26日(月)で、ようやく秋学期の講義も終了。最後の週は、全日缶詰会議日が2日あってぐったりしたり、倉田実さんの研究会に出てブレイン・ストーミングしたり(中国から帰ってきていた水口幹記氏とも再会)、「歴史学とサブカルチャー」の原稿を書いたり、本当に忙しなくてぐったりした。しかし、2/3(火)までのメイン・テーマは卒論の精読で、こちらも一喜一憂している。成績評価や入試業務が無事に済んだら、今度は3/10(火)に初年次教育の研修会があり、またパネリストを務めることになりそうだ。
28日(水)は、教員研修会に出たあと、京都から卒業旅行に来ていたもろさんゼミのご一行と会食。というか、資金援助に参上。同じ役割でmonodoiさんも来ていた。卒論のテーマや今回の旅行のコースなど、やはり情報歴史学らしくて新鮮であった。こちらは来年度から京大にゆくT君を連れていったが、さっそくもろさんに勉強させてもらっていたようだ。何より何より。
来年度の予定も入り始めた。シンポジウムは7月に文学関係、11月に民族学関係、また2回パネリストをやることになりそうだ。例年のごとく他流試合で、前者は人間を惹き付ける聖なる場の引力について、後者は昨年8月の納西族調査に関する報告の予定。いずれもまだ影も形もできていない情況なので、春になったら本腰を入れて考えなければならない。依頼原稿は3月末までに4本、うち2本はすぐにも提出しなければいけない状態で、かなり焦っている(しかし、執筆に割く時間が絶対的に足りない、というか取れないのだ)。あとは8月末までに倉田さんの論集に書けばよいのだが、こちらは統一テーマが「男と女」になっているので、内容をひねり出すのに苦労している。このところずっと入れ込んでいる死別の問題を扱いたいが、新しいアプローチが可能だろうか。何かヒントを得ようと、史学科の先生方のご厚意でようやく図書館に入った『納西東巴古籍訳注全集』から、死者を慰める歌、死者を送る歌の入った巻を借りてきた。勉強せねばなるまい。
ところで、スザンナ・クラークの『ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル』は傑作である。まだ1巻までしか読んでいないが、『神なるオオカミ』以来、久しぶりに上品で読み応えのある海外ファンタジーに出会った。魔術が歴史・理論研究のみに堕してしまった(架空の)19世紀イギリスを舞台に、実践魔術を復活させようと奮闘する2人の魔術師と、彼らをめぐる不可思議な騒動を描いている。訳者の功績でもあろうが、最新の作品であるにもかかわらず、コナン・ドイルやH・G・ウェルズを読んでいるかのような味わいがある(『ダヴィンチ・コード』以来の海外作品にみられる、ハリウッド映画のノベライズを思われるハデな展開はない)。ご覧のとおり装丁もカッコイイ。ぜひお薦めである。
28日(水)は、教員研修会に出たあと、京都から卒業旅行に来ていたもろさんゼミのご一行と会食。というか、資金援助に参上。同じ役割でmonodoiさんも来ていた。卒論のテーマや今回の旅行のコースなど、やはり情報歴史学らしくて新鮮であった。こちらは来年度から京大にゆくT君を連れていったが、さっそくもろさんに勉強させてもらっていたようだ。何より何より。
来年度の予定も入り始めた。シンポジウムは7月に文学関係、11月に民族学関係、また2回パネリストをやることになりそうだ。例年のごとく他流試合で、前者は人間を惹き付ける聖なる場の引力について、後者は昨年8月の納西族調査に関する報告の予定。いずれもまだ影も形もできていない情況なので、春になったら本腰を入れて考えなければならない。依頼原稿は3月末までに4本、うち2本はすぐにも提出しなければいけない状態で、かなり焦っている(しかし、執筆に割く時間が絶対的に足りない、というか取れないのだ)。あとは8月末までに倉田さんの論集に書けばよいのだが、こちらは統一テーマが「男と女」になっているので、内容をひねり出すのに苦労している。このところずっと入れ込んでいる死別の問題を扱いたいが、新しいアプローチが可能だろうか。何かヒントを得ようと、史学科の先生方のご厚意でようやく図書館に入った『納西東巴古籍訳注全集』から、死者を慰める歌、死者を送る歌の入った巻を借りてきた。勉強せねばなるまい。
ところで、スザンナ・クラークの『ジョナサン・ストレンジとミスター・ノレル』は傑作である。まだ1巻までしか読んでいないが、『神なるオオカミ』以来、久しぶりに上品で読み応えのある海外ファンタジーに出会った。魔術が歴史・理論研究のみに堕してしまった(架空の)19世紀イギリスを舞台に、実践魔術を復活させようと奮闘する2人の魔術師と、彼らをめぐる不可思議な騒動を描いている。訳者の功績でもあろうが、最新の作品であるにもかかわらず、コナン・ドイルやH・G・ウェルズを読んでいるかのような味わいがある(『ダヴィンチ・コード』以来の海外作品にみられる、ハリウッド映画のノベライズを思われるハデな展開はない)。ご覧のとおり装丁もカッコイイ。ぜひお薦めである。