黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(08/07) †

2008-07-31 | 新刊情報
<7月>
7/1
清家未森『身代わり伯爵の脱走』角川書店(文庫:ビーンズ)

喬林知『眞マ国より愛をこめて』角川書店(文庫:ビーンズ)

半藤末利子『夏目家の福猫』新潮社(文庫)

橋本紡『流れ星が消えないうちに』新潮社(文庫)

7/3
あさのあつこ『ヴィヴァーチェ 紅色のエイ』角川書店 

7/7
西尾維新『きみとぼくが壊した世界』講談社(ノベルス)

7/10
月村奎『ビター・スイート・レシピ』新書館

7/中
二階堂黎人『鬼蟻村マジック』原書房

7/16
朱川湊人『太陽の村』小学館

7/17
橘みれい『鏡花あやかし秘帖 幽冥の館』学研(文庫:もえぎ)

橘みれい『鏡花あやかし秘帖 夜叉の恋路』学研(文庫:もえぎ)

倉橋由美子『酔郷譚』河出書房新社

7/18
柄刀一『黄昏たゆたい美術館』実業之日本社

7/22
有栖川有栖『妃は船を沈める』光文社 

森福都『肉屏風の密室』光文社

7/23
太田忠司『誰が疑問符を付けたか ミステリなふたり』幻冬舎

7/24
小路幸也『うたうひと』祥伝社

7/25
茅田砂胡『クラッシュ・ブレイズ マルグリートの輪舞曲』中央公論新社(ノベルス)

7/26
笠井潔『青銅の悲劇 瀕死の王』講談社

7/29
恩田陸『不連続の世界』幻冬舎

7/30
宮部みゆき『おそろし 三島屋変調百物語事始』角川書店

長野まゆみ『左近の桜』角川書店 

7/31
畠中恵『いっちばん』新潮社 

7/下
石田衣良『非正規レジスタンス 池袋ウエストゲートパーク8』文藝春秋

森博嗣『庭園鉄道趣味 欠伸軽便鉄道弁天ヶ丘線』講談社

綾辻行人,有栖川有栖『綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー』講談社


『警視庁特捜班ドットジェイピー』我孫子武丸(光文社)

2008-07-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
察のイメージアップの為に、警視総監・桐山雅仁が発案した企画……それは、彼の愛人である愛理が好きな、戦隊ものからヒントを得た、警察内のイケメン男女で構成される警視庁戦隊をつくることだった。
そのメンバーとして選ばれたのは5人……銃器をこよなく愛する“ソルジャーブルー”三枝博信巡査部長、天使的容貌ながら女たらしな“キューティーイエロー”窪寺類巡査、コンピュータが得意な“デジタルブラック”一ノ瀬瑛次巡査部長、モデル的外見ながら腐女子な“ビューティパープル”沢渡香蓮巡査部長、そして可愛い外見とはうらはらにあらゆる武術の達人“バージンホワイト”早峰綾巡査。そんな彼らを束ねるのは、格好は某刑事物の“ボス”に似た班長・高崎邦夫警部補である。
『警視庁特捜班.jp(ドットジェイピー:ジャパニーズポリスの略)』と名付けられた彼らだったが、スリを間違えて逮捕してしまったり、その謹慎中に地下鉄で騒動を起こしてしまったりと惨憺たる有様。
しかしそれは、以前綾に痴漢行為を働こうとして半死半生の目に合わされた男・樺島慎吾が彼女への復讐の為に、彼らの評判を落とそうと画策してのことだった。
そんな中、香蓮が樺島に拉致されてしまい……

警察で戦隊もの(別に変身はしない/笑)です。STをもっと馬鹿っぽくした感じ?
喜国さんのイラストも相俟って、おかしさ炸裂(笑)。

<08/7/31>

『赤×ピンク』桜庭一樹(角川書店)

2008-07-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
六本木の廃校になった小学校で、夜な夜な行われる女性だけの格闘技ショー“ガールズ・ブラッド”。そこにファイターとして出場している元OLのまゆは21歳ながら、幼くかわいらしい外見であることから、14歳という設定。強いわけではないが、逆に弱々しくおどおどした態度で人気を得ていた。同じようにファイターである、SMクラブの女王様・ミーコとは仲も良い。そんな彼女は、ふとショーの最中に人生について、考えてしまい……File.1“まゆ十四歳”の死体、
相手が自分に対してどんな役割を求めているかを考えながら、行動してしまうミーコ。SMの気はないけれど、バイトで女王様をしている。試合中にまゆに突然去られた彼女は……File.2 ミーコ、みんなのおもちゃ、
ボーイッシュな外見の空手少女・皐月。ある事情から家を出た彼女は、女性が苦手。ところがミーコが突然彼女の元にやって来て……File.3 おかえりなさい、皐月の3編収録。

3人の女の子たちの闘う少女たちのお話。
以前ファミ通文庫で出されたものが、直木賞効果で角川文庫から復刊。
桜庭さんの『少女』の源流が確かに感じられる内容でしたが、これがファミ通文庫となると、確かに売れ行きは今ひとつだったかもしれないなぁ…などと思ったり(笑)。

<08/7/30>

『少年舞妓・千代菊がゆく! 恋する乙女と髪結師』奈波はるか(集英社)

2008-07-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
千代菊がいつも髪を結ってもらっている祇園の美容師・森匡が、ある日突然店を長期休業すると言い残して、姿を消した。
どうやらその直前に、彼の師匠だった髪結師・奥野レイコに引き続き、その息子であった明彦を相次いで亡くしたことが原因らしい。匡と親しかった美希也の従兄の宮坂宏章は、彼を心配してその行方を探していた。
一方、美希也は、友人・大隅顕太ともに、夏休みの研究課題として『日本髪』について調べることになった。そんな中で、島田髷の発祥の地である島田市で行われる日本髪コンテストの存在を知った美希也。そこが匡が修行していた地で、失踪直前にそのチラシを持っていたことを思い出し、もしかしたら匡がいるのではと、宏章と一緒に彼を捜す為出かけるが……

大部分を読んだところで、誰が『恋する乙女』なのかなぁと思ったのですが、髪型のコンセプトでした(笑)。
珍しく続きそうな気配で終わってますが、次はロンドン行き?

<08/7/29>

『鏡花あやかし秘帖 幽冥の館』橘みれい(学習研究社)

2008-07-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
特集記事・帝都奇談に載せる為、噂の幽霊屋敷の取材をすることになった、編集者・香月真澄。
そこはかつて風鳴村と呼ばれた場所で、10数年前の、明治20年8月19日、峰塚一郎という男によって、23人もの村人が惨殺されたといういわくつきの地。現在は、そこに大きな屋敷を建て、製鉄会社の社長・桂木契が住んでいるのだという。
もともと出雲の旧家である彼の家では、60年に1度、金屋子神を祀る神事が執り行われており、その取材も許された香月はしばらく滞在することに。そこには契の従姉妹で、そのどちらかが彼の結婚相手となるらしい姉妹・比良坂藍と翠。そして契の腹違いの“妹”・茜が住んでいた。
一方、不穏な気配を感じた鏡花が、過去の事件について調べ、たどり着いた真実とは……

鏡花あやかし秘帖シリーズ・第5作?
津山事件がモチーフっぽいお話でした(惨殺事件のあたりが)。
個人的に、カバーの見返し部分の今市子さんのコメントが、作中のどの部分を指しているのか、読みながら気になって、気になって……(笑)。

<08/7/28>