姉の結婚式を明日に控え、そこに出すご馳走の材料を調達するため、猟に出かけたジュゼッペ。しかし銃は思い通りに弾が出ず、獲物を逃してばかり……『運の悪い狩人』、
むかし、ボローニャの町の真ん中のマッジョーレ広場に、アイスクリームで出来た宮殿があった。人々は一生懸命なめて……『アイスクリームの宮殿』、
散歩に出かけたジョヴァンニ坊やは、ぼんやりしていて手をなくし、さらに……『うっかり坊やの散歩』、
ブスト・アルシツィオという町では、子どもたちがいろんな物を壊してばかりいて、親たちは困っていた。思慮深いガンベローニ会計士の提案で、子どもたちが壊すための建物が用意され……『壊さなければならない建物』、
ガヴィラーテという町に、毎日人々のくしゃみを数えているおばさんがいた。それを女ともだちに報告してはおしゃべりしていたのだが……『くしゃみを数えるおばさん』、
偉大なる旅行家ジョヴァンニーノ・ペルディジョルノ。ある時、家に角がない国に着き……『とんがりのない国』、
ジョヴァンニーノは、バター人がすむ国に着いた。彼らは陽に当たると溶けてしまう為、冷蔵庫で暮らしていて……『バター人』、
コロリと落ちてばかりいる小さなおてんば少女・アリーチェ。目覚まし時計の中やびんの中、さまざまな場所にもぐりこむ彼女をおじいさんは探し……『アリーチェ・コロリーナ』、
バルレッタに住む三人兄弟が歩いていると、茶色い道に行き当たった。それはチョコレートでできた道で……『チョコレートの道』、
男の子がふたり、彼らだけに通じることばで会話していた。そんな様子を、おじいさんとおばあさんは見ていて……『ブリフ、ブルフ、ブラフ』、
床屋の主人が、商人からスウェーデンの首都ストックホルムを買った。お金を貯めて、その町を訪問した彼は……『ストックホルムの町を買う』、
ある日、ジョヴァンニーノは、ローマへ行って王様の鼻をさわってこようと決意した……『王様の鼻をさわる話』、
あるときピオンピーノに、コンフェッティ(※お菓子)の雨が降った。人々はたくさん拾い集め……『ピオンピーノのおいしい雨』、
チェゼナティコの海岸沿い、古い回転木馬があった。一見、ぱっとしない回転木馬だけれど、子どもたちには大人気。その理由は……『チェゼナティコの回転木馬』、
ローマにごく近いところにあるオスティア海岸。ある時、そこに空中に浮きながら、ビーチパラソルを差し、デッキチェアでくつろぐ男が現れた……『オスティアの海岸で』、
マンガのネズミは、雑誌の中で暮らすのに嫌気がさし、本物のネズミたちがいる世界にやってきた。しかし、彼らと言葉が通じず……『雑誌から飛び出したネズミ』、
マンジョーニアという王国の国王たちは、代々大食いで、何でも食べてしまい……『マンジョーニア国の歴史』、
ある日、アリーチェは海へ出かけた。魚になりたいと願った彼女が、漁師の息子に訊くと……『アリーチェ、海に落ちる』、
大規模な戦争が勃発。いつまでも長引く戦いの中、すべての青銅や鉄は底を尽き、やがて鐘を溶かして大砲がつくられた……『鐘の戦争』、
若いエビは、努力の末、前に向かって歩けようになったのだが、周囲には理解されず……『進め!若エビ』、
マッジョーレ湖の近くの町ラヴェーノ。船着き場の真ん中に住む男の人の鼻が逃げ出して…『逃げる鼻』、
町のはずれで、道は三方に分かれていた。一本は海、二本目は都会、三本目はどこにも着かない道。マルティーノがその道を歩き、辿りついた場所は……『どこにもつながってない道』、
ゴナリオは七人兄弟の末っ子。しかし、両親は彼を学校に通わせるお金がなく、大きな農園へ働きに出された。彼はそこでかかし役をしていた……『かかし』、
ある日、幼いクラウディオは老人が落としたステッキを拾ってあげた。しかし、その老人は自分はもういらないからと彼にくれた。それにまたがったクラウディオは……『夢見るステッキ』、
マッジョーレ湖の近くのサンタントニオという町に、ジャムを作るのがとても上手なアポッローニアという女性がいた。
彼女はどんな材料からでも美味しいジャムを作り出すことができ……『ジャム作りの名人アポッローニア』、
アーダおばさんはすっかり年を取り、老人ホームに入ることに。そんな彼女は、鳥たちのために窓際に砕いたビスケットをあげることを習慣にしていた……『アーダおばさん』、
太陽は火の車に乗っては四方八方に輝きを放ちながら、楽しく元気いっぱいに空を旅していた。それを見た雲は、波風を立てようと文句をいって……『太陽と雲』、
他、『死ななければならない王様』『流れ星を作る魔法使い』『ミダス王』『青い信号』『猫を食べたネズミ』『9を下ろして』『透明人間トニーノ』『優しいジルベルト』『泣く、ということは』『熱ないない病』『日曜日の朝』『寝るとき、起きるとき』『クリスタルのジャコモ』『ひとりだけれど七人』『コロッセオを盗んだ男』『星へのエレベーター』『トロリーバス75番』『逃げたプルチネッラ』『ヴァルテッリーナの左官屋』『兵士の毛布』『真実の星』『宇宙の料理』『学習キャンディ』『宇宙ヒヨコ』『まちがいだらけのお話』『2点増しで合格』『どうってことない小男』『地球と人のものがたり』の55編収録。
あらすじは、半分で挫折;
仕事で忙しくなかなか家に帰れないサラリーマン・ビアンキさんが、娘の為に毎日同じ時間に家に電話をしてお話を聞かせる…という設定で語られる(最初の説明以外には登場しませんが)、掌編集。
内容はファンタジックだったり、シュールだったり、教訓めいていたりいろいろ。
きっとこの女の子は甘いものが好きなんだろうなぁ、とか、このキャラクターが気に入ったのかなぁとか、裏で展開されている父娘の会話を想像するのも楽しいです(笑)。
<09/6/2>
むかし、ボローニャの町の真ん中のマッジョーレ広場に、アイスクリームで出来た宮殿があった。人々は一生懸命なめて……『アイスクリームの宮殿』、
散歩に出かけたジョヴァンニ坊やは、ぼんやりしていて手をなくし、さらに……『うっかり坊やの散歩』、
ブスト・アルシツィオという町では、子どもたちがいろんな物を壊してばかりいて、親たちは困っていた。思慮深いガンベローニ会計士の提案で、子どもたちが壊すための建物が用意され……『壊さなければならない建物』、
ガヴィラーテという町に、毎日人々のくしゃみを数えているおばさんがいた。それを女ともだちに報告してはおしゃべりしていたのだが……『くしゃみを数えるおばさん』、
偉大なる旅行家ジョヴァンニーノ・ペルディジョルノ。ある時、家に角がない国に着き……『とんがりのない国』、
ジョヴァンニーノは、バター人がすむ国に着いた。彼らは陽に当たると溶けてしまう為、冷蔵庫で暮らしていて……『バター人』、
コロリと落ちてばかりいる小さなおてんば少女・アリーチェ。目覚まし時計の中やびんの中、さまざまな場所にもぐりこむ彼女をおじいさんは探し……『アリーチェ・コロリーナ』、
バルレッタに住む三人兄弟が歩いていると、茶色い道に行き当たった。それはチョコレートでできた道で……『チョコレートの道』、
男の子がふたり、彼らだけに通じることばで会話していた。そんな様子を、おじいさんとおばあさんは見ていて……『ブリフ、ブルフ、ブラフ』、
床屋の主人が、商人からスウェーデンの首都ストックホルムを買った。お金を貯めて、その町を訪問した彼は……『ストックホルムの町を買う』、
ある日、ジョヴァンニーノは、ローマへ行って王様の鼻をさわってこようと決意した……『王様の鼻をさわる話』、
あるときピオンピーノに、コンフェッティ(※お菓子)の雨が降った。人々はたくさん拾い集め……『ピオンピーノのおいしい雨』、
チェゼナティコの海岸沿い、古い回転木馬があった。一見、ぱっとしない回転木馬だけれど、子どもたちには大人気。その理由は……『チェゼナティコの回転木馬』、
ローマにごく近いところにあるオスティア海岸。ある時、そこに空中に浮きながら、ビーチパラソルを差し、デッキチェアでくつろぐ男が現れた……『オスティアの海岸で』、
マンガのネズミは、雑誌の中で暮らすのに嫌気がさし、本物のネズミたちがいる世界にやってきた。しかし、彼らと言葉が通じず……『雑誌から飛び出したネズミ』、
マンジョーニアという王国の国王たちは、代々大食いで、何でも食べてしまい……『マンジョーニア国の歴史』、
ある日、アリーチェは海へ出かけた。魚になりたいと願った彼女が、漁師の息子に訊くと……『アリーチェ、海に落ちる』、
大規模な戦争が勃発。いつまでも長引く戦いの中、すべての青銅や鉄は底を尽き、やがて鐘を溶かして大砲がつくられた……『鐘の戦争』、
若いエビは、努力の末、前に向かって歩けようになったのだが、周囲には理解されず……『進め!若エビ』、
マッジョーレ湖の近くの町ラヴェーノ。船着き場の真ん中に住む男の人の鼻が逃げ出して…『逃げる鼻』、
町のはずれで、道は三方に分かれていた。一本は海、二本目は都会、三本目はどこにも着かない道。マルティーノがその道を歩き、辿りついた場所は……『どこにもつながってない道』、
ゴナリオは七人兄弟の末っ子。しかし、両親は彼を学校に通わせるお金がなく、大きな農園へ働きに出された。彼はそこでかかし役をしていた……『かかし』、
ある日、幼いクラウディオは老人が落としたステッキを拾ってあげた。しかし、その老人は自分はもういらないからと彼にくれた。それにまたがったクラウディオは……『夢見るステッキ』、
マッジョーレ湖の近くのサンタントニオという町に、ジャムを作るのがとても上手なアポッローニアという女性がいた。
彼女はどんな材料からでも美味しいジャムを作り出すことができ……『ジャム作りの名人アポッローニア』、
アーダおばさんはすっかり年を取り、老人ホームに入ることに。そんな彼女は、鳥たちのために窓際に砕いたビスケットをあげることを習慣にしていた……『アーダおばさん』、
太陽は火の車に乗っては四方八方に輝きを放ちながら、楽しく元気いっぱいに空を旅していた。それを見た雲は、波風を立てようと文句をいって……『太陽と雲』、
他、『死ななければならない王様』『流れ星を作る魔法使い』『ミダス王』『青い信号』『猫を食べたネズミ』『9を下ろして』『透明人間トニーノ』『優しいジルベルト』『泣く、ということは』『熱ないない病』『日曜日の朝』『寝るとき、起きるとき』『クリスタルのジャコモ』『ひとりだけれど七人』『コロッセオを盗んだ男』『星へのエレベーター』『トロリーバス75番』『逃げたプルチネッラ』『ヴァルテッリーナの左官屋』『兵士の毛布』『真実の星』『宇宙の料理』『学習キャンディ』『宇宙ヒヨコ』『まちがいだらけのお話』『2点増しで合格』『どうってことない小男』『地球と人のものがたり』の55編収録。
あらすじは、半分で挫折;
仕事で忙しくなかなか家に帰れないサラリーマン・ビアンキさんが、娘の為に毎日同じ時間に家に電話をしてお話を聞かせる…という設定で語られる(最初の説明以外には登場しませんが)、掌編集。
内容はファンタジックだったり、シュールだったり、教訓めいていたりいろいろ。
きっとこの女の子は甘いものが好きなんだろうなぁ、とか、このキャラクターが気に入ったのかなぁとか、裏で展開されている父娘の会話を想像するのも楽しいです(笑)。
<09/6/2>