定年退職後の生き様

定年退職後、残された人生を如何に意味有るものに、しようかと悩んでいます。

月光条例

2016年09月26日 10時55分24秒 | まんが

藤田和日郎さんの作品に最近はまっている。
先週、アマゾンで全29巻、妻の怒りを買いながらも、大人買い。週末に読破した。
少年サンデーで約10年前から6年間に渡り、連載された。
からくりサーカスほど複雑な伏線は張られていない。
数十年に一度の青い月光を浴びると、おとぎ話のキャラクターが狂暴になり現実界に飛び出して来る、そして主人公が
月光条例=成敗 を執行して本の世界に戻してやるという、一見荒唐無稽なストーリー展開。
しかし、藤田さんの直球かつ王道の漫画構成のため、ウソ臭さを感じることなく、一気に作品の中に引き込まれてしまった。

時系列的に不可能な話ではあるが、もしも少年時期に彼の作品と出会えていたら、もっと自己肯定できる前向きな別の人生を送っていたかもしれない・・・退職を間近に控えた中年にそのような勘違いをさせてくれる、素敵な出会いだった。






藤田さんも

2016年09月22日 20時28分23秒 | 旅行関係
三浦綾子さん著による「塩狩峠」は、2年前、病んでいた頃に自分のバイブルであった。
11月前半の土日を利用して、現在の若者がアニメの聖地巡りをするが如く、宗谷本線の塩狩駅まで一人旅をした。

新しく自分のバイブルとなりつつある、「からくりサーカス」の著書である藤田和日郎さんも、旭川出身だそうである。
ちなみに、いがらしゆみこ、寺沢武一と、旭川は漫画家を多く輩出している。


かつて、三浦綾子さんの作品を理解するため、旧約聖書を斜め読みしたことがある。

その時の記憶から、「からくりサーカス」には、※ラッパを吹きながら、悪魔の軍団(オートマター)が世界を破滅させるために降臨してくるシーンを初め、聖書を暗喩しているシーンが頻出する。※ヨハネの黙示録

「置かれた場所で咲きなさい」の著者、渡部和子シスターも旭川出身だ。

旭川出身の方の文芸作品が、キリスト教と深い関わりが有るのは、単なる偶然?


今再び、職場でさざ波が立つのを感じている。わが社にとっての正義とは何なのだろう・・・

今年も、一人、今度は羽田→稚内から宗谷本線を南下し、塩狩峠経由で旭川の地を訪ねようかな




内戦下の遊園地

2016年09月17日 13時43分42秒 | 家庭関係
本日の新聞記事から

推定40万人が死亡した内戦下のシリア。
激戦地・北部アレッポには廃墟が広がり和平の見通しは暗い。
それでも市民はたくましく生きており、アレッポには驚くほど笑顔がある。

記者の「なぜ遊園地?」の問いに対し、支配人は

「戦争中も人生は続く。もう5年だよ。囚人のように閉じこもることは出来ない。」

過去4年間、迫撃弾が落ちても観覧車は回り続けたという。

笑顔

2016年09月17日 08時54分42秒 | まんが

小学生時代から、松本零士さんの作品に心酔してきた。
一時期、己の実力を振り返らず、漫画家を目指していたのは、松本先生の影響だろう。

社会人になって十数年後、職場の上司と肌が合わず、自分自身を消してしまおうかと考えていた時、いわしげ孝さんの作品と出会い、薩摩隼人の潔い生き方に救われ、子供達が全員巣立とうとしている今日まで頑張れた。


50の齢を過ぎ平盤な日常を送る中、もう自分の精神を打ちふるわせる漫家及び漫画にはもう出会えまいと思っていた。

職場の仲間から貸してもらった「うしおととら」が予想外に面白かったので、同じ藤田和日郎さんの「からくりサーカス」全巻を大人買いした。


作品内容はまさに漫画の王道。主人公達は一辺の陰りも無く正義を貫く。
時系列は200年前から現在までの間を行き交う。
舞台は日本、中国、ヨーロッパ、サハラ砂漠、ラスト近くでは宇宙空間まで。

伏線の張り方がずば抜けて多く、かつ回収の仕方が極めて秀逸である。
少年サンデーで9年間も連載が続いたそうであるが、後付けの伏線回収が全く感じられない。
連載開始前に、ラストに至るまでの綿密なシナリオをすべて準備していたのだろうか。


※作品全体のキーワードとなる子守歌
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かわいいいぼうや
愛するぼうや
風に葉っぱが舞うように
ぼうやのベッドもひいらひらり
天にまします神様よ
この子にひとつ
みんなにひとつ
いつかは恵みをくださいますよう
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