仮 定 さ れ た 有 機 交 流 電 燈

歴史・文化・環境をめぐる学術的話題から、映画やゲームについての無節操な評論まで、心象スケッチを連ねてゆきます。

この1週間の反省

2011-06-19 07:58:35 | 生きる犬韜
上南戦からこっち、今までにない事務的な忙しさを経験している。事務系に所属している職員の皆さんからすれば当然なのだろうが、とにかく会議、書類確認、場合によっては書類作成の繰り返しである。毎週開催されるセンターのミーティング、奨学金申請者の面接、こちらも毎週のようになっているホフマンホール運営協議会、学生生活委員会、それぞれに本会議とブリーフィングが行われる。6月後半からは、ホフマンホールの方は一段落となるが、今度はボランティアビューロー運営委員会、課外活動検討小委員会等々が加わってくる。センター長補佐になる以前も委員会仕事はいろいろこなしてきたが、今回は委員長や副委員長という立場なので、会議の場だけに出て意見をいっていればよいというわけにはいかないのだ。その他、初年次教育検討小委員会をはじめ、上智史学会の大会シンポの準備等々、学部・学科関係の仕事も多々あるので、時間的余裕が何も持てない情況だ。毎日、複数の会議のあることも少なくない。研究室に電話がかかってきて、センターに呼び出されることもままある。当然、これまで授業準備に使っていた時間が大きく割かれるわけで、教育のクオリティーに支障が出て来ていることは否めない。とくに、毎年金曜に開講している「日本史特講」については、質疑応答のブログ更新をはじめとして、充分に作業を進めることができていない。これまでは木曜を研究日に設定し、充分な準備をして特講に臨んでいたのだが、木曜に研究日が取れないことが増えてきたのだ。毎週、何とかぎりぎりで準備を間に合わせているが、全体のスケジュールに合わせて内容を調整し、深さと広さのバランスをとることができていない。これはひとつの責任として、最後の章まで解説したレジュメだけでも配付しておかねばならないだろう。レポートを出しにきた学生に、「お土産」として持って返ってもらうよう作成しておくか。とにかく、学生には申し訳のない気持ちでいっぱいである。

16日(木)も、夕方開催の防災講習会のため、授業準備もそこそこに出勤していた。この行事は、毎年課外活動団体を対象に開いているのだが、今年は東日本大震災を経て抜本的な見直しを行い、全学生、教職員にも案内を出した。センターの目論見としては、学生個人個人の自衛意識を高めることにある。大学は震災対応の公式原則を定め、各教室に貼り出し、学生にも縮小印刷して配布しているが、当局が常に的確かつ迅速な指示を出せるとは限らない。結局は、自分の身を自分で守らねばならず、そのための知識・方法をどれだけ知り、身につけているかが生き残るポイントになってくる。できれば、サークルの仲間たちや友人どうし誘い合って、キャンパス内や四ッ谷周辺、よく活動している学外の施設周辺を歩いて回り、地域別危険度調査やハザードマップなどの情報も集めて(インターネットで入手可能)、土地の見方、都市の見方を学び、自分たちなりの危機管理マニュアルを組み上げていってほしい。そのチェックやフォローは、学生センターが責任をもって担当させていただく。学生からオファーがあれば、ぼくがくっついて行って地域の説明をしてあげてもいい。この日お話しいただいた防災ソーシャルワーカーの宮崎賢哉さんは、毎年この講習会を担当してくださっているのだが、現在防災講座等々で大学や企業、各自治体から引っ張りだこらしい。こちらの意図をご理解いただき、学生に「考えさせる」ことを主眼に講義をしてくださった。今回は本当に「きっかけ」に過ぎず、これを本当の意味で活かしてゆくためには、継続的な取り組みが不可欠となってくる。今後も学生、そして教職員(とくに教員の責任は絶大なのだが、彼らの注意を喚起することはかなり難しそうだ)への呼びかけを続けてゆきたい。また、センター自体の防災活動はもちろんだが、大学当局へも、自治体との折衝や関連設備の整備など、いろいろ働きかけをしてゆかねばなるまい。
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