く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<オオシロショウジョウバカマ> 琉球列島に自生する日本固有種

2016年02月10日 | 花の四季

【環境省のレッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類】

 ユリ科の常緑多年草。日本固有種で、鹿児島県の徳之島、沖縄本島の北部、石垣島、西表島に分布する。漢字では「大白猩々袴」。「猩々袴」の名前の由来には諸説あるが、赤紫色の花色を酒好きで赤ら顔の想像上の生き物猩々に、ロゼット状に地面に広がる根出葉を袴にたとえたともいわれる。

 オオシロショウジョウバカマはそのショウジョウバカマの仲間で、全体的にやや大きく花色が白い(またはうすいピンク)ことによる。山中の渓流沿いなど暗く湿った場所を好む。花期は1~2月。草丈は10~30cmで、花茎の先に長さ1.5cmほどの細長い花を10~20個下向きに付ける。花被片は6個、葉はへら状で長さ10~30cm。花茎は花後にも伸びる。

 琉球列島にはこのオオシロショウジョウバカマのほかに、ショウジョウバカマの仲間では最も小さい「コショウジョウバカマ(シマショウジョウバカマ)」も自生する。葉の長さは2~5cm、花茎も5~10cmと小型。この2種は絶滅の危険が増大しているとして、いずれも環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類に分類されている。

 ショウジョウバカマ自体は北海道から九州まで広く分布するが、花色などに変異が多く八重咲きのものもある。関東以西の本州と四国に自生する白花種は「シロバナショウジョウバカマ」と呼ばれる。他にも九州に自生し花が白または淡紅色の「ツクシ(筑紫)ショウジョウバカマ」、その矮性種で屋久島固有の「ヤクシマショウジョウバカマ」などがある。


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