黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

† 新刊情報(09/12) †

2009-12-31 | 新刊情報
<12月>
12/01
雪乃紗衣『彩雲国物語 暗き黄昏の宮』角川書店(文庫:ビーンズ)

シャンサ×リシャール・コラス『午前4時、東京で会いますか?』ポプラ社(文庫)

12/2
小池昌代『転生回遊女』小学館

12/3
いしいしんじ、森絵都、西加奈子『東と西 1』小学館

12/4
あさのあつこ『ガールズ・ストーリー』PHP出版

12/上
門井慶喜『天才までの距離』文藝春秋 

あさのあつこ『夜のだれかの玩具箱』文藝春秋

12/7
霧舎巧『私立霧舎学園ミステリ白書 十一月は天使が舞い降りた見立て殺人』講談社(ノベルス) 

霧舎巧『私立霧舎学園ミステリ白書 十二月は聖なる夜の予告殺人』講談社(ノベルス) 

石崎幸二『≠(ノットイコール)の殺人』講談社(ノベルス)

三津田信三『水魑の如き沈むもの』原書房 

12/8
矢崎存美『再びのぶたぶた』光文社(文庫)

12/10
西尾維新『難民探偵』講談社

12/12
三木笙子『世界記憶コンクール』東京創元社

12/14
中田永一『吉祥寺の朝日奈くん』祥伝社

12/中
浅倉卓弥『ルーシー・イン・ザ・スカイ・ウィズ・ダイヤモンズ』ポプラ社 

12/16
有川浩『シアター!』アスキー・メディアワークス(文庫) 

壁井ユカコ『カスタム・チャイルド 罪と罰』アスキー・メディアワークス(文庫)

12/17
長野まゆみ『ことばのブリキ罐 新装版』河出書房新社

12/18
桑原弘明『Scope(スコープ) 桑原弘明作品集』平凡社 

12/20
山本一力『まねき通り十二景』中央公論新社

12/21
畠中恵『つくも神さん、お茶ください』新潮社

小路幸也『リライブ』新潮社

12/22
桜庭一樹『お好みの本、入荷しました 桜庭一樹読書日記』東京創元社

ジィップ『マドゥモァゼル・ルウルウ』河出書房新社

12/25
田辺青蛙『魂追い』角川書店(文庫:ホラー)

椹野道流『妖魔なオレ様と下僕な僕 7』イーストプレス

今野緒雪『マリア様がみてる 私の巣』集英社(文庫:コバルト) 

榎田ユウリ『妖庵夜話 その探偵、人にあらず』角川書店

椹野道流『にゃんこ亭のレシピ 4』講談社(文庫:ホワイトハート) 

12/26
野村美月『“文学少女”見習いの、傷心。』エンターブレイン(文庫:ファミ通) ※DVD付特装版あり

喬林知『後はマのつく石の壁! 』角川書店(文庫:ビーンズ) 

12/下
山尾悠子『歪み真珠』国書刊行会  →延期?

江國香織、小川洋子、川上弘美、桐野夏生ほか『invitation』文藝春秋 

早瀬乱『絵伝の果て』文藝春秋



『にゃんこ亭のレシピ 4』椹野道流(講談社)

2009-12-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
銀杏村は冬を迎えていた。
ゴータが経営する料理店<にゃんこ亭>は、相変わらず試行錯誤を繰り返しながらも、地域に密着したお店を経営中。
もうすぐバレンタインということで、パティシエのサトルは、大量にチョコレートを買い込み、大はりきりで、おきつね様の娘・コギもお手伝い。サトルから、本命チョコを誰にやるのかを問われたコギは、悩んで……
“1章 いちばん好きの気持ち”、
2月末。
突然店の手伝いを休むと宣言するコギ。おとなりのフデコさんにお雛様の人形づくりを誘われているのだという。そんな彼女の初節句に、何かするべきか悩むふたりだったが……“2章 コギのひな祭り”、
まだ桜の花は咲いていないというのに、コギが桜の花びらを一枚みつけてきた。春の挨拶。
4月。もうすぐやってくるコギの誕生日をどうするか考えるふたり。ゴータは、母であるおきつね様の元に返してはと提案。一日だけ返してホームシックになったり、そのまま山に帰りたいと言いださなかと心配しつつも、当日送り出すが、コギの不在に物足りなさを感じて……“3章 初めてのたんじょうび”を収録。

シリーズ第4作。
あいかわらずなコギの可愛らしさにめろめろ~vv
……それにしても“ジオングの脚”って…(笑)。この作品を読んでる年齢層が、理解できるか微妙なギャグ(?)だと思うのですが>椹野さん

<09/12/31>


『Scope 桑原弘明作品集』桑原弘明(平凡社)

2009-12-31 | 読了本(小説、エッセイ等)
桑原さん作成の、スコープ37点、オブジェ13点のグラビア収録と巖谷國士、四谷シモン、種村季弘の三氏によるエッセイを収録。

今年発表の作品が早くも載っていたり、豪華な一冊(カバー下の『穴』に、にやり…)。
でも、実物を観ているものは、この写真だけじゃなくて、違う場面も載せてほしいのに~というのも、多々あったり(一部は変化も載せてあるものの少ない…)。
今回の『星をひろった話』の宇宙とか、『Rubeus』の犬の影とか…。

<09/12/31>

『煙突の上にハイヒール』小川一水(光文社)

2009-12-30 | 読了本(小説、エッセイ等)
付き合っていた恋人の為に、お金を貯めていたOL・宿原織香。ところがその恋人が結婚詐欺師であるとテレビで知った彼女は、彼の為に用意していたお金で、衝動的に、発売されたばかりの高価なMew(マン・エンハンサー・バイウイング)という一人乗り背負い式ヘリコプターを買ってしまう。周囲の人々に秘密にしていたが、同僚の細倉貴和子にばれ、彼女も始めることに。一緒に空の散歩を楽しむが、そんな中で一人の男性を助ける……『煙突の上にハイヒール』、
大学の助手・御厨がアパートで飼っている雄猫・ゴローが太り始めたことから、友人たちと共にゴローに車載カメラを装着し、その行動を記録することに。そのカメラに映っていたのは、ある女性とその部屋……それは近所のコンビニで働く魚沼唯の部屋だったのだった。
ひょんなことから彼女と親しくなった御厨だが、ゴローの事は言い出せずにいた。そんな中、ゴローが怪我をして帰ってきて……『カムキャット・アドベンチャー』、
クリスマスイブ。雪の降るオープンカフェにいた未知は、タスクという少年型のロボットに出会う。持ち主だった老婦人・華さんの葬儀の帰りだという。一方、浮気をしている恋人の裕也に決断を迫った未知は……『イブのオープンカフェ』、
一角電機工業で働く吉崎晃司は、部下で、ひとつ下の後輩である生粋の工学オタク・倉近稔が、人間そっくりなロボット・ミナを密かに作ったことに気づいた。それを商品化するため、二人で密かに公開に向けてブラッシュアップと根回しを進めた。その甲斐あって完成した、量産型ロボット“芳乃”は売れたが……『おれたちのピュグマリオン』、
2015年。臨時扶養者特措法により、両親たちを病でなくし身寄りのない少女・山口芳緒を預かることになった狩野習人。互いに4年前に流行し、多数の死者をだした伝染病・白鳥熱により、家族を失っていたふたりだったが、それぞれに秘密を抱えていて……『白鳥熱の朝に』の5編収録。

SF設定を使った近未来的な短編集。
それぞれの設定を活かした素敵な作品ばかりv
表題作も良かったですが、猫好き的には、『カムキャット~』が(笑)。

<09/12/30>

『土井徹先生の診療事件簿』五十嵐貴久(幻冬舎)

2009-12-29 | 読了本(小説、エッセイ等)
殉職警官を父に持つ立花令子は、東大卒ながらのんびりした性格が災いし、就職戦線に乗り遅れてしまう。母の勧めで公務員試験を受験。他の省庁を受けたが落ちてしまい、警察庁に入庁することに。
父が伝説の刑事だったことから、南武蔵野署の副署長に任命されるも、危険から遠ざけられ、毎日暇な日々を過ごしている。
そんなある日、署長・佐久間から、小山田伝一郎という警察OBのノイローゼ気味の老人が、自分を殺そうとしている人間がいると訴えており、その相談に乗って欲しいと頼まれる。
話を聞くため、鳥井刑事とともに小山田家に出かけた令子は、そこで小山田家の飼犬・ダックスフントのトムを診察にやってきた、初老の獣医・土井徹と孫娘の桃子に出会う。桃子曰く、動物とはなせるという先生は、令子に犬が“語った”、ある事実を告げる……『老人と犬』、
署長が電話で不審な会話をしているのを聞いた令子。その後、自分のデスクを何者かが漁った形跡を感じ、状況から犯人は署長ではないかと疑う令子。
そんな彼女に先生は……『奇妙な痕跡』、
先生たちと井の頭公園でおでんを食べようとしている令子の元に、殺人事件発生の報が届いた。
現場は、折りしもすぐ近くのローレルスクエア・タワーというマンション901号室。
令子が、現場に駆けつけるとすでに犯人は捕まえたという。
殺害されたのはローン会社を経営する佳山。風邪で休んでいるところに窃盗の常習犯である、野々山貞三という男が押し入り、そこを大森というバイク便の男が取り押さえたという。野々山は、部屋でカエルの声を聞いたと証言しているが、水槽はあるものの、その姿はなく……『かえるのうたが、きこえてくるよ』、
吉祥寺の名物屋敷のひとつ、猫屋敷…何十匹もの猫を飼っている…の問題に関わることになった令子。
家主は老婆で大伴美佐江。ひきこもりの孫・正人と暮らしているという。特に一週間ほど、猫の夜鳴きと臭いがひどいというのだ。
美佐江はガン告知を受けており、甥夫婦の娘・松前佳美が面倒を見ているのだが、彼女からの依頼で様子を見に行った令子は……『笑う猫』、
社交的な母の友人である川越夫人から相談を受けた令子。
夫の仕事の関係で、転勤してきたという一家には、中一の息子・良雄と幼稚園の娘・友香の2人の子どもがいる。
夫人は、子供部屋の天袋に隠されていた成人雑誌を発見、良雄が、万引きしているのではないかというのだった……『おそるべき子供たち』、
その立場故に、署内の人間となかなか親しくなれない令子が、唯一友人と呼べるのは、鑑識係に所属する警察犬の訓練士・竹内冬子。
そんな彼女から訓練所の石鹸がたびたび盗まれている件について相談を受けた。ホームレスの仕業ではないかと疑う彼女に、先生は……『トゥルーカラー』、
父のかつての後輩だが、交番勤務にこだわり、とどまり続けた近藤巡査。
昔から令子の家に出入りし、近藤のおじさんと慕っていた彼が、何者かに殺害された。関西の暴力団・砥川組の先鋒部隊のひとりである大蔵尚也という男が、拳銃を奪うために襲ったと名乗り出たが、その話をきいた先生は、大蔵の発言に気になることがあるという……『警官殺し』の7編収録の連作短編集。

亡き父が優秀な刑事だった所為で、分不相応な役職に置かれてしまった令子と、動物の行動からいろんな事柄を読み解くことができる獣医の土井先生が関わる事件のお話。ミステリ。
謎を解いてしまう土井先生は素敵なのですが、それゆえに令子の不甲斐なさが目立ってる感じ…警察の副署長なのにそれでいいのか!とツッコミたくなります(笑)。
まだ続きそうな気配もあるので、今後の活躍に期待、かな?
……表紙が、各話のネタバレになってます(笑)。

<09/12/29>

『ガールズ・ストーリー おいち不思議がたり』あさのあつこ(PHP研究所)

2009-12-28 | 読了本(小説、エッセイ等)
江戸深川の菖蒲長屋で、町医師である父・藍野松庵の仕事を手伝い、忙しい日々を送っている十六の娘・おいち。彼女には、人々が上げる心の悲鳴を感じ取ることができる不思議な能力が備わっていた。
母・お里は彼女が五歳の頃に流行病で亡くなり、その姉にあたる伯母・おうたが彼女の世話を焼いている。
そんなおうたが、おいちに縁談話を持ってきた。相手は、常盤町の生薬屋鵜野屋の若旦那・直介。
そんなある雨の日、その直介が家にやってきた。実は二十年前、熱病にかかっていた直介を助けたのは松庵で、彼の病故に両親の店は一度潰れたが、その後必死に働き、再建。助けてもらった松庵に恩義を感じて行方を探していたという。
おいちは、そんな直介の後ろに見えた女の影が気にかかり、店に様子をうかがいに行くが、女中のお絹に夫婦になると殺されると忠告されて……

ちょっと不思議な能力を持つ町医者の娘・おいちに持ち上がった縁談話から、鵜野屋にまつわる問題にかかることになるお話。ちょっとミステリテイストな時代小説。
普段、時代小説を読まない若い層にも読んでもらうためか、タイトルが時代物っぽくないですね(笑)。

<09/12/28>

マカロン・その2@ププリエ

2009-12-27 | スイーツ
 黒ごま、?、フランボワーズ(or いちご)、アーモンド、カシス?の5種。
 不明な赤いのと、フランボワーズ?には+ジャム、アーモンドには細かいアーモンドの粒、紫のはカシスかどうかわかりませんが、他に浮かばなかったので;(中のクリームは白)

 夢菓子工房 ププリエ:埼玉 ※エキュート大宮で購入。

マカロン・その1@ププリエ

2009-12-27 | スイーツ
 オレンジ、コーヒー、パッション、ピスタチオ、ショコラの5種(※種類の表記がなかったので、便宜上適当に命名。実際のものと違う可能性があります)。
 サクっとしていて、中はしっとり。クリームは多めかな。
 基本的にはそれぞれの風味のバタークリーム。オレンジには+マーマレード、ショコラにはガナッシュとチョコチップが入っています。

 夢菓子工房 ププリエ:埼玉 ※エキュート大宮で購入。

『はなたちばな亭らぷそでぃ』澤見彰(角川書店)

2009-12-27 | 読了本(小説、エッセイ等)
神田蝋燭町の橘屋の裏庭にある離れにある、手習い小屋・たちばな堂。
病がちな父杢兵衛に代わり、一人で切り回す娘、お久は美人で賢いが、ちょっと鈍感。毎日子供たちと悪戦苦闘の日々。
年の暮れ。そんな彼女の元に、橘屋の手代で幼なじみの金一が、クマと名付けた…全身真っ白なのに、目のまわりだけ隈取りをしたように黒くなっていることから…拾い犬を連れてやってきた。店では飼えないことから、しかたなく飼うことになったお久。ところが、それを快く思わない橘屋の旦那やおかみさん、番頭たちの意志を受け、丁稚の久造がやってきたが、出入りの子供たちの言葉を勘違い、さらに話がおかしな方向に転がって……『暮れの使い』、
春。休んだことのない手習い小屋を休みにして出かけたお久。そんな彼女の様子が気になり、後を付けることにした金一と手習い小屋に通う子ども・与太郎。
お久は小間物屋に入り、その後同じ年頃のお染、お富、お紺と出会う。彼女たちと逢う約束をしていたらしく……『はなむけ』、
夏。橘屋の旦那夫婦と隠居した先代が墓参に、店の者たちも暇を貰って留守の間に、丁稚の久造が熱を出して寝込んでしまった。
その看病をする金一とおひさは、父がいつも世話になっている医師・良玄を呼び、看てもらうが、久造を看た後席をはずした先生はそのまま姿を消し、お久はうとうとして、夢かうつつか奇妙な体験を……『名医の秘薬』、
橋の上で身投げをしようとしている女・お美代を助けた金一。
高尾の山から生き別れの弟・捨松を捜しに江戸にやってきたという彼女は、橘屋で飯炊きとして働くことになり、その弟探しを手伝うことになったお久。
一方、巷ではたちばな堂から、夜な夜に妙な悲鳴が聞こえるという苦情が。それが化け物だという噂が出回って……『やきもちは狸も食わぬ』、
無事再会を果たした姉弟。そこで捨松が、山に帰れなかった理由があきらかに。
一族に伝わるご神体…先祖にそっくりだという置物を持ち出して、失くしてしまったのだという。
町内に恐ろしいことがおこるかも、というお美代の予言通り、蝋燭町界隈では、物がなくなったりと不思議なことが起こり始め……『十五夜政談 上・下』を収録。
 
時代物&和風ファンタジー&コメディ…みたいな感じ?
語り口は講談か落語のように軽妙な感じで、どたばたと賑やか。

<09/12/27>