黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『先生と僕 夏目漱石を囲む人々 1』香日ゆら(メディアファクトリー)

2011-04-30 | 読了本(漫画)
大学時代の親友・正岡子規、教鞭をとっていた高校の教え子である寺田寅彦、ファンであった内田百等との微笑ましいエピソードなど、史実を元に、文豪・夏目漱石とその周囲の人々を題材にした四コマ漫画集。

漱石の人間的魅力(…というか周囲の人たちの漱石への愛?)溢れる一冊(笑)。
漱石せんせー素敵ですv

<11/4/30>

『今日の早川さん』COCO(早川書房)

2011-03-13 | 読了本(漫画)
SF者の早川さん、ホラーマニアの帆掛さん、純文学読みな岩波さん、ライトノベル少女の富士見さん、レア本好きの国生さん。
それぞれのジャンルにこだわりを持つ、個性豊かな乙女たちの本に囲まれた、日常にまつわるエピソード四コマ。

色々思い当たるフシがあるだけに、おかしいやらイタイやら(笑)。
個人的に、早川といったらミステリの方なのですが(クリスティはそちらで読んだのが多いので…)。
帆掛さんだけ元ネタがわからなかったのですが、創元なのですね~(ホラージャンルの文庫に付いてるマークが由来っぽい)。

<11/3/13>

『うたかたの日々』岡崎京子(宝島社)

2011-01-29 | 読了本(漫画)
内容は前述の早川版『うたかたの日々』にかなり忠実なので、あらすじは省略。
かなり原作の雰囲気そのままに、コミック化されてます。
文章ではちょっと判らない部分が表現されてるのが(カクテルピアノとか)、興味深いです。睡蓮が咲いてるところや銃から花が咲いたりするところとかも…。
……でも、アチャラカダンスは謎のまま(笑)。

<11/1/29>

『蟲師 10』漆原友紀(講談社)

2009-11-30 | 読了本(漫画)
癇癪持ちで怪力の少年・ゲンの扱いに、周囲はもてあまし気味。
そんなゲンはある日、縫い目のない不思議な衣を見つけるが、その後、ギンコが村に現れ、どうやらゲンのことを知っている様子。曰く、彼が生まれたばかりの頃、訪れたことがあり、体の弱かったゲンに件の衣を着せたのは自分だという。その衣を作ったのはゲンの母・ゆい。彼を生む際、生死の境を彷徨った彼女は、あらゆるものから糸を紡ぎ出せる能力を持つようになり……“光の緒”、
あちこちを渡り歩いてきた男は、ある時、山で李に似た実を食べた。
それからというもの、やたらと大木の夢を見るようになった彼は、出逢ったギンコをどこかで見たと感じる。やがて、夢の中で、里ができていく様を見た彼は、それが自分の里だと知る。
その記憶からひとつの切り株を探し当て、辿りついた男だったが、その途端、足が木に。
ギンコ曰く、彼が食べた実は覚木という名の蟲で、長い間生きてきた木の記憶が閉じ込められているのだという……“常の樹”、
親子三人で何事もなく里で暮らしていた男・カオル。小さかった娘はやがて嫁に行き、妻・郁と暮らす彼は、ある日、花の匂いをかぎ、何かを忘れていると感じながら洞に入っていく。本人も気づかぬまま、何度も繰り返される出来事。そんな中で、出逢ったギンコに相談すると、それは廻陋という蟲の仕業ではないかという……“香る闇”、
葦朗の妹・カヤは、昔から不思議なくらい山のことを知っていた。ある日カヤは姿を消し、その行方を探す葦朗。そんな中でギンコは、山で人間離れしたカヤに出逢い、彼女は山の生命のすべての均衡を保つモノ<ヌシ>であると確信する。
やがて彼女は、家へと戻るが……“鈴の雫”の4編収録。

シリーズ最終巻。
終わってしまうのは寂しいですが、まだわたしたちの知らないところでもギンコの旅は続くのだと予感させる終わり方で、良かったです。

<09/11/30>

『きのう何食べた? 3』よしながふみ(講談社)

2009-11-03 | 読了本(漫画)
正月に、実家に帰らなければならないと賢二に告げた史朗。つい、その愚痴をうかつに口にしたことから、賢二を不機嫌にさせたことを後悔し、仕事中もあれこれと思い悩む……“#17.”、
大晦日。史朗は実家へ。仕事納めの後、職場の忘年会に参加後、一人で過ごす賢二は、かねてより楽しみにしていたサッポロ一番みそラーメンを作る……“#18.”
一方、筧家で過ごす史朗。孫の代わりに、隣宅の子供たちをかわいがることに決めたらしい両親の姿に、いろいろ思うところもあり……“#19.”、
史朗のいる事務所で、女性の司法修習生・長森夕未を受け入れることになり、その世話を任された。つい彼女に対して、自意識過剰な考えに陥ってしまった史朗は、失言をしてしまう……“#20.”、
父の入院で出費が重なったこともあり、母から頼まれ、金を貸した史朗。返さなくてもよいというが、プライドの高い父に怒られる……“#21.”、
史朗は、スーパーでよい安く品物を手に入れる、賢二は、美容室で客の気持ちをつかむ。ふたりのハンティングな一日……“#22.”、
買物仲間の佳代子から、桃はいらないかと誘われた史朗。自分はそれほどでも好きではないが、賢二の為にと、買うことにする。40代になって新たに恋人を見つけるのは、大変。そんな気持ちを佳代子に吐露する史朗……“#23.”、
夏休みの一日目。遅めに目覚め、ブランチ。クレープを焼きつつ、まったりとふたりで過ごす休日……“#24.”を収録。

今回も美味しそうな食べ物が満載でしたが(とりあえず『にらともやしのごまびたし』は早速実践してみた/笑)、リアルな問題もちらほらと…。この辺もきっちり描かれるのが、よしながさんらしいですね~。

<09/11/3>

『夏目友人帳 8』緑川ゆき(白泉社)

2009-10-07 | 読了本(漫画)
妖に絡まれて川に落とされた夏目は、通りかかった友人たちに助けられる。
そんな彼のコートのポケットから、妖の憑いた石が転がり出た。たまたま家いにやってきた妖・ヒノエが蹴りだしたのだが、再び彼の手元に戻ってきた。しかしニャンコ先生は先日から眠ったままで、頼りにはできない状態。
折しも学校では文化祭が行われる中、何か起こるのではと警戒する夏目だったが……“第二十七話”、
雷の落ちた木を見に行くという、ニャンコ先生につきあって出かけた夏目。ところがそこで木の上から何かが落ちてきて、彼の目に入ってしまう。
その翌日、友人・田沼は風邪で学校を休み、以降何だか夏目を避けている様子。事情を聞くと彼自身に何かが憑いているような気がして、迷惑をかけないように避けていたらしい。
金槌を持って歩き回る妖をたびたび目撃する夏目。それとは別に夏目の目に入ってしまった鏡の欠片を取り戻そうとしている妖が現れ、それが田沼に憑いていたことが判明。割れた鏡の欠片集めを手伝うことに……“第二十八話、二十九話”、
夏目の前に現れた妖。それは彼が藤原家にやってくる前に、一度出会っていた妖だった。
妖が見えるが故にその行動を誤解され、親戚中を転々としていた当時の夏目。寂しいやつが好きだというその妖は……“第三十話、三十一話”、
似ても似つかぬ似顔絵を持って夏目を探す妖に出会ったちょび。友人帳めあてだという妖の目的は……“特別編8 ちょび徒然帳”を収録。

だんだん周囲の優しさに甘えるようになってきた夏目が、ちょっと微笑ましいかも(笑)。

<09/10/7>

『あまんちゅ! 1』天野こずえ(マッグガーデン)

2009-09-28 | 読了本(漫画)
静岡県立夢ヶ丘高校に入学した2人…地元出身でスキューバダイビング好きの少女・小日向光と、他所の土地からやってきた少女・大木双葉。
同じクラスになって早々、光に“てこ”というあだ名をつけられた双葉。そのまま彼女に引きずられるように、プールに侵入。一緒にダイビングをやらないかと誘われて……

今度は静岡が舞台のダイビングもの?
雰囲気はARIA同様、ほのぼの~で良い感じ。
個人的に、暖かいところなのにブーツが学校指定っぽいのが気になったり(可愛いけど、ムレないのかと余計な心配…/笑)。
そして何といっても『ちゃ』がらぶりーvv

<09/9/28>

『Dの魔王 1』霜月かよ子/柳広司(小学館)

2009-09-28 | 読了本(漫画)
昭和13年。陸軍の佐久間中尉は、陸軍参謀・武藤大佐より、情報勤務要員養成所、通称・D機関への連絡の任を命じられる。D機関の長は“魔王”と呼ばれる伝説のスパイ・結城中佐。
そこで、これまでの軍人としての概念を打ち砕かれる佐久間。
そんな中、武藤大佐の指示で、D機関の三好少尉らとともに、スパイ疑惑のある親日家のアメリカ人技師ジョン・ゴードンがスパイである証拠を押さえるべく、憲兵に扮し、彼の家に乗り込んだ。ところがいくら探しても証拠が見つからず……『ジョーカー・ゲーム』、
皇紀二千六百年の祭典において抗日テロを目的とした秘密組織が、爆弾による要人暗殺を計画していることが発覚した。
調査の結果、その組織が連絡のために使っている場所すべてで、目撃されていた人物がただひとりいることが判明。その人物とは横浜英国総領事アーネスト・グラハムだという。その立場上、彼を取り押さえて万が一彼が関わっていないと知れた場合には、国際問題に発展しかねない。
そのため、彼がシロかクロかを見極めるようにいわれたD機関。三好はチェス好きの青年“蒲生次郎”として、グラハムに近づき……『幽霊(ゴースト)』を収録。

柳さん原作の『ジョーカー・ゲーム』のコミック版。
小説版よりは若干わかりやすくなっているかも(話の流れがわかりやすいように変えてある)。
『幽霊』は、原作では蒲生=三好くんではなかったと思うのですが、この辺もコミックならではのアレンジかな?

<09/9/28>

『十二秘色のパレット 6』草川為(白泉社)

2009-09-10 | 読了本(漫画)
去年のパレット名鑑(現役パレットのプロフィール集)を見ていたセロたち。そこに、前にヨーヨーが武者修行に出かけた島にいた仮面の怪人が載っているのを見つける。
彼の名はジャン。優秀なパレットだったが、祖母の死の床で自分の特技を見せようとして失敗し、それが原因で自信を失い、免許を返して、姿を消していたのだという……第23話、
いよいよセロとヨーヨーが、1年生の12色課程の試験のリベンジに臨むことに。
最初は順調に進んでいた試験だったのだが、その矢先、ジャンからグエル先生が遠征の審査を受けることを聞き、動揺した彼女の成績はガタガタに……第24~26話、
グエルは自分の故郷であるエンデに赴任中。そこへ3年生になったセロが社会見学としてやってきた。
しかしグエルのいとこ・ヨシュアは、彼女たちの存在が気にいらないらしく……最終話、
セロの卒業のプレゼントに、足の指輪を贈りたいと考えたグエルは。ヨーヨーに協力を要請するが……おまけまんが 足の指輪物語 の他、ディレクターズカット版のシーンを収録。

最終巻。
終わってしまうのは寂しいですが、めでたしめでたしなラストで良かったですv
その後の彼女たちも気になります~。

<09/9/10>

『純情ロマンチカ 12』中村春菊(角川書店)

2009-08-28 | 読了本(漫画)
超有名作家の宇佐見秋彦との同棲生活も4年目になった大学生・高橋美咲。
就職活動も本格化し、美咲が大好きな漫画『ザ☆漢』が縁で同じ大学で知り合い、友達になった藤堂進之介に感化されながらも、漫画好きな美咲は丸川書店でバイトしてみたりと、美咲なりに<将来> について考え始めた。
しかし自分を敵視する宇佐見の従兄弟・水樹の存在が、気にかかり……純情ロマンチカ act.19,20、
もうすぐ野分の誕生日。しかしそれは実際の誕生日ではなく、彼が草間園で保護された日だった。
今では全く気にしていないが、小さな頃はそんな自分の境遇に悩んだことのある彼は、ある年の誕生日に自転車で家出したエピソードを思い出す。
気がついたら知らない町にいた彼が、出逢ったのはある少年……純情ミニマム act.7、
今日は野分の誕生日。レストランも予約し、プレゼントも用意したが、肝心の野分が帰らない。そこへメールが来て、急患が立て続けに入って、いつ帰れるかわからないという。
結局予約はキャンセルして、ひとり買物に出かけた弘樹。
その後、疲れ果てた野分を運んできた津森は、彼を精神的に縛りすぎではないかというが……純情エゴイスト act.14 を収録。

ミニマムが良かったです~♪
ところで、エゴの前のページ(ミニマムとの間のページ)のイラストの上のタイトルが、“純愛”になってるんですが…誤植?

<09/8/28>