黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(11/08) †

2011-08-31 | 新刊情報
<8月>
8/10
高田郁『心星ひとつ みをつくし料理帖』角川春樹事務所(文庫)

8/中
森見登美彦『郵便少年』バンダイ(ほっと文庫)

有川浩『ゆず、香る』バンダイ(ほっと文庫)

あさのあつこ『桃の花は』バンダイ(ほっと文庫)

8/12
西澤保彦『赤い糸の呻き』東京創元社 

8/22
越谷オサム『いとみち』新潮社 

8/25
角田光代『今日もごちそうさまでした』アスペクト 

8/下
辻村深月『水底フェスタ』文藝春秋 


『トワイライト 6 嘆きの堕天使』ステファニー・メイヤー(ソニー・マガジンズ)

2011-08-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
突然、ベラの元を訪れたアリス。
ベラが崖から飛び込んだヴィジョンを観、自殺したと勘違いして様子を見にきたのだが、クリフダイビングだったと説明して納得してもらう。しかしそこへジェイコブが。狼の一族・キラユーテ族の血を引く彼は、天敵である彼女の訪れを感じ取り態度が硬化。気まずい雰囲気になる。
そんな中、アリスがエドワードの危機を知らせる。ロザリーからアリスが見たものを聞き、また、たまたまジェイコブが電話に出た際の応対から…チャーリーが葬儀で留守…ベラが自殺したと誤解、吸血鬼界の有力者であるイタリアのヴォルトゥーリ一族の元へ赴き、死なせてくれと頼むのをみたという。あるいはそれを受け入れてもらえない場合には、彼らの街・ヴォルテッラで平穏を乱すようなことをして不興を買い、抹殺してもらうつもりらしいと知り、彼を止めるため急遽イタリアへ飛んだアリスとベラ。
何とか彼に再会、誤解を解いたが、ベラは吸血鬼たちの事情を知り過ぎていることから審判を受けることになり、かろうじてエドワードたちの手により吸血鬼の仲間になることを条件に許される。
かくして無事戻ったベラだが、チャーリーはかんかん。結局、自分が離れてもベラから危険が去らないことを知ったエドワードたちは、町に帰還することに……

シリーズ第6弾。第2部完。
エドワード再登場で、一気にジェイコブの影が薄くなり、少々憐れ;
おまけにベラはカレン家一家の評決まで取って、吸血鬼になることを決めちゃってるし(とりあえず、高校卒業して家を出るまでは保留、ということで)。

<11/8/31>

『ジュージュー』よしもとばなな(文藝春秋)

2011-08-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
両親の始めた下町のハンバーグ店・ジュージューで働く美津子。
元モデルで、『地獄のサラミちゃん』が大好きだったママが六年前に心臓の発作で急死し、パパは未だそのショックから完全には立ち直れずにいる。
店では美津子と兄弟同然に育った、遠い親戚の進一も一緒に働いている。彼はかつて美津子の恋人だったが、十七歳のときにふたりの間にできた子どもを流産したのがきっかけで別れていて、現在彼には夕子さんという幽霊のような存在感の妻がいる。
そんなある日、店にやってきた男に惹かれた美津子。彼は近所で本屋を営む…店の常連でもある…宮坂夫妻の息子で、先頃亡くなった母の代わりに来たのだという……

下町のハンバーグ店を舞台に、それぞれに喪失感やさまざまを抱えながら暮らす人々が、ゆっくりと再生するお話。
朝倉世界一さんの漫画『地獄のサラミちゃん』というのは実在しているのですね~(表紙の子がサラミちゃん?)。ちょっと気になります…(笑)。

<11/8/30>

『青い羊の丘』竹下文子(角川書店)

2011-08-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
丘のてっぺんの<千年プラタナス>の木の下で、雨宿りをしていた“僕”。一緒になった少女から、木のぼり競争を持ち掛けられる。彼女が勝負に勝ったら、水晶のペンダントの魔除けをあげることに……『虹の娘』、
夜の散歩中。ふと気配を感じて足を止めた僕。そこには大きな銀狼がいて、「翡翠沼のあたりはやめておきなよ」と警告され……『夜の深さ』、
翡翠沼のほとりに来た狼。昨夜、ちらりと見かけたよりも大きくなった影がいて……『翡翠沼』、
僕がいちばん好きなのはガラスの橋。ゆっくり渡っていくと、むこうから人がやってくる……『いつか別の場所で』、
旅人は店主不在のカフェで手紙を書く。書き終えるとたちまち風がやってきて……『旅からの手紙』、
村のパン屋のトールさんの訪れを告げるラッパを吹く僕。パン屋にはもうすぐお嫁さんが来る……『幸せのパン』、
あたたかなよ晴れた午後に、<千年プラタナス>の下で眠っている天使をみつけた僕。その背中には白い翼があるけれど…… 『天使がひとやすみ』、
ときどき思い出す。草の匂いや土の匂い…。空の上から地上をながめながら、泣いている人に羽を落とすけれど…… 『白い羽』、
夕暮れに、道を歩いていたら、考古学の先生と出会った僕。一緒にとうもろこし迷路に挑戦することになって…… 『とうもろこし畑』、
毎朝、時計屋は店のおもてに置いてある大きな砂時計をひっくり返す。きょうの最初のお客は、顔見知りの小さな男の子……『宇宙の時計』、
そこは、風をつくる工場。真夏の晴れた日にだけ開いている。主人はあごひげさん。自分の果樹園で採れた果物で、桃のジュースと葡萄のジュースを作っていて……『風工場』、
眠り野に風が吹き、草が揺れている。もうじき<実の月>も終わるころ。さまざまな夢の切れ端に触れた僕……『眠り野』、
僕は、本を読むためでなく、ただここに来たくて図書館にやって来る。不思議なのは、管理している人の姿が見あたらないことで……『サンクチュアリ』、
冬至祭がもうすぐ。冬の市がひらかれ、朝からにぎやか。小物を売っていた小さな子が売り台をひっくり返したのを拾ってあげた僕。日暮れ前に同じ場所を通りかかると、朝の子が、胡桃の鈴をくれて……『胡桃の夢』、
笛売りは、村の市場に立っていた。どこか哀調をおびた音色の、その笛に惹かれた少年に、笛を安く売ってやり……『笛を吹く少年』、
春いちばんにやってくるのは万華鏡売り。けっして出来合いの品物は売らず、客の注文を受けてからつくる。
「いちばん美しいと思うものをひとつ持っておいで。それを入れたら万華鏡は出来上がり」万華鏡の中に入れる大切なものを探す子供たち……『カレイドスコープ』、
<水の月>の晴れた朝。ジャム屋の双子姉妹・ミナさんとエマさんが、プラムの実を摘んでいる。
そんな彼女たちの手伝いをする僕……『ころがるプラムのポルカ』、
夏の夜の薔薇園には、ときどき蛍が迷い込んでいる。そうっとすくって川岸まで連れていくけれど、ちょっと厄介……『薔薇迷路』、
ユズリハの森で暮らす鉱脈師の老人。冬の間は、石を細工物にしたりして暮らす彼に、いつかの夜に草原で拾った流れ星のかけらを魔除けに仕立ててもらい……『ユズリハ森で』、
きょうは凧あげにうってつけの秋の日。凧の木と呼ばれる木の葉にを凧にして、子供たちは遊ぶ…… 『木の葉の凧』、
店に現われる手品師。いつものカフェのテーブルで、朝のコーヒーをゆっくり味わう。軽く手品めいたことはするけれど、もうどこの舞台に立つこともない。
かつて都会では有名な手品師だった彼。アシスタントの女の子が目の前から消えて……『冬の手品師』、
谷の奥に、ほとんど人の行かない廃墟がいくつかある。そんな廃墟のひとつで、独楽を回す少年に会ったのは、<氷の月>の冬も終わるころ。あざやかな青い色の独楽で……『ディアボロ』、
凍える星の夜の図書館で、狼は眠れない子をみつけた。
これからどこに行くのか。考えてもわからないことばっかりで、どんどん怖くなっていくと語る……『眠れない子』、
くるくると季節が変わる。素敵なニュースが届くけれど、僕にはもうあまり時間がないらしい……『丘を越えて』の24編収録の掌編集。

“僕”を中心に、四季の移ろう中でのエピソードを語るお話たち。
やわらかでやさしい肌触り。
まさに眠る前のひとときに、ちょっとずつ読みたいお話かも♪
特に『サンクチュアリ』と『カレイドスコープ』が好きかなv

<11/8/29>

マカロン@ドルチェトウキョウ

2011-08-28 | スイーツ
 抹茶、フランボワーズ、胡麻、ショコラ、キャラメル、シトロンの6種。
 それぞれの風味のマカロン生地に、それぞれの風味のクリームやガナッシュが挟まれています。
 表面は滑らかで、シンプルですが無難に欠点のない感じかも。

 ドルチェトウキョウ:東京(麻布) ※恵比寿三越店で購入。

『文藝ガーリッシュ 素敵な本に選ばれたくて。』千野帽子(河出書房新社)

2011-08-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
尾崎翠、野溝七生子、森茉莉、武田百合子、太宰治、三島由紀夫、川端康成、久世光彦、山尾悠子、嶽本野ばら……近代文学作品から現代文学、SFやミステリ等からセレクトした、“志は高く 心は狭い”文科系小娘(フィエット)の為の、ブックガイド。

単に少女の為、という訳ではなく、凡百に流されない矜持を持った『小娘』に読んで欲しい本の紹介。
ちょっとアリプロ的少女像でもあるかな?
前々から気になっていたのですが、ようやく読めました♪
取り上げられてるのも気になってる作品が多く、今後の参考にしたいです。
それにしても千野さんって、男性だったんですね……。

<11/8/27,28>