黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『最期の旅、きみへの道』C.S.リチャードソン(早川書房)

2009-06-11 | 読了本(小説、エッセイ等)
広告代理店勤務のアンブロウズ・ゼファーは、愛する妻ザッポーラ・アシュケナージ(ジッパー)と共に満ち足りた生活を過ごしていた。
ところが50歳の誕生日、医師に原因不明の病で余命1カ月だと宣告されてしまう。
そんな彼は残された日々で、妻と共に最期の旅に出ようと決意。
思い出の地を、頭文字のアルファベットの順に訪れようと共に作成したリスト。Aはアムステルダム、Bはベルリン、Cはシャルトル……やがて二人に運命の刻が訪れるが……

余命を宣告された男の話というよりも、究極の状況下での夫婦愛の美しさを描いたお話、といった感じ。
必要以上に悲壮感は漂わず、静謐な空気を感じました。

<09/6/11>