く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<アフェランドラ・シンクライリアナ> オレンジの苞からピンクの花が突出

2019年06月04日 | 花の四季

【中米原産、珊瑚にたとえ「コーラル・アフェランドラ」とも】

 中南米を中心に200種近くあるキツネノマゴ科アフェランドラ属の一つ。シンクライリアナは樹高1~3mの常緑低木で、原産地はコスタリカ、ニカラグア、パナマなどの中央アメリカ。直立したオレンジ色の苞(ほう)の間から、ピンク色の唇形の筒状花が斜め上に突き出す。その鮮やかな花の色と形を珊瑚にたとえ、英名では「コーラル・アフェランドラ」、漢名では「珊瑚塔」とも呼ばれる。

 属名アフェランドラの語源はギリシャ語の「単性・シンプル」と「雄の」から。雄しべの葯室が1室でできていることによる。種小名シンクライリアナは「シンクレアさんの」を意味し、19世紀の英国の軍医アンドリュー・シンクレア(1794~1861)の名前に因む。シンクレアは船医として訪れた中南米やオーストラリアなど世界各地で多くの植物を採集し、標本を大英博物館に送った。その功績からロンドン・リンネ協会の会員にも選ばれている。

 アフェランドラの仲間には葉も美しく観葉植物として人気のあるものも少なくない。その代表格が〝ダニア〟の名前で親しまれているブラジル原産の「アフェランドラ・スクアローサ」の園芸品種。苞と花弁は黄色で、光沢のある深緑色の葉には葉脈に沿って白い筋が入る。シマウマのような模様から別名「ゼブラプラント」。同じスクアローサ系の〝シルバークラウド〟は葉が明るい黄緑色で白い筋はやや太め。ただ、こちらは花付きが悪いため、花なしで出回ることが多い。


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