昨日は、久しぶりの日帰り東京出張。
積雪の影響で、京浜急行のダイヤがガタガタとなったため、午後からの霞が関での会議にギリギリ間に合った。
帰りの空路が欠航してやむなく一泊しなければならなくなったならば、新橋あたりの安宿を確保した後、大学時代の後輩とガード下で軽く一杯やれまいかと目論んでいた。
あいにく、飛行機は予定通り、定刻の19:15に羽田を出発してくれたた。
そのため、本日は、これも予定通りに休日出勤をした。
だだっ広い職場には、当然暖房も入らず、ひたすら寒い。桜の季節を恋しく感じる。
桜・・・そして東京・・また昔の些事が脳裏に浮かび上がって来た・・・
まだ20代前半の春。新年度早々、自分の職場では道後公園にブルーシートを広げて花見に興じていた。
酒の飲み方を知らなかった当時の自分は、散り染めの桜の情緒に毒気を当てられてしまったのか、少し酩酊していた。
中締めが終わってからもウダウダ、グズグズしていると、後ろに座っていた南予の水産会社らしいグループのOLがこちらを振り返り、私に声を掛けて来た。
年齢は、30代前半、ショートボブが似合う整った顔立ちの女性であった。
「背中越しで聞いていたんだけどさあ、君って何だかとてもユニークだよね・・・」
イントネーションに南予訛りは有るものの、語尾の使い方は、敢えて標準語を意識している。
Uターンした後も、かつて東京に住んでいたことを、僅かなプライドにして頑張っている女性ではなかろうかと思った。
しかし、今まで一緒に宴に興じていた荒くれ者たちに対しては、恐らく彼女のそのプライドは、殆ど空回りしていることだろう。
「もしかして、昔東京に住んでいたことがあるんじゃないですか?」
「君もそうでしょ。」
お互いに、つまらぬプライドを引きずった都落ち者通しが、意気投合した。
「君、いいねえ。タイプだわ。連れて帰ってもいいかな。」
「いいとも!」※当時、鼻につくほど流行っていました。
酩酊した二人の酔っ払いは腕を組み、市内中心部の色町にさまよっていった。
「休憩3500円 宿泊5000円」・・・・
(つづく)
積雪の影響で、京浜急行のダイヤがガタガタとなったため、午後からの霞が関での会議にギリギリ間に合った。
帰りの空路が欠航してやむなく一泊しなければならなくなったならば、新橋あたりの安宿を確保した後、大学時代の後輩とガード下で軽く一杯やれまいかと目論んでいた。
あいにく、飛行機は予定通り、定刻の19:15に羽田を出発してくれたた。
そのため、本日は、これも予定通りに休日出勤をした。
だだっ広い職場には、当然暖房も入らず、ひたすら寒い。桜の季節を恋しく感じる。
桜・・・そして東京・・また昔の些事が脳裏に浮かび上がって来た・・・
まだ20代前半の春。新年度早々、自分の職場では道後公園にブルーシートを広げて花見に興じていた。
酒の飲み方を知らなかった当時の自分は、散り染めの桜の情緒に毒気を当てられてしまったのか、少し酩酊していた。
中締めが終わってからもウダウダ、グズグズしていると、後ろに座っていた南予の水産会社らしいグループのOLがこちらを振り返り、私に声を掛けて来た。
年齢は、30代前半、ショートボブが似合う整った顔立ちの女性であった。
「背中越しで聞いていたんだけどさあ、君って何だかとてもユニークだよね・・・」
イントネーションに南予訛りは有るものの、語尾の使い方は、敢えて標準語を意識している。
Uターンした後も、かつて東京に住んでいたことを、僅かなプライドにして頑張っている女性ではなかろうかと思った。
しかし、今まで一緒に宴に興じていた荒くれ者たちに対しては、恐らく彼女のそのプライドは、殆ど空回りしていることだろう。
「もしかして、昔東京に住んでいたことがあるんじゃないですか?」
「君もそうでしょ。」
お互いに、つまらぬプライドを引きずった都落ち者通しが、意気投合した。
「君、いいねえ。タイプだわ。連れて帰ってもいいかな。」
「いいとも!」※当時、鼻につくほど流行っていました。
酩酊した二人の酔っ払いは腕を組み、市内中心部の色町にさまよっていった。
「休憩3500円 宿泊5000円」・・・・
(つづく)