
大学では柳から猛烈に好意を寄せられつつも、受け流し、店長にほのかな思いを募らせる虹智だったが……

中国人留学生の、日本での奮闘を描いたお話。
虹智と柳の日本語会話はちょっとずれてて、ほのぼのとした笑いを誘うのですが、店でさまざまに繰り広げられる日本人たちの人間模様は結構シビアかも。

<10/3/1>