黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(12/06) †

2012-06-30 | 新刊情報
<6月>
6/1
小島水青『鳥のうた、魚のうた』メディアファクトリー

6/6
小川洋子『小川洋子の偏愛短篇箱』河出書房新社(文庫)

大崎梢『クローバー・レイン』ポプラ社 

6/7
近藤史恵『シフォン・リボン・シフォン』朝日新聞社出版

6/9
小路幸也『話虫干』筑摩書房 

6/14
西條奈加『千年鬼』徳間書店

千早茜『森の家』講談社  

大山淳子『猫弁と透明人間』講談社 

6/19
森晶麿『虚構日記』PHP研究所

6/20
小川洋子『最果てアーケード』講談社 

6/21
高殿円『トッカン the 3rd』早川書房

6/22
青柳碧人『ヘンたて 幹館大学ヘンな建物研究会』早川書房(文庫)

6/26
長野まゆみ『チマチマ記』講談社

6/29
畠中恵『ひなこまち』新潮社

穂村弘 山田航『世界中が夕焼け 穂村弘の短歌の秘密』新潮社 

6/30
友桐夏『星を撃ち落とす』東京創元社

本なお茶会・その12@真昼造船

2012-06-30 | おでかけ
 今回のテーマは、『古本大好き小池さん』ということで、お気に入りの古本、古本にまつわるあれこれについて語りました。
 参加者は4名。

 どの辺を古本に定義していいものやら…と、あれこれ悩みつつ、結局こちらのお店で最初に買った本…高原英理さんの『少女領域』を持参(笑)。
 相変わらず会話の内容の飛びっぷりが謎で楽しかったり。
 どうやら、真昼造船さんがイベント参加される時には、結構掘り出しモノが安価でまぎれこんでいるらしいので(『カタンドール』とか!)、しっかりチェックしようと思ったり(お店で買えるし…と、いつもスルーしてたので/笑)。



 今回のおやつは、先日オープンしたばかりの(旧桑原商店さんの後に)cafe muiさんのチョコシフォンとチーズケーキ(ブルーベリー?)。
 どちらも美味しかったです~♪

『クローバー・レイン』大崎梢(ポプラ社)

2012-06-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
老舗の大手出版社・千石社で文芸部で働く編集者・工藤彰彦。異動3年目ながら売れっ子作家も担当しており、順風満帆。
そんなある日、自分が担当する作家ながら、これまであまり関わりのなかった作家・家永嘉人とある賞のパーティで出会い、言葉を交わす。成り行きから、酔った彼を自宅まで送り届けた際に、未発表の原稿『シロツメクサの頃』を読み、その内容のすばらしさに感銘を受けた彰彦は、是非とも自らの手で本にしたいと、家永からその原稿を預かるが、何故か家永自身は、千石社から出版するのは無理だと、あきらめている様子。もし駄目ならば早目に教えて欲しいと頼まれる。
その理由は後に明らかとなる……過去には良い作品を発表しつつも、次第に作家として埋もれていった家永。そんな彼の作品を出版するには、何等か話題性が必要で、すぐに出版のOKは出せないらしい。
さらに新たな問題も発生。作品で重要な意味を持つ詩は、作者の許可を得ずに引用したものだというのだ。その作者は、疎遠になっている家永の娘・冬実。彼女の許可を得るべく会いに出かけるも、けんもほろろの対応に、とりつくしまもない。
さらにやり手営業マン・若王子とのいざこざ、他出版社からの牽制、そんないくつものハードルを越えつつ、奔走する彰彦だったが、そんな彼にはどうしてもその本を読んでほしい人物がいて……

『プリティが多すぎる』と同じ出版社・千石社が舞台。自分が惚れこんだ作品を出版すべく、奔走する若手編集者・工藤くんのお話。
いい作品だからといって、必ずしもすぐに出版できるわけではない等、シビアな出版界の現実が描かれていますが、さりげに彼をバックアップしてくれる人たちも魅力的。
編集者は第一の読者でもあるわけで、ここまで思い入れられる作品に最初に出会えるのは冥利に尽きるでしょうね~。
是非この位の熱意を持って、現実の編集者さんたちにも素敵な作品を世に送り出す手助けをしていって欲しいなぁ、と思いました。

<12/6/27>

『祟りのゆかりちゃん』蒲原二郎(幻冬舎)

2012-06-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
就活に失敗した本間由加里は、OL生活を謳歌する大学時代の友人たちをよそに、ゼミの教授に紹介してもらった、六本木の蓮華宗の小さな寺・力道山常照寺でバイト中。
住職・遊愍(ユーミン)は長身イケメンながら、客寄せの為に、由加里に巫女のコスプレをさせたり、縁切り観音だったご本尊を勝手に縁結び観音に変えてしまったり。おまけに由加里には厳しいのに、自分はお参りやってきたキャバ嬢や、取材にやってきた美人記者にデレデレ。
自分に店番を言いつけ、ユーミンが記者とお茶に出かけたのにいらだった由加里は、近づくのを禁じられていた<邪心供養塔>に、最前もらったばかりの怪しげなシロモノ<スーパーボディーガード黒玉>を投げつけてしまう。
しかしそれは手榴弾。塔は爆破され、由加里が生命の危機を感じたところへ、しばらく行方をくらましていた前住職で、ユーミンの祖父でもある謝愍(シャーミン)が戻ってきて助け出される。
しかしどうやらその塔を壊したことにより、生涯伴侶を見つけることはできず、結婚もできないという祟りを受けてしまったらしい由加里。
後に、現われた観音様曰く、解き放たれてしまった百八の煩悩の数と同じだけ、人助けをするようにと言われてしまう……“第一章 祟り”、
由加里が大変な事態に巻き込まれているというのに、これから寺を留守にすることが多くなるというユーミンは、葬儀会社の社長である、自分の幼なじみ・成駒菊之助(菊ちゃん)に助っ人を頼んだという。
そんな中、観音様の導きにより、早速現われた相談者は、貧乳に悩む女子高生。対応に困った由加里は、菊之助を呼ぶことに……“第二章 菊ちゃん登場”、
由加里にこっぴどく打ちのめされ怪我で入院した菊之助は、さらにユーミンにも怒られる。
そんな中、やってきた新たな相談者は、大手ゼネコン・富田林組の社長・松下の妻。
夫が浮気しているらしいと女の勘で察知したが、GPSや盗聴器を使っても証拠がつかめないという。そこでユーミンの知り合いの探偵・キムさんに手伝ってもらうことに。しかしキムさんは謎な行動が多く……“第三章 あやしいキムさん”、
朝から神奈川で大きな地震があった日。
ユーミンが新たな制服として、由加里にメイド服を差し出し、怒り心頭なところに、馴染みの警官・日暮と娘の美優がやってきた。
さらにブラジルから観音様に導かれ、おばあさんがやってきた。彼女は宮島初江といい、終戦直後シャーミンに世話になったのだという。明日には帰らなくてはならないという彼女は、ひと目会って礼が言いたいというのだが、折りしもシャーミンは熱海に逃亡中で不在。おまけに地震のせいで新幹線や電車が動いていない為に、すぐに戻れないという彼をユーミンの車で迎えに行くことになった由加里だったが……“第四章 ミニミニ大作戦”、
由加里の友人・莉奈がひどい怪我をして、寺へ駆け込んできた。政治家の息子のホームパーティーに参加して、乱暴されたという。
気分が落ち込み気味の由加里を元気づけるため、菊之助の退院祝いも兼ねて、バーベキューを提案するユーミン。
ところがその真っ最中、美優が監禁されたと日暮が駆け込んできて……“第五章 常照寺の変”。

結婚できない祟りを受けてしまった、ゆとり世代のフリーターの由加里は、その祟りを解くために、悩み相談をすることに…というお話。キャラの名前から何から概ねギャグテイスト(幸田シャーミンは理解できる年齢層が限られると思いますが/笑)……てゆーか、ほぼラノベかな…。
かなり個性的な面々が揃ってますが、何気に由加里が最強っぽいのが楽しいかも。

<12/6/26>

『夜の国のクーパー』伊坂幸太郎(東京創元社)

2012-06-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
妻に浮気された公務員の「私」は、仙台の港から小舟に乗り、釣りに出かけたものの、雲行きがあやしくなり、転覆。
気がつくと見知らぬ地に横たわっており、身体は縛られ、胸の上には、一匹の灰色の猫が乗っていた。
人間の言葉で話すことができるその猫・トムは、彼が住む国で起こっている出来事について語る。
冠人という男が治めるその国に、兵士たちが乗り込んできた。どうやらそれは、敵国である<鉄国>の占領軍の先発隊であるらしい。
この国は鉄国にやぶれ占領されることになったらしく、長年平和に暮らしていた人々は戦々恐々。トムをはじめとする猫たちは、そんな様子を眺めている。猫たちは人間の言葉を解するが、人間たちは猫の言葉がわからない。
これまで皆が見たこともなかった銃というもので、冠人は、兵士たちを束ねる、片目の兵長に撃たれて亡くなった。冠人の息子である酸人は、かねてからその性格を問題視されており、人々を守ろうとするどころか、彼らを裏切り、その兵士たちに取り入ろうとしている様子。
この国には、かつてクーパーの兵士と呼ばれる存在がいた。
国境付近に毎年現われるという、クーパーと呼ばれる杉の怪物を倒すため、国の男たちの中からその都度数人が選ばれていたが、ひとりを除いて、戻って来たものはいなかった。
谷底にクーパーを落とすことで倒すことができるが、その際に流れる液により、彼らの身体は透明になってしまうというのだった。
町の様子を観察していたトムたちは、やってきた馬から何者かが降りたらしい気配を感じるが、その姿を見ることはできなかった。乗っていたのはクーパーの兵士なのかと考えるが……

妻に浮気され自暴自棄の公務員の男に、猫が語るある小国の話。
猫がしゃべっている所為かちょっとファンタジックな印象で、オーデュポンっぽいかも。
鉄国と小国、猫と鼠等々の関係性の対比が伏線となっていて、思わずにやりとしたり(笑)。

<12/6/24,25>

『わたしのマトカ』片桐はいり(幻冬舎)

2012-06-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
2005年夏。荻上直子監督の映画『かもめ食堂』撮影のため、ひと月以上フィンランドに滞在することになった女優・片桐はいり。
フィンランドの味・シナモンロールとサルミアッキとの遭遇。出会った、魅力的な人たちや食べ物。撮影終了後、ファームステイをしたことなど、フィンランドでの出来事の他、地方公演で遭遇する各地のマッサージ師とのエピソード等々、「旅」について語ったエッセイ集。

個性派女優・片桐はいりさんの初エッセイ集。“マトカ”はフィンランド語で“旅”という意味だとか。
フィンランドでの出来事が主ですが、他にも旅にまつわるエピソードなどが書かれています。
片桐さんの人柄を表したような文章が、味わい深くてよいです。

<12/6/23>

ジェラート(ガンジーミルク&マンゴー)@みちる

2012-06-23 | スイーツ
 そろそろ暑くなってきたので、ジェラートの季節かな、と食べに(笑)。

 今回は、定番のガンジーミルクと、何気に食べそびれていたマンゴー♪
 そしてひとさじ分だけ、薔薇のおまけ。
 
 マンゴーもなかなか濃厚ですね~。

 ガンジージェラート&カフェ みちる:新潟(長岡)