黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

『破妖の剣外伝 言の葉は呪縛する』前田珠子(集英社)

2009-06-09 | 読了本(小説、エッセイ等)
強大な言霊を行使し、代々過去の記憶を持ち生まれ変わりながら、マヤフ国を守護する<言の葉姫>。
しかし彼女を狙う妖貴の罠により、彼女の守護は破れ、王都クタハは猛火に包まれた。そんな彼女を、どうせすぐに生まれ変わるのだからと、置き去りにしたマヤフの中枢を担う者たち。
そんな彼女が、今わの際、最も強く思ったのは、ほんのわずかしか時間を共にすることができなかった年の離れた実妹・リエンカのこと。彼女を護る為に、そして妖貴に滅ぼした人間の苦しみを感じさせるように、自らの力を発揮し、最大の力をこめた『呪』をかけた。
一方、火事により両親を失ったリエンカは、王都の大火で命を落とした姉イーアンシルの遺言を届けに来た青年レンバルトに危ういところを助けられ、以来生まれ故郷を離れ、第二都市のユーライカで彼と共に暮らしていた。
それから4年。彼女はレンバルトに恋していることを自覚するが、その矢先、彼が自分を護るのは、姉との約束の所為だと知り、絶望する。
そんな中、7年経っても生まれ変わりが見つからない言の葉姫の行方を探す、国の中枢の人間が、その手掛りを探す為、リエンカの元にやってきた。彼女の過去の記憶を無理矢理揺り起こしてでも、得ようとする彼らの追手から逃げる途中、朱金に輝く女性に助けられ………『言ノ葉ノ呪縛 夢ノ扉』、
花屋で働く花馬鹿の青年・エンランドは、ある日、店を訪ねてきた女性に一目ぼれ。ある人物に贈る為の『花王』を探していた彼女の為に、自分が育てていた牡丹を届ける途中、常連客である未亡人・イレイヤの娘スターリアに攫われた。彼女たちは人ならぬ存在で……『アイの言の葉』の2編収録。

<破妖の剣>シリーズ・外伝……えーーっと、6年ぶりくらい?
読む方もアレですが、書かれてる前田さんも久しぶりな所為か、あっさり軽めというかリハビリテイスト(笑)。
どちらの話も、ラス以外の視点で描かれてるので、彼女が美人だ美人だと言われているのがちょっと楽しいです。
イラストが厦門さんから変更されてしまったので、(悪くはないけれど)ちょっと迫力不足の感が…;

<09/6/9>