く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<京都府立植物園の温室㊤> 「ホウガンノキ」と食用果実「レンブ」

2013年07月15日 | 花の四季

【見た目も砲丸投げの砲丸にそっくり!】

 ホウガンノキ(砲丸の木)は南米熱帯地域原産のサガリバナ科の高木。幹から直接伸びる花茎に直径10cmほどの赤い花を付ける。その花の中央に2種類のオシベがあるのが特徴。1つは虫をおびき寄せるための見かけだけの長いオシベで花粉は出ない。もう1つは花粉が出る短いオシベ。温室などでの栽培下では結実しないため、毎年、職員が地道に人工授粉をしているそうだ。国内で花も実も見ることができる植物園は沖縄以外ではここだけという。

 植物園ではすでに花期は終わり、果実が実っていた。直径15~20cmほどで硬くて重そうな茶褐色。太い幹から直接真ん丸い大きな実がぶら下がっている光景にしばし目が釘付けに。まさに「砲丸の木」で、英語でも「Cannon ball tree(キャノン・ボール・ツリー)」。4年前、皇后美智子さまがご視察された際には自ら果実を手に取って持たれたそうだ。

【「ワックス・アップル」レンブ、実と花が同時に!】

 レンブ(蓮霧)はマレー諸島原産の食用果実で、台湾やフィリピン、マレーシア、インドなど熱帯~亜熱帯地域で広く栽培されている。沖縄でも「デンブー」と呼ばれハウス栽培されているという。花は白く、無数の長いオシベが放射状に突き出しているのが特徴。同じフトモモ科の仲間にグアバやフェイジョアなどがある。

 植物園を訪ねたときには多くの実を付け、まだ花も咲いていた。実は英名の「Wax apple(ワックス・アップル)」通り、小さなリンゴまたは洋ナシに似た形。表面にはワックスを塗ったような光沢があった。皮をむかないで、そのまま生食する。中身は海綿状になっており、サクサクとした口当たりで味は淡白という。


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