黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(13/11) †

2013-11-30 | 新刊情報
<11月>
11/上
中村うさぎ、三浦しをん『女子漂流』毎日新聞社 

11/6
冲方丁『はなとゆめ』角川書店 

11/7
森晶麿『黒猫の刹那あるいは卒論指導』早川書房(文庫) 

11/8
森博嗣『キウイγは時計仕掛け』講談社(ノベルス) 

11/9
大崎梢『ようこそ授賞式の夕べに 成風堂書店事件メモ(邂逅編)』東京創元社

11/10
津守時生『三千世界の鴉を殺し 17』新書館(文庫:ウィングス) 

11/11
上遠野浩平『しずるさんと無言の姫君たち』講談社(星海社文庫) 

11/12
穂村弘『いじわるな天使』アスペクト(文庫) 

11/13
小路幸也『花咲小路一丁目の刑事』ポプラ社 

11/19
皆川博子『影を買う店』河出書房新社

11/20
レオ・ペルッツ『ボリバル男爵』国書刊行会 

桑原弘明/巖谷國士『スコープ少年の不思議な旅』風濤社 

11/22
ダン・ブラウン『インフェルノ 上・下』角川書店

11/25
菅野彰『居酒屋に半カレー』オークラ出版

茅田砂胡『茅田砂胡 全仕事1993-2013』中央公論新社

11/26
京極夏彦『書楼弔堂 破暁』講談社 

11/27
いしいしんじ『京都ごはん日記』河出書房新社

11/28
西條奈加『いつもが消えた日 お蔦さんの神楽坂日記』東京創元社 

皆川博子『結ぶ』東京創元社(文庫) 

11/29
皆川博子『皆川博子コレクション5 海と十字架』出版芸術社 



新鋭短歌シリーズ出版記念会&懇親会

2013-11-30 | おでかけ
 福岡の出版社・書肆侃侃房から出版されている、新鋭短歌シリーズの出版記念会が開催されるというので、出かけてきました。
 場所は、神楽坂の出版記念会館。
 高速バスの到着が渋滞で遅れてしまい、かなりギリギリに到着~ヽ(;▽;)ノ

 新鋭短歌シリーズは、歌人の加藤治郎さんと東直子さんの監修の元、出版された若手の歌人12名(故笹井宏之さんの第3歌集も含む)の第1歌集のシリーズ。今回が第一期。

 第一部は、加藤さん、東さん、光森裕樹さんのお三方で、第一歌集を出すという意義について。ここ十年くらいの流れを踏まえつつ。
 第二部は、田中ましろさん、嶋田さくらこさん、木下龍也さん、堀合昇平さん、陣崎草子さんで、うたらば、うたつかい等のフリー冊子を踏まえつつ、世間にあまり認知されていない短歌というものの魅力を、いかに広めるかというお話。
 第三部で、岸原さやさん、斉藤真伸さん、鯨井可菜子さん、望月裕二郎さん、このシリーズ内で数首をチョイスして鑑賞、という三部構成。

 うまくまとめられてましたが、もっと聞きたいなぁという部分もあり、全体的に時間が足りない印象(それだけ面白かった、とも言えるのですが)。

 歌集は、普通の小説出版と違い自費出版によるところが多いというのはかなり驚きだったのですが、それ故に特定の人間にしか届かない面があり、あとから気になって読んでみたいなぁと思ってもなかなか手に入らないのが実情のようで(しかも高い)、その辺にからめつつ、いろんなお話が聞けてとても興味深かったです(解説や帯文、跋文、栞文などにも特別な意味合いがある、とかおもしろい…)。
 第二期の募集も発表されましたが、わたしの場合、自己負担金額云々という以前に自分の歌を見返して後悔しないくらい上達するまでは、ちょっと歌集を作るのは無理かな/(-_-)\


 その後、場所を移動して、懇親会。

 立食パーティでいろいろ食べ物が並んでいたのですが、うつしそびれ(笑)。
 ネットでお名前だけは知ってる方々と、お会いできて楽しかったです(*゜▽゜*)

 今回の記念会および懇親会出席者対象のサイン本プレゼント企画で、テーマ詠『新』の短歌をあらかじめ提出していたのですが、木下さんに選んでいただきました☆(陣崎さんの佳作にも~)

 全体的に、各駅への道案内役の手配、受付、配布物などとてもきめ細かい対応が印象的でした。

『冬虫夏草』梨木香歩(新潮社)

2013-11-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
亡き友人・高堂の生家の家守をしている文士・綿貫征四郎。いつも通りすこし不思議な環境に取り巻かれながら執筆に勤しむ毎日。
そんな中、賢い愛犬のゴローが行方知れずになり半年が過ぎ、彼を目撃したという話をたよりに…イワナ夫婦の営む宿にも惹かれつつ…鈴鹿山中へと出かけてゆくが……

『家守綺譚』の続編。今回は、突然いなくなってしまったゴローを綿貫が探しに出かけるお話。
前作同様、ちょっとほのぼのと、ゆるやかな時間の流れと空気が良いですね♪

<13/11/27,29>

『シュークリーム・パニック 生チョコレート』倉知淳(講談社)

2013-11-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
仕事も見つからず、家賃の滞納や借金の取立に追い詰められている男は、ある日、競馬の馬券売り場で、サクラダと名乗る関西弁の男に声をかけられる…銀行強盗をやらないかというのだ。
悩んだ末にその誘いに乗ることにし、スプリンターとレスラーという他のふたりの仲間と引き合わされる。その襲撃は、何故かそれぞれに現地集合することになり……“現金強奪作戦!(但し現地集合)”、
バーでひとり、酒を飲んでいた私は、ひとりの紳士に声をかけられる。
自分と賭けをして欲しいと持ちかけられた私はその誘いに乗り、酒を一杯奢ってもらう。
ところがその後も次々と次の賭けを持ちかけてくる紳士。次第に賞品も豪華なものになっていく中で勝ち続ける私。紳士の目的とは……“強運の男”、
高校2年の夏休み…受験勉強を前に、羽を伸ばしてすごせる最後の夏に、親戚から撮影用機材を譲って貰ったこともあり、友人の拓真とともに自主映画を撮影することに。
ヒロインは、僕が以前から気にしていた同級生の百合川京子。百合川の親友・新田、裏方志望の女子・乾のメンバーで撮影を開始、順調に撮り進んだ最終日、百合川が突然姿を消し……“夏の終わりと僕らの影と”の3編収録。

前2編は短編、「夏の~」は中編。
それぞれに違うテイストのミステリで楽しいのですが、タイトル(書名)との関連が全く見いだせない……(笑)。

<13/11/25,26>

『魔法飛行』川上未映子(中央公論新社)

2013-11-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
人に会うこと、執筆のこと、食べ物のこと、かがみもちができる行程をみて女の一生を思う、たまたま出会った兄妹との交流、眠りぎわのこと、ドイツ語にはないなつかしいという言葉のこと、対応最悪な歯医者のこと等々、日々のあれこれを綴ったエッセイ。

「発行地帯」の続編、、というのをどこかに明記しておいた方が良い気が(笑)。
詩的な部分もあり、わりと散文的かも。
歯医者さんのエピソードとか、楽しい♪

<13/11/23,24>

カリフラワー収穫ツアー’13@農園ビギン

2013-11-24 | おでかけ
 今回はあいにくのお天気のため、募集人数すくなめで、まったりムードなツアーでした。





 まずは、カリフラワー畑へ。

 いつもはほとんど収穫が終わってる畑ですが、いまはまだこれから出荷する綺麗なカリフラワーたちがたくさんいる畑だったので、社長が選定しつつ収穫したものをバケツリレー的に軽トラに積み込む、という作業。

 今回はねぎの収穫はなく、あらかじめ抜いておいていただいたものを皆で山分け(笑)。
 先のカリフラワーと、小さいさつまいもたちをいただき、おみやげいっぱい(*゜▽゜*)



 その後、工場2階へ移動して、ランチ~。

 かなりカリフラワーづくし♪








 あおき屋さんのモツ


 S氏のカリフラワーグラタンは進化しておりました(´∀`*)


 yokkoさんのキッシュや、ケーキたちはいつもながら絶品




 Tachibanaさんからはグランピエール大石のオレンジケーキをいただきました♪



 お世話になった皆様、ありがとうございましたm(_ _)m  
 


『広辞苑の中の掘り出し日本語 3 花鳥風月編』永江朗(バジリコ)

2013-11-22 | 読了本(小説、エッセイ等)
いさく、陰性植物、桜雲、早蕨、慕い葉……「花」、
海が涌く、於菟、慈鳥、赤卒、啄木……「鳥」、
靉靆、雨晴らし、風花、狐の嫁入り、光風……「風」、
明け残る、一天、海嘯、釘になる、澄み登る……「月」、
鴬呑み、南瓜野郎、草を結ぶ、双魚、空の煙……「補」、
広辞苑の中のから掘り出したいろんな言葉を紹介しつつ、語るエッセイ第3弾。

1冊目は読んでいたのですが、いつのまにか続編が出ていたのですね~。
今回は花鳥風月…自然にまつわる言葉について書かれています。
日本語にはなかなか気になる言葉が満載だったので、また広辞苑を開いてみたくなりました。

<13/11/22>

堂島アイスロールケーキ@モンシェール

2013-11-19 | スイーツ








 兄からのお中元(冷凍庫にすっかり放置していたので、霜が…)。
 プレーン、チョコ、抹茶、いちごの4種。
 放置してたので、スポンジはパサつき気味ですが、アイスと一緒に食べるので問題なし(笑)。
 いちごはそのままのいちごが入っているので、ちょっとシャーベットっぽい感じ。

 パティスリー・モンシェール:大阪
 

『クラウン伍長』斉藤真伸(書肆侃侃房)

2013-11-19 | 読了本(小説、エッセイ等)
しゃりしゃりと林檎を噛めば黄昏の帝国ひとつ砕けゆくかも
一九九九年七月号だけ欠けている「ムー」十年分お譲りします
凍て空の流星群にまぎれつつクラウン伍長の火葬はつづく
あああれは寂しいおとこの皿の上秋刀魚をあんなにきれいに食べて
ひとりひとり立ち去りし後のしずけさに弓のかたちに背骨を反らす
月光を千々に砕いて屋上のフェンスの影はわれに迫り来
親指のするどき痛みヒトはみな確信のなき殺人者かも
たましいのひとつひとつと思うまで飛子の軍艦巻きを噛み締む
わが顔になにを見たのか黒猫が桔梗のかげに毛を逆立てる
聞き慣れぬ名詞のために『世界で一番美しい元素図鑑』のページをめくる

新鋭短歌シリーズ。
クラウン伍長は、ガンダムに出てきたキャラクタらしいです(記憶にない…)。
いろんなところに題材を取った(漫画とか大菩薩峠とか)作品がありますが、歌的には至極真っ当というか真面目な感じ。

<13/11/19>

『提案前夜』堀合昇平(書肆侃侃房)

2013-11-18 | 読了本(小説、エッセイ等)
四季報と地図を鞄に詰め込んでゆく宛ての無い今日がはじまる
サワヤカナアサノクウキヲスイコンデラジオタイソウダイイチハジメ
「ナイス提案!」「ナイス提案!」うす闇に叫ぶわたしを妻が揺さぶる
褒められて育つタイプと新人が挨拶をする きらきらきらら
ゆうぐれの書架庫に集う人影はうつつのようなうつろのような
みな土に還る途中であるとしてこんなにも破り捨てる提案書
たましいのごとき一枚ひきぬけば穴暗くありティッシュの箱に
ひとりぶんの灯りの下でキーを打つ変更後機器明細三〇〇〇行
いっかいてーんにかいてーんさんかいてーんといいながら半回転をつづけるむすめ
解説書読み解けぬまま終点の一駅前に落ちる眠りは

新鋭短歌シリーズ。
サラリーマンの悲哀を感じる作品が多めです。
「ナイス提案!」~の歌には、ちょっと狂気すら感じます…。

<13/11/18>