黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『たんぽるぽる』雪舟えま(短歌研究社)

2014-01-25 | Weblog
目がさめるだけでうれしい 人間がつくったものでは空港がすき
おまえよく生きてるなあと父がいうあたしが鼠にいったことばを
春の雨 村上姓は素敵だと気づき村上さんに言いに行く
ぼたん雪ひとひら白ねずみとなり宇宙よ起きて待っててあげる
飛んでゆきたいところがあるにちがいないひとが手わたす冷たきおつり
だって好き 風にスカートめくられて心はひらくほかなきものを
行くこともない島の名を知っていてそれが心の支えだなんて
雪の日も小窓を開けてこのひとと光をゆでる暮らしをします
人間は卵を産むといいすてて消えたかったよ夏の面接
たんぽぽがたんぽるぽるになったよう姓が変わったあとの世界は

雪舟えまさんの第一歌集。
雪舟さんといえば、穂村さんの「手紙魔まみ」!
ずっと読んでみたかったのですが、ようやく入手(*゜▽゜*)やはり言語センスが独特かも。
雪舟さんの小説も未だ読めてないので、そのうちに読まねば。

<14/1/25>