黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『Dark Seed 1』紺野キタ(幻冬舎)

2006-08-31 | 読了本(漫画)
魔法使いの証である石を手にして生まれ、また魔法を使う能力を持つものである“持てる者”と、その石を預かることで力を使うことのできる“預かりし者=カノン”は、二人で一対の存在。
“持てる者”である少女・セレストのパートナーは、母の再婚相手の連れ子の少女・クリスだが二人の仲は最悪で、魔法使いの学校から抜け出しては、弟子入りすべく街の魔法使い(オーセント)・ヴィンセントの店に通っている。
折りしも、偉大な魔法使いとして知られるレディ・アグネスが病の床に臥し、世間ではその後継問題で揺れていた……。

凝った設定で、今後の展開も気になります~。
学校の様子が、これまでの学園ものを彷彿とさせる感じでちょっと楽しかったり(笑)。

<06/8/31>

『灰色のピーターパン 池袋ウエストゲートパークⅥ』石田衣良(文藝春秋)

2006-08-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
携帯で盗撮した画像を売りさばく小学5年生・ミノル。その非合法な商売を知った高校生3人が、彼の利益を横取りしようとしているのだという。そんな彼等とのトラブルの解決を依頼されたマコトだったが、“マッドドッグ”と呼ばれるやっかいな男もかかわってきて……『灰色のピーターパン』、
チヒロという女性からある男の足を壊してほしいと頼まれたマコト。彼女の兄は、路上強盗に遭い、膝を壊された為に、夢であった調理師の道を閉ざされたのだという。犯人は捕まったが、未成年であった為、少年院に入れられたものの、現在は釈放されており、その犯人である男・音川に復讐したいのだという……『野獣とリユニオン』、
池袋でGボーイズを束ねるキング・タカシ。そんな彼が尊敬する先代キング・シンジは現在、無認可保育園の園長をしていた。最近、池袋では子どもに関する事件が続発。その犯人として、園の見習い保育士・テツオが疑われているのだという……『駅前無認可ガーデン』、
元警察庁エリートの東京都副知事が中心となり、池袋で突然巻き起こった、風俗および不法滞在外国人の排斥運動“フェニックス計画”。その異常なまでの街の“浄化”により、裏社会のパワーバランスにも異変が起きていた。一方、ホストに貢ぎ、風俗に売られた姉・和美を救いたいという音大生の妹・郁美の依頼を受けることになったマコトは……『池袋フェニックス計画』の4編収録。

だいぶマンネリ化してきたこのシリーズですが、それはそれで安定した楽しみもあるかなぁと思えてきた今日この頃(笑)。

<06/8/30>

『三四郎はそれから門を出た』三浦しをん(ポプラ社)

2006-08-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
雑誌“Gag Bank”に連載されていた、その時の新刊を取り上げた本のエッセイ……『犬のお散歩新刊情報』、
朝日新聞の“中高生のためのブックサーフィン”欄で連載の中高生の為の本の紹介エッセイ……『三四郎はそれから門を出た』、
紀伊國屋書店のPR誌に連載されていた本にまつわるエッセイ……『本のできごころ』、
“anan”の“カルチャーファイル”欄で連載された、“カルチャー”(からははずれた内容の/笑)エッセイ……『役に立たない風見鶏』、
旅、家族等々、さまざまな雑誌等に発表されたエッセイを集めた『本を読むだけが人生じゃない』、
嶽本野ばら“ミシン”、二ノ宮知子“のだめカンタービレ”等に対する各書評を集めた『愛の唄』の6章からなるエッセイ集。

“理想の本屋さん”は、かなりわたしの理想にも近いです(制服とか/笑)。
……そして“本の探偵”は、かなりそのままわたしの行動(爆)。

<06/8/29>

『赤々煉恋』朱川湊人(東京創元社)

2006-08-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
若くして亡くなってしまった最愛の妹・百合香を惜しむ姉・早苗。恋人・晴紀から、死人専門のカメラマンがいるという話を聞き、依頼するが……『死体写真師』、
出会い系サイトで知り合った専業主婦・ありすと共に向かった、渋谷M山町のラブホテル。かつてそこで死んだ同級生・瀬川理華を思い出す佐原だったが……『レイニー・エレーン』、
街を彷徨う女子高生“アタシ”。しかし、その存在に目を止める人間はいない。町のあちこちで、人を死へと導く“虫男”を見る……『アタシの、いちばん、ほしいもの』、
かつて憧れた同級生に宛てたMDで、自分の半生を語る“私”ことR。満たされぬ思いから盗癖を持ち、新興宗教を信仰する家族に捨てられた私は、M氏に出会い……『私はフランセス』、
虐待を繰り返す父と二人暮しの少年は、ある日、公園で不思議な男・曾根に出会う。彼のアパートには、この世のものとは思えない美女……“お姫さま”がおり、曾根は彼女を月星人だという……『いつか、静かの海に』の5編収録。

どちらかというと初期の『都市伝説セピア』のようなホラー色の強い作品集。ホラーというよりは乱歩的な雰囲気かもしれませんが(笑)。
個人的には『死体写真師』『私はフランセス』が好み。

<06/8/28>

『結晶物語 3』前田栄(新書館)

2006-08-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
凍雨から“黄金のリンゴ”を探して欲しいと頼まれた黄龍。ギリシャ神話の時代、女神たちの間に投げ込まれ、争いの元となったそれを手にしたものは世界で一番の美を約束してくれるものだという。それを手に入れた依頼人だったが、実際に中身を確認する前に何者かによって盗まれたらしい。早速、調査に乗り出そうとした黄龍たちだったが、その陰には……『Last Snow』、
巷に髪切り魔が続発。江戸時代に辻斬りの被害者の供養の為に建てられた塚がその後の開発により壊され、封じられた念が出てしまったらしい。白夜の亡き妻であり、凍雨の母である美鈴の望みを叶える為、髪切り魔の痕跡を追い、最後の被害者に近づいた黄龍は……『その髪は彼が為に』、
黄龍に近づいて来た一匹の白猫。しかも、それはただの猫ではなく“四神関係者”だった。60年ほど前、下界に降りた白虎は、“皮”である白猫に“意”を込めて外に出かけていたが、その“皮”を失い、それ以降天界に戻れず、居所も知れなくなっているらしい……『虎神の羽衣』の3編収録。

それぞれに『白雪姫』『ラプンツェル』『羽衣伝説』がモチーフ。
『Last Snow』は、プリンス再登場。もうちょっとひっぱるかと思いきや、ちょっとあっけなかったような…もう1編くらい、彼が出てくるお話があっても(『その髪は~』にもちょっと出てきてはいますが/笑)よいかも。
個人的に『虎神~』のラストは好きですv

<06/8/27>

はちみつレクチェロール@ガトウ専科

2006-08-26 | スイーツ
 8月末までの限定商品です(先月くらいから売っていたので、夏季限定だったのかも)。
 1本もので、長さは測り忘れましたが、多分20cmくらい。
 生地自体はロールケーキとしては薄め。生クリームが塗ってあり、中心に洋梨“ル・レクチェ”(新潟県内的にはポピュラーな洋梨/笑)と、洋梨風味のクリーム(カスタード?)が巻かれています。洋梨の果肉はかなり大きめ(切り分け方にもよりますが/笑)。
 商品名の“はちみつ”は、ロール生地に使われているのかも…ショーケースの中の説明を読んでくるのを忘れてしまい不明ですが;
 クリームの所為か洋梨の所為か、全体的にかなりしっとりしたケーキ。
 
 ガトウ専科:新潟(長岡、他)

『ひとがた流し』北村薫(朝日新聞社)

2006-08-26 | 読了本(小説、エッセイ等)
ベテラン女性アナウンサー・石川千波、有名写真家・日高類の妻・美々、作家・水沢牧子の3人は、40歳を過ぎてなお、近所に暮らし交流のある親友たち。
千波は独身を貫いており、家にいるのは猫のギンジローのみ、美々には前夫との間の娘・玲、牧子はバツイチで娘・さきがいる。
ある日、長年の目標であった、朝のニュースのメインキャスターの仕事が決まった千波。ところがその矢先、自分が重い病に侵されている事を知る。
そんな彼女の前にかつての後輩・鴨足屋良秋が現れ……。

視点を変えつつ、語られる人と人との繋がり。
中心となっているのは、一応千波ですが、病気についてあえて詳しくはふれずに、『涙』という言葉を使わずに……という、悲しみのみに流されない、抑制のきいた表現が、良い流れを形作っていると思います。

<06/8/26>

『文章探偵』草上仁(早川書房)

2006-08-25 | 読了本(小説、エッセイ等)
中堅ミステリ作家・左創作は、文章からそれを書いた人間をプロファイルする文章探偵。
カルチャースクール『ザ・ノベル講座』の講師も務める彼は、自分が二次選考を手伝う『トパーズ・ミステリ新人賞』に、講座の生徒たちが違う名を使い、応募していることを知る。
そして彼の元には蝉の抜け殻の入った謎の手紙が届くように……。
そんな折、埼玉で女性がバラバラ死体で発見される殺人事件が発生。
その内容に酷似した作品が新人賞応募作から見つかるが、ほぼ同一内容の作品で『岬貞治』と『佐野沙織』からの2つが存在していた。片方は彼の生徒・佐久間省吾であると思われたが、その彼も姿を消し……。

試みはおもしろかったのですが、少々期待外れ;
……語句に対する勘違いくらいならともかく、変換間違いし過ぎ(それを判断材料にする為だとしても)>投稿作品
仮にも物書きを目指そうという人間にしては、一度読み直せば気付きそうな間違いをそのままにしてるのは、如何なものかと。

<06/8/25>

『ドルフィン・エクスプレス 波のパラダイス』竹下文子(岩崎書店)

2006-08-24 | 読了本(小説、エッセイ等)
ある日、アケビ島で小さな荷物を受け取ったテール。調香師の女性カザミ・リンからの、その荷物に入っていたアロマオイルの香りの所為で、運転を誤り、自分の船に傷をつけてしまう。
配達の仕事から外された彼は、社会勉強の為に会社で預かることになった子供・ミナミに船の訓練をさせる係にされてしまい……。

波にのり、ジョナにおめでとうを伝えるテールが良いです♪

<06/8/24>

『ドルフィン・エクスプレス 流れ星レース』竹下文子(岩崎書店)

2006-08-23 | 読了本(小説、エッセイ等)
最近、ドルフィン・エクスプレスのライバル会社のカモメ・ネットワークが台頭、派手な宣伝と割引サービス作戦で、彼らの得意先に食い込んでいて、仕事も減り気味。
そんな彼等に対抗して、スーパー便を始めたが、原因のはっきりしないトラブルが発生していて、上司であるヒナコさんは不機嫌。
そんなある日、彼女からカモメ・ネットワークとのレースを持ち掛けられ……。

レースの場面の疾走感がよかったですね~♪
幼なじみのジョナとの雰囲気も微笑ましく、いい感じv

<06/8/23>