く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<兼六園の根上がり松> 奇観の〝根張り〟に生命の躍動美!

2012年08月29日 | アンビリバボー

【加賀金沢藩13代藩主お手植え、盛り土除いて人為的に】

 本来なら地中にあるべき松の根っこ四十数本が地上2mほど競り上がっている。その構図はまさに奇観そのもの。金沢・兼六園の園内には松の木が約800本もあるが、その中でも1、2を争う黒松の名木だ。加賀藩13代藩主の前田斉泰(なりやす)のお手植えと伝えられる。

   

 根上がりの松は全国各地にある。浜松市、静岡県牧之原市、福井県美浜町、和歌山市、香川県観音寺市、……。その多くは長年の風雪や波によって根元の土砂が浸食されて根上がりになった。一方、兼六園のこの松は人為的に仕立て上げられた。盛り土に若木を植え、根付くと少しずつ土を取り除いた結果、今のような壮観な立ち姿になった。

 大地をどっしり踏みしめた根上がり松は力感がみなぎり、生命のたくましさを物語る。京都・伏見稲荷大社にも根上がりの名松があったが、今は枯れてその根だけが「奇妙大明神」として大切に祭られている。2股になったその形から「膝松さん」とも呼ばれ、根元をくぐると足腰の病に霊験あらたかとか。根上がりは値上がりに通じ縁起がいいと株価や給料のアップなどを祈願する参拝者も多いそうだ。


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