黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(14/03) †

2014-03-31 | 新刊情報
<3月>
3/上
長野まゆみ『団地で暮らそう!』毎日新聞社 

3/14
宮木あや子『校閲ガール』KADOKAWA(メディアファクトリー)

3/15
阿諏訪泰義、安部コウセイほか『共感百景』エンターブレイン 

3/17
穂村弘『短歌ください そのニ』KADOKAWA(メディアファクトリー)

3/19
蜂飼耳『おいしそうな草』岩波書店 

3/20
米澤穂信『満願』新潮社 

千葉聡『今日の放課後、短歌部へ!』KADOKAWA 

3/25
長沢樹『冬空トランス』KADOKAWA

3/下
三浦しをん『愛が生まれてくるところ ~BL作家インタビュー集~』新書館

『はじめての短歌』穂村弘(成美堂出版)

2014-03-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
有名な歌から一般の投稿歌まで幅広く例にとり、良い歌と呼ばれる歌はどんな風に表現されているのか、改悪例を挙げつつ語る。短歌表現についてまとめた一冊。

良い作品と悪い作品の差異について…同じような内容であっても、ほんのすこし表現が違うだけで印象がどう変わるのかを、よく陥りがちな悪い例を示して解説されていて、わかりやすい入門書でした(それを実行できるかどうかはまた別問題…)。

<14/3/31> 

絵本なお茶会@シュガーコート

2014-03-29 | おでかけ
 真昼造船さんの、いつもの「本なお茶会」の出張版として、新潟市中央区の紅茶と手作りお菓子の店「シュガーコート」さんで開催された「絵本なお茶会」に参加してきました。
 参加者は10名。
 それぞれに持ち寄った絵本について語りつつ、美味しいお茶やサンドウィッチ、お菓子をいただきました(*゜▽゜*)
 なかなか奥深い内容で、楽しかったです~。











 わたしが持参したのはウィリアム・ウィルソンの「かしこいビル」と穂村さんの「あかにんじゃ」(笑)。

『恋歌』朝井まかて(講談社)

2014-03-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
明治の世、良家の子女が通う歌塾「萩の舎」を主宰し、樋口一葉の師として名を知られた歌人・中島歌子。
その門人である三宅花圃は、「篠突く君」と呼ばれる萩の舎の奉公人・中川澄とともに、病床にある歌子の書物の整理をする中で、歌子の思いがけない半生を知ることとなる。
幕末、江戸の大きな宿屋・池田屋の一人娘として生まれた登世は、水戸藩士の林忠左衛門以徳と恋に落ち、反対されながらもその思いを成就させる。水戸出身である住み込みの爺や・清六を連れ、林家に嫁いだ登世だったが、以徳の妹・てつは彼女にこころを開こうとはせず折り合えない上、林は藩内の尊皇攘夷運動の内乱にまきこまれ天狗党の志士の中核となり、やがて行方知れずとなる。
やがて、てつとともに敵対する諸党派らにより投獄された登世は、天狗党の妻子たちの粛清の地獄を見ることに……

直木賞受賞作。明治期の歌人・中島歌子を主人公に、水戸の天狗党の乱により翻弄される人生を描いた歴史小説。
これまで江戸の市井のひとびとを描くことが多かった朝井さんの作品とはまた雰囲気が全然違ったお話。
あまり知ることになかった題材でとても興味深く読みました。

<14/3/25,26>

本なお茶会・その30@真昼造船

2014-03-01 | おでかけ
 今回のテーマは「後藤明生『挟み撃ち』を読んでみる。外套探しは物語になる?」でした。
 参加者は6名。
 本自体、かなり絶版だったりする所為もあり(最近電子書籍で復活)、わたしにはまったく未知の作家さんでした。
 その中から一部抜粋したコピーを読みつつ、あれこれお話しました。

 あらすじで言うと、20数年前に自分が着てた外套の存在を突然思い出した主人公が、むかしの知り合いを辿りつつ探しに行く話(笑)。
 ふだんひとが脳内で考えていることをつらつらと描かれているような文章で(つまり話がやたらと脱線したり戻ったりする)、本題がどこにあるのかつかめない感じなので、最初ものすごく読みにくい(゜д゜)
 どこか人が感情移入することを拒むようなするりとした手触りで、自分ひとりで読んでたら、絶対挫折するタイプの作品だったかも。
 作品に絡めつつ、結局不明なタイトルの意味、「物語」の存在理由的な話から古典作品、かぼちゃのことまでいろんな話に脱線しまくりつつ、話に花が咲きました。



 おやつはトゥジュールさんのいちごタルト、と花柄の東京ばな奈(笑)。写ってませんが田上のPORTAのクッキーも。