黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

和楽・その2@和楽紅屋

2009-06-01 | スイーツ
 前回の続き。
 あおさ黒胡椒、きなこ、黒糖、醤油、味噌、焼りんご、ゆずの7種。
 どれも美味しいですが、あおさ~は、スイーツというよりは、おつまみになりそうな感じ(笑)。 

 和楽紅屋:東京

『hope』松本俊明(ポプラ社)

2009-06-01 | 読了本(小説、エッセイ等)
郊外へ向かう地下鉄に乗った“僕”は、たまたま男の子とそのお父さんと一緒の席になる。
ふと右側から声がし、向くと7、8歳の少女と彼女より3、4歳上の姉らしき少女が何かに怯えていた。そこにいたのは一匹の小さなバッタ。それを見たお父さんは……『グラスホッパー物語』、
僕が住んでいるフラットの近くにあり、よく利用するスーパーマーケット・Marks&Spencer(M&S)。
ある日、ひょんなことからAquaというレジ打ちの女性と親しくなった僕は、店に行く度に彼女のレジに並ぶようになったのだが……『AQUAの瞳』、
2月の夕方。日本から訪ねてきた友人と共に、ダブルデッカーに乗った僕は、10、11歳くらいの少年に話しかけられた。
自分も、去年日本に出かけたという彼は、別れ際、僕らに……『小さなジェントルマン』、
寒さの余韻がのこる、3月はじめの夕暮れ前。不思議な魅力をもつ電気店の入口付近に、ひとりのホームレスが座り込んでいた……『赤いマグカップ』、
僕の住んでいるフラットの上階に、とても仲の良いスイス人のおばあちゃんがいる。
5月のある日、彼女の友人である英国人のキャロルと一緒に、キュー・ガーデンズに行かないかと誘われて、出かけたのだが
……『キャロルのウィンク』、
夏。ハイドパークを歩いていた僕は、リスにピーナッツをあげているひと組の親子…少年とその母に出会った。
スウェーデンから旅行者だという彼らは、去年もこの地を訪れ、すっかりリスに夢中に。今回も、リスに会う為だけに来たという……『リスに恋した少年』、
仕事の息抜きの為に散歩に行き、BodyShopに出かけた僕。その入り口の回転扉で、美人と順番を譲り合い……『ロンドンの休日』、
乗っていたダブルデッカーが急に止まった。乗客たちに動揺が走る中、運転手はバスを降りて、歩道にいた老夫婦に駆け寄った……『ダブルデッカーのドライバー』、
ノッティング・ヒル・ゲイトでは、8月の最後の週末の2日間に、ロンドンでも有名な“ノッティング・ヒル・カーニバル”というイベントがあり、派手なコスチュームの人々が踊る。
そのカーニバルの様子を、友人と自室から見物していると、その中のダンサーの男性と目が合い、トイレを貸して欲しいと頼まれて……『1£コインの輝き』、
ある年のカーニバル。小さな女の子が入口付近で泣いていた。名家の令嬢風のワンピースを着た彼女は迷子になったらしい。そこへ警官が現れて……『小さな淑女と白馬の王子さま』、
地下鉄の駅を歩いて僕は、push chair(乳母車?)を押すお母さんがホームへと続く階段の下で困っているのを見かけた。彼女たちの手助けをしようとした瞬間、後からパンク少年の2人組が現れて……『誘拐犯はパンク少年』、
地下鉄のノッティング・ヒル・ゲイト駅にひとりのホームレスがいた。そこへビジネスマンが通り、そのホームレスに自分が持っていたハンバーガーを差し出した。しかしそれを受け取ったホームレスは、それを持って歩き出し……『ハンバーガーの行方』、
4月のある、霧雨の日。買物に行ったスーパーのパン売り場で、男の子が、並んでいたドーナツのチョコレートを嘗めてしまった。彼のお母さんは即座に注意し……『ドーナツを持った衛兵行進』、
日本人の友人と二人でクリスピークリームドーナツの行列に並んだ…列に並ぶと配られるドーナツ目当てに。ところが、友人の番、というところでドーナツがなくなってしまい……『スマイル』の14編と、プロローグとエピローグを収録。

ロンドン在住の“僕”(=松本さん?)が出逢った、ちょっといい話的なエピソード集(虚実が不明なので、掌編集というか、エッセイ集というかは微妙なライン)。ちょっと道徳の教科書とかを思い出します(笑)。
ちなみに松本さんは、ピアニスト兼有名作曲家(わたしはお名前は知りませんでしたが、超ヒット曲を手がけてられる方)で、『グラスホッパー~』は、“みんなのうた”で発表されて人気を博した作品の原案?だとか。
装丁も可愛いので、プレゼントとかに良さそう。

<09/6/1>