黒猫書房書庫

スイーツ多めな日々です…。ブログはちょー停滞中(´-ω-`)

初夏のクープ@プレジール

2009-06-04 | スイーツ
 上に、オレンジ、パイン、パッションフルーツなどの細かくしたものが載っていて、その下にごく薄いホワイトチョコレートの板、バニラのクリーム、フランボワーズソース、グレープフルーツゼリーと重ねられています。
 色合いが綺麗v

 ラ・パティスリー プレジール:新潟(新潟) ※新潟伊勢丹のグルメフェスタで購入

『カラクリ荘の異人たち3 ~帰り花と忘れ音の時~』霜島ケイ(ソフトバンククリエイティブ)

2009-06-04 | 読了本(小説、エッセイ等)
11月の終わり。
実家の継母・鈴子から、太一宛にお手製クッキーが届いた。おそろしく固く、砂糖の塊のように甘いそれを食べた十遠見や古都子たちが、悪くないと評す理由がわからない太一。そして半年間、同じ家に暮らしながら、彼女がどんな人だったのかを知らずにいたことに気づく。
そんな中、空栗荘にやってきた老紳士を、うかつにも招き入れてしまった太一。その老紳士は、柊二郎に頼みたいことがあるのだという。地方の名士で資産家でもあった、彼の父がつくった一冊の本が行方不明になっていたのだが、最近それが賽河原町の裏側(妖怪の町)の古本屋にあることがわかったのだという。
しかし、自分では入る事ができないため力を借りたいのだという。太一も彼を招き入れた責任として、本探しを手伝うことになり……一章 時雨月の客、
手形を取らせて欲しいとい采奈から頼まれた太一。そんな彼女にも鈴子のクッキーの感想を訊こうと食べてもらったが、思わず自分がつくったと嘘をついてしまい、気まずい思いをする。
そして12月。年末年始に、住人たちがそのままここで過ごすことを知った太一は、自分も実家に帰らず、ここで過ごそうとするが、そんな態度を、いつもは温厚なレンに逃げているだけだといわれ、喧嘩してしまう。
そんな中、期末テストの初日を終え、帰宅する途中、裏側の町の方に迷い込んでしまった太一は、ろくろっ首から柊二郎へと徳利を渡すように頼まれる。しかし直後、別の妖怪たちに投げ飛ばされて、割れてしまったその中には、溶けてしまった雪女・六花が入っていた。うっかり彼女は太一に憑いてしまい……二章 帰り花と忘れ音の時、
冬休みに入る前の最後の日曜日。
思い立って、実家へ戻ってみることにした太一。しかしチャイムを押して出てきたのは、見知らぬ、くだびれたジャージにメガネの女性…実はそれは鈴子だった。太一と一緒に暮らしていた時に、身ぎれいにしていたらしい。
どうやら彼女は、多感な十代の男の子の幻想を壊さないようにという気遣いで、そうしていたのだという。父曰く、彼女は“考え方や感覚が、明後日の方角くらいずれている”らしい。思いもかけない一面を知った太一は……三章 冬燈 の3話収録。

シリーズ第3作。
ちょっとずつ周囲が見えてきて、成長しているっぽい太一の姿が微笑ましいです。
鈴子さんが意外な感じで、ちょっと楽しい方でした(笑)。

<09/6/4>