定年退職後の生き様

定年退職後、残された人生を如何に意味有るものに、しようかと悩んでいます。

鹿児島旅行案

2014年12月30日 20時32分01秒 | お仕事関係
3月20日(金) 人事異動の内示日。

いかなる結果が出たとしても、その日の夜、私は旅立つ予定である・・・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

3月20日(金)
21:55 松山観光港 発
(小倉フェリー)
3月21日(土)
05:00 小倉砂津港 着
(徒歩で移動)
05:47 JR小倉駅 発
(快速322M ⑤)
06:54 JR博多駅 着
07:21 〃 発
(さくら403号 ⑮)
09:00 鹿児島中央駅 着

(鹿児島市内観光)
(天文館で泥酔)

22:00 鹿児島市内宿 着

3月22日(日)
07:00 鹿児島市内宿 発

08:00 城山山頂 着

(鹿児島市内観光)

16:36 鹿児島中央駅 発
(さくら566号 ⑬)
18:54 JR徳山駅 着
19:14 〃 発
(3382M)
19:53 柳井港 着
20:30 〃 発
(防予フェリー)
23:00 三津浜港 着

年次有給休暇

2014年12月28日 17時15分17秒 | 家庭関係
今まで30年近くの会社暮らしの中で、一番暇な一年であった。
殆ど残業は無く、思い付くたびに年次有給休暇を取得していたら、15日近くになった。
それも午後3時近く、仕事が無いことに我慢出来なくなって帰宅してしまうというような、コマ切れ時間給の積み重ねである。

それでも御用納めの日に上司から、「本課での最低取得ラインである20日に到達しなかった」とお小言を言われてしまった。 至極平安な職場である。

このような折角の暇な職場なのだから、有り余る年休を有効活用して、数少ない趣味の旅行を満喫すれば良さそうなものであるが、それが出来ない。
なぜならば、小心者である自分は、世間が働いている平日に旅行をすると、中年女子グループや高齢者の団体に交じって観光地を巡ることに後ろめたさを感じてしまい、旅情を満喫できないからである。

たとえ混雑はしていても、家族連れやカップルで溢れている、休日に行動する方が、尻の座りごこちが良い。

したがって、最近再開した、今さらながらの一人旅においても、週末に有給休暇をくっつけることは考えていない。

週末土日の二日間だけという限られた条件の中で、どれだけ密度の濃い旅を満喫できたかということに主眼を置きたいと思う。


もうすぐ年が変わる。

今年の春、一つの別れがあった。

今でも、人として間違った選択肢では無かったと信じているが、思考は随分と女々しく低廻していた。


八方に断裂しかけていた自分の精神を収束してくれたのが、三浦綾子氏の作品群であった。

再生を目指す収束の終点が、文庫本を携えた「塩狩峠」への一人旅。

来年こそは、身近な愛する人たちのため、再生しなければならない。


原点回帰。


過去の職場で、上司から過度の指導により心を病みかけていた時、自分が長期休暇に陥ることから救ってくれたのは、妻の献身と故いわしげ孝氏の「ぼっけもん」との出会いであった。


あれから15年近く経つ。


さらなるステップアップを図るため、来年は「ぼっけもん」の舞台である鹿児島を、再び一人で訪ねよう。

そして天文館で酒に溺れた後(もちろん酒の勢いで風俗の女を抱いたりはしない・・)、酔眼で仰いだ薩摩の空に、平成27年度での活躍を祈念することとしよう。


小つぶっ子

2014年12月13日 22時31分20秒 | セロー250関係
次男「こう」は、長男「あつ」に会うため、明日、わが愛車のセロー250で、丸亀に行く。
長男「あつ」の親友で、リッターバイクに乗っている青年と二人でツーリング。

息子が自分のバイクに乗ることが、誇らしい一方、残念ながら、「人」として恥ずかしい感情も染み出している。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

①パンツの例。 いくら奇麗に洗濯しているからと言って、きみのパンツを私が履くことに対して抵抗を感じないか。
②歯ブラシの例。いくら丁寧に水洗いしているからと言って、きみの歯ブラシを私と共用することを生理的に受け付けるか。
③義理の娘の例。いくらゴムを付けているからと言って、時々、夜に君の奥さんを拝借しても、きみは怒らないだろうか。(※筆者注:シモネタですみません)

息子よ、立場を逆にして考えれば、自ずとお父さんの言いたいことはわかる筈だ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

もちろん本人に言えるわけが無いが、私のセロー250を息子が使うことに抵抗を感じている、小粒な器の中年がここにいた・・・

2014年12月09日 22時30分02秒 | 家庭関係
自宅に間違い電話がかかってきた。あいにく家には他に誰もいない。
「私、植林治文の母ですが」
第一声、上品そうな感じの中年女性の声が受話器から聞こえてきた。
「治文は私ですが・・」
「治ちゃん、やっと見つけた。探したのよ」
「私は植林治文という名前ですが、残念ながらあなたの息子さんではありません・・・」
「そうですか。すみません」

5分くらいして、その方から再び電話。
「植林治文さんいらっしゃいますか。」
「あ。治ちゃん、何してんのよ」
「先ほども電話を受けた者ですが、ここにあなたの息子さんはいらっしゃいません。」
「104で聞いたら、ここの電話番号を教えていただいたので・・・」

三度目の電話は掛かって来なかった。

溺愛している子供に巡り合えず、恐らくは少し心を病んでいるであろう、このお母さんがとても可哀想になった。

「あなたの息子じゃありません。」

悪意は無いにせよ、必死で子供を探す母親の愛情を踏みにじる残酷な言葉を重ねてしまったものである。

昔、女に振られたときを思い出した。

「私、付き合っている人がいるんです。」

両者とも、盲執的な愛を断ち切る決定打の一言という点では、似ているのかもしれない・・・



治ちゃん、早くお母さんに連絡を入れて安心させてあげてくれ。

火事

2014年12月06日 17時46分45秒 | 家庭関係
未明、近所の住宅が火事で全焼した。

朝4時過ぎ、妻が私を起こす。

「裏で何か変な音がするの・・・・何かしら」

断続的に「パーン」「パーン」という金属的な炸裂音。今まで全く聞いたことがない音。

遠く何人かの怒号も聞こえた。

寝ぼけた頭でいくつかの可能性の選択枝を考えた。

全く見当が付かない。

有事?

変質者の発砲?

窓のカーテンがオレンジ色に明滅していることに気づいた。

起き上がって窓を開けると、近くの民家から火柱が上がっていた。

無数の火の粉がまだ薄暗い空に舞い上がっていた。





マイクロバスの車中にて

2014年12月01日 21時54分41秒 | 家庭関係
通路側の座席に、膝に乗せたしわくちゃの両手が視界に入る。

横顔を見ると老いた義妹。正装をしている。
自分に「もうすぐ会場に到着しますからね・・・・」

妻にそっくりな女性が歩道を歩いていた。
「あ、嫁さん・・・」

「何を言ってるんですか。今日は姉さんの13回忌でしょ。」



目を覚ますと、歩道の女性よりはいくぶんか老けた妻が静かに寝息を立てていた。