黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(10/07) †

2010-07-31 | 新刊情報
<7月>
7/1
今野緒雪『お釈迦様もみてる スクール フェスティバルズ』集英社(文庫:コバルト)

7/2
長島槇子『色町のはなし 両国妖恋草紙』メディアファクトリー

7/中
加藤実秋『風が吹けば』文藝春秋  

7/15
長野まゆみ『野川』河出書房新社 

7/17
海堂尊『ブレイズメス1990』講談社

7/22
須永朝彦『天使』国書刊行会 

7/24
酒井順子『甘党流れ旅』角川書店(文庫) 

米澤穂信『遠まわりする雛』角川書店(文庫) 

初野晴『退出ゲーム』角川書店(文庫)

7/25
宮部みゆき『あんじゅう 三島屋変調百物語事続』中央公論新社

須賀しのぶ『神の棘 1』早川書房 

茅田砂胡『クラッシュ・ブレイズ ファロットの休日』中央公論新社(ノベルス) 

7/26
京極夏彦『西巷説百物語』角川書店 

赤染晶子『乙女の密告』新潮社

7/30
畠中恵『ゆんでめて』新潮社  

石神茉莉『音迷宮』講談社 

前田珠子『破妖の剣6 鬱金の暁闇6』集英社(文庫:コバルト) 

 
日付不明
近藤史恵『あなたに贈る×(キス)』理論社(ミステリーYA!)

七河迦南『アルバトロスは羽ばたかない』東京創元社 



枝豆のモンブラン@ビッテ

2010-07-31 | スイーツ
 枝豆のクリームの内側は、生クリームとカスタード、ココナッツ風味の何か(クッキーっぽい?)が入っているような…。
 タルトの内側は、ホワイトチョコでコーディングされてるかも。
 枝豆のクリームはちょっと粒が残る感じの食感。色が綺麗です♪

 お菓子工房 ビッテ:新潟(新潟)

『そこのまる 養老孟司先生と猫の営業部長』有限会社養老研究所(ランダムハウス講談社)

2010-07-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
解剖学者・養老孟司氏の飼猫・まる…スコティッシュ・フォールドの雄。かなり大型(笑)…の日常を写したフォトエッセイ集。

鎌倉の風情ある庭、書斎や家のそこかしこでマイペースに行動する“まる”くんの、独特の座り姿や寝姿、表情のふてぶてしさが愛らしい一冊♪
こちらは二冊目だそうなので、一冊目も読んでみたいですvv

<10/7/31>

『闇の喇叭』有栖川有栖(理論社)

2010-07-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
平世21年の日本。
第二次世界大戦後、ソ連の支配下におかれた北海道は日本から“日ノ本共和国”と称し独立。北のスパイが日本で暗躍している。そんな中、政府は国内外に監視の目を光らせ、警察は犯罪検挙率100%を目標に掲げる。探偵行為は禁じられ、探偵狩りも激しさを増していた。
片田舎の奥多岐野にある、県立多岐野高校に通う2年生…有吉景以子、小嶋由之(ガンジス)、空閑純(ソラ)たちは、そろそろ進路について考え始める時期に差し掛かりつつも、まだまだのんびりと青春を謳歌していた。
そんな純の両親は大阪で探偵をしていたが、ある日、母・朱鷺子はメールを残して姿を消し、以来4年、表向きは翻訳家である父・誠とともに母の実家であるここに移り住み、その帰りを待っていたのだった。
そんなある日、スパイを探してあちこちをパトロールしていることで有名な男・伊敷紀彦に遭遇した三人。このあたりでは見かけぬ、不審な女を見たのだという。しかも駅のノートに謎の言葉も書き残していたらしい。
その後、亀鳴山で男の全裸死体が発見された。徴兵制度の布かれた日本では、すべての男子が登録されており、すぐに身元は判明するものと思われたが、何故か身元不明のまま。先に目撃された女が犯人ではないかと疑われる中、伊敷が海慧鼻と呼ばれる崖の下の岩場に落ちて死んでいるところが発見され……

今の日本とは違う歴史を辿った日本を舞台にしたパラレル設定。探偵行為は禁じられ、狩られる存在。
両親を探偵に持ち姿を消した母を待つ為、大阪から引っ越してきたソラは、友人の母が事件の容疑者になったことから、父と密かに事件を調べることに…というミステリ。
あとがきで言われているように、まさしく<はじまりの物語>…これからソラがどんな人生を歩んで行くのか、気になります。

<10/7/30,31>

『スリープ』乾くるみ(角川春樹事務所)

2010-07-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
2006年、IQの高い中学生たちをレポーターとして起用し、人気を得ていた科学情報番組『科学のちから』。
<天才発明家>戸松鋭二、<浪速のメカマニア>山下勇樹、<美少女プログラマー>鷲尾まりんらが順に担当するが、そんな中で一番の人気者は、<ひらめきの天使>と呼ばれる美少女・羽鳥亜里沙。
2月21日。アモルファス氷の新発見をし、冷凍睡眠装置TSC-7を研究しているという研究機関<未来科学研究所>を特別に許された亜里沙は、科学雑誌の編集長・井草渉とともに赴いた。。
その合間に、無断で歩き回っていた彼女は、所長の八田誠一に誘われ、MFT高解像度スキャナー…物体を分子レベルまで解析できるという、高性能非破壊型断層撮影装置…の中に入り、意識を失う。
そして目覚めた亜里沙の前に現れたのは、白衣の男。話している内に、男の顔に既視感を感じた亜里沙は、やがて彼が戸松だということに気づく。彼曰く、スキャナーの中で強い光を浴びたことにより、心肺停止状態に陥った彼女を、八田がTSC-7の中に入れてしまい、その後30年間眠り続け、その間に彼女の両親は震災で亡くなり、身内は兄・賢治とその娘だけになってしまったという。
対外的には、研究所にはある重要人物が眠っていることから、政治的配慮が働き、事件は内密に処理され、番組は打切。亜里沙は井草と不適切な関係を持ち、雑誌にスクープされた為に渡米した、ということで処理されていた。
冷凍状態の人間を解凍することは、この時代では犯罪だという戸松。ところが現所長の山根に見つかってしまったことから、彼を代わりに装置に押し込め、亜里沙は戸松と共に逃亡することに……。
一方、陸軍情報部の一尉となったまりんは、部下で恋人の貫井要美とともに、ノーベル賞受賞者である戸松の行方不明を調べるべく研究所へとやってきたが……

目を覚ましたら、30年後です、と言われてしまった美少女が、かつてのレポーター仲間の少年の、後の姿である男性(ノーベル賞受賞者)と逃亡することに…というお話。SFミステリ。ハイラインの『夏への扉』のオマージュだそうですが、ちょっとアリス的でもあるような…。
乾さんらしく一筋縄ではいかないどんでん返しもあるところで楽しめましたが(期待ほどではないけれど)、イマイチ心理描写というか、なぜそこまで戸松が亜里沙を思っていたのか、というあたりが抜けている気が;

<10/7/29>